検索したい科目/教員名/キーワードを入力し「検索開始」ボタンをクリックしてください。
※教員名では姓と名の間に1文字スペースを入れずに、検索してください。
令和2年度入学者 | 総合研究1~8 地域学としての鎌倉考(鎌倉学10) | ||||
---|---|---|---|---|---|
令和元年度以前入学者 | 総合研究1~8 地域学としての鎌倉考(鎌倉学10) | ||||
教員名 | 関幸彦 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 総合教育科目 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | オンデマンド型(Blackboard)授業(14回)と課題研究(1回)を組み合わせる。 |
---|---|
授業概要 | ”オムニバス授業”の統一テーマは『地域学としての鎌倉考』(鎌倉学10)である。全国から注目の歴史都市・鎌倉を事例として、様々な学問分野からのアプローチが分かる貴重な授業内容である。余り聴きなれない『地域学』とは、近年、各大学や自治体で注目され、多分野の研究から地域の実態を解明し、地域現況を知るとともに、将来の「地域づくり」や「まちづくり」に貢献することを目指す実学である。 メディア等でも取り上げられる『○○学』は、その一つであり、そこには伝統的な多くの学問が協働して成果をあげている。 |
授業のねらい・到達目標 | いま、各所で地域の「見直し」や「再生」を目指すユニークな取り組みがみられる、また国(文科省)は、”地(知)の探求”をテーマにした大学の「新」学部・学科の設立を目指しているように、地域研究は現代社会の柱でもある。9年前にスタートした本講座は、日本の中世を考える上で重要な都市「鎌倉」に焦点をあて、多領域が集う文理学部の特徴を活かした授業を開講し、他大からも高い評価を得てきた。その講師陣は原則として毎年入れ替わり、各領域のホットな話題が平易に講述される。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1及びカリキュラムポリシーCP1に対応している。 経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,倫理的な課題を理解し説明することができる。(A-1-1) |
授業の方法 | 本講座は遠隔授業期間(5/11~8/22)内に、担当者から教材が発信される〔オンデマンド授業〕。そこには貴重な画像や資料が呈示されるので、まず教材の順番に内容を理解して欲しい。担当者は音声は使わないが、受講生に向かい話すような形式で画面が作成されている。毎週のテーマ・講師が異なることは、難しいと云うより、分野(歴史・地理・社会・国文・文化など)ごとの担当者の人柄にも触れる貴重な場となるであろう。 各講義には、最後に課題が示される。それらをどのように取り扱うかは、最終週に説明する。 *授業計画(下記)の<順番>は、変更がある。 初回講義開始までにBlackBoardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackBoardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。 |
履修条件 | 学生の所属する専攻や学年は問わない。また、すでに「鎌倉学」を履修済みであっても、過年度と担当者が異なるため履修可能である、登録するには、総合教育科目「総合研究」の各自の空欄(番号)に記入すれば良い。 |
授業計画 | |
---|---|
1 |
「本講座の特徴と<地域学>について」:永野征男(日本大名誉教授) *受講希望者は必見 【事前学習】これまでに聞いたことがある「○○学」を抽出する (2時間) 【事後学習】各自の考える地域学として興味ある具体的地域を考える (2時間) |
2 |
「選択の中世・鎌倉を考える」:関 幸彦(史学科教授):
【事前学習】担当者の鎌倉に関する出版を検索 (2時間) 【事後学習】日本史における中世の位置づけ (2時間) |
3 |
「古代の鎌倉郡衙」:青木 敬(国学院大教授)
【事前学習】全国における郡衙(郡家)の分布 (2時間) 【事後学習】古代郡衙址と中世遺構との関連 (2時間) |
4 |
「鎌倉幕府と造像」:工藤健一(玉川大講師)
【事前学習】日本彫刻史における鎌倉時代を考える (