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フランス語8

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令和元年度以前入学者 フランス語8
教員名 椎名正博
単位数    1 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 外国語科目
学期 後期 履修区分 選択
授業の形態 同時双方型授業を基本に行う。
Blackboard ID : 20200902
授業概要 1年次後半の学習内容をなぞりながら、基礎フランス語の実力を確実にし、語彙力、表現力をつけてやや文学的なフランス語を楽しんで読めるようになる。
授業のねらい・到達目標 1年次で学習した初級文法の内容をもう一度復習しながら語彙力や表現力に磨きをかけ、柔軟で確実な読解力を養う。

この科目は文理学部のディプロマポリシーDP2,DP4,DP5及びカリキュラムポリシーCP5,CP8に対応しています (A-5-2)(A-6-2)
授業の方法 予習、授業での読解練習をとおして基礎的なフランス語の力を発展させる。これまでは、2年次のフランス語は中級と称して難しすぎる教材を使うことが多かったが、この授業ではじっくりと時間をかけて初級レベルのフランス語力を確実なものにしていく。授業は対話的、演習的な方法をとり、仏検3級合格を目指す。本授業の事前・事後学習は,合わせて1時間の学習を目安とします。なお、課題の提出方法,フィードバック方法等については,授業開始時に提示します。
履修条件 フランス語1,2、またはフランス語3,4履修者
授業計画
1 すでに前学期授業で経験済みと思うが、念のためガイダンスの一部としてZoomの接続テストを行う。第7課 Patrick ModianoのUn Pedigree ノーベル文学賞受賞作家モディアノの自伝小説の一部を読む。少年時代の自画像がどう描かれているか、考えてみよう(A-1-1)(同時双方型授業)
【事前学習】第7課を音読し、辞書を引く。作者モディアノについて調べておく (1時間)
【事後学習】ノートの左側に原文、右側に試訳を書いて両者を対照してみる(A-8-1) (1時間)
2 第8課 François de La RochefoucauldのMaximes 17世紀の文筆家ロシュフーコーの作品、『箴言』を現代人としての感覚で読んでみよう。有名な作品だが400年近く前の人間観察が現代でも通用するだろうか(A-1-1)(同時双方型授業)
【事前学習】第8課を音読し、辞書を引く。作者ロシュフーコーについて調べておく (1時間)
【事後学習】ノートの左側に原文、右側に試訳を書いて両者を対照してみる(A-8-1) (1時間)
3 第9課 Jules Supervielle のDocilité ウルグアイ出身の詩人シュペルヴィエルが書いた現代の寓話詩ともいえる作品を読む。独特のやさしさ、素朴さに注目 (A-5-2)(同時双方型授業)
【事前学習】第9課を音読し、辞書を引く。作者は既出のシュペルヴィエルなので以前のノートを出して見ておく(A-8-1) (1時間)
【事後学習】ノートの左側に原文、右側に試訳を書いて両者を対照してみる(A-8-1) (1時間)
4 第10課 Hubert MingarelliのLa dernière neige 現代作家マンガレリの作品から。父と子の関係を読み解いてみよう(A-1-2)(同時双方型授業)
【事前学習】第10課を音読し、辞書を引く。作者マンガレリについて調べておく (1時間)
【事後学習】ノートの左側に原文、右側に試訳を書いて両者を対照してみる(A-8-1) (1時間)
5 第11課 Arthur RimbaudのAube 19世紀末の日本でも人気の高い詩人ランボーの散文詩『曙』を読む。彼の詩が青春の詩と言われる所以を感じ取ろう(A-5-2)(同時双方型授業)
【事前学習】第12課を音読し、辞書を引いて語彙を確認しておく。詩人アポリネールについて調べておく (1時間)
【事後学習】ノートの左側に原文、右側に試訳を書いて両者を対照してみる(A-8-1) (1時間)
6 第12課 Guillaume Apollinaireの短編小説『オレンジエード』からの抜粋を読む。特有の諧謔を味わおう(A-6-3)(同時双方型授業)
【事前学習】第12課を音読し、辞書を引いて語彙を確認しておく。詩人アポリネールについて調べておく (1時間)
【事後学習】ノートの左側に原文、右側に試訳を書いて両者を対照してみる(A-8-1) (1時間)
7 第13課 Alain-FournierのLe grand Meaulnesを読む。青春小説の傑作『モーヌの大将』を読む。20世紀初めの青年の思いを追体験してみよう(A-2-2)(同時双方型授業)
【事前学習】第13課を音読し、辞書を引いて語彙を確認しておく。作者アラン=フルニエについて調べておく (1時間)
【事後学習】ノートの左側に原文、右側に試訳を書いて両者を対照してみる(A-8-1) (1時間)
8 第14課 Honoré de BalzacのUne Passion dans le désertを読む。19世紀前半を代表する小説家、バルザックの『砂漠の情熱』を読んでみる。「人間喜劇」の中でも「軍隊生活風景」に分類される数少ない作品である(A-2-2)(同時双方型授業)
【事前学習】第14課を音読し、辞書を引いて語彙を確認しておく。作者バルザックについて調べておく (1時間)
【事後学習】ノートの左側に原文、右側に試訳を書いて両者を対照してみる(A-8-1) (1時間)
9 第15課 Irène NémirovskyのLe Balを読む。20世紀の両大戦間の時代に活動した小説家ネミロフスキーは、アウシュビッツの収容所で亡くなった女流作家だが、最近未完の長編原稿が発表されて話題を呼んだ(A-2-2)(同時双方型授業)
【事前学習】第15課を音読し、辞書を引いて語彙を確認しておく。作者ネミロフスキーについて調べておく (1時間)
【事後学習】ノートの左側に原文、右側に試訳を書いて両者を対照してみる(A-8-1) (1時間)
10 第16課 George SandのCe que disent les fleursを読む。19世紀に活躍した女流作家サンドはピアニスト、作曲家のショパンの恋人としても有名な女性。男勝りといわれる彼女の文章はどんなものだろうか(A-2-2)(同時双方型授業)
【事前学習】第16課を音読し、辞書を引いて語彙を確認しておく。作者サンドについて調べておく (1時間)
【事後学習】ノートの左側に原文、右側に試訳を書いて両者を対照してみる(A-8-1) (1時間)
11 第17課 Charles BaudelaireのLes fenêtresとLa soupe et les nuagesを読む。『悪の華』の詩人としてフランスを代表する詩人ボードレールは散文詩の創始者でもある。『パリの憂鬱』所収の二篇を読んでみる(A-2-2)(同時双方型授業)
【事前学習】第17課を音読し、辞書を引いて語彙を確認しておく。詩人ボードレールについて調べておく (1時間)
【事後学習】ノートの左側に原文、右側に試訳を書いて両者を対照してみる(A-8-1) (1時間)
12 第18課 Francis PongeのDe l'eauを読む。戦後文学の旗手のひとり、ポンジュの散文詩を読んで人間中心主義からの脱却がどんな意味を持ったのか考える(A-2-3)(同時双方型授業)
【事前学習】第18課を音読し、辞書を引いて語彙を確認しておく。詩人ポンジュについて調べておく (1時間)
【事後学習】ノートの左側に原文、右側に試訳を書いて両者を対照してみる(A-8-1) (1時間)
13 第19課 Georges PerecのLa Disparitionを読む。20世紀末のユダヤ系作家ペレックの作品『消滅』を読む。不思議な味をもった小説を読んで現代の不安について考える(A-1-2)
【事前学習】第19課を音読し、辞書を引いて語彙を確認しておく。作者ペレックについて調べておく (1時間)
【事後学習】ノートの左側に原文、右側に試訳を書いて両者を対照してみる(A-8-1) (1時間)
14 第20課 Michel ButorのGeorges de La Tour:Le Tricheur à l'as de carreauを読む。作家が書いたラ・トゥールの名画の解説であるが、ヌーヴォー・ロマンの旗手が描く名画の祕密を味わってみよう(A-2-2)(同時双方型授業)
【事前学習】第20課を音読し、辞書を引いて語彙を確認しておく。作者ビュトールについて調べておく (2時間)
【事後学習】ノートの左側に原文、右側に試訳を書いて両者を対照してみる(A-8-1) (1時間)
15 これまでの学習を振り返り、学び取ったものを確認するために授業内試験を実施する(A-8-1)(同時双方型授業)
【事前学習】総復習をしてみる(A-8-2) (1時間)
【事後学習】試験で判明した学習上の問題点の把握に努める(A-8-2) (1時間)
その他
教科書 杉本圭子、福田桃子、岡部杏子 『ことばの色 —中級からのフランス文学読本—』 朝日出版社 2020年 第1版
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(70%)、授業参画度(30%)
出席は直接成績とは関係しない。「ただそこにいるだけ」ではだめ。きちんと授業に参加し、学習成果を上げてはじめて成績評価に結びつく。授業参画度については、授業終了後にその日の授業に対する各自の評価を記述してもらう。これをもとに参画度を評価する。
オフィスアワー メールにて受け付ける。Blackboardを利用して直接メールで連絡をとること。

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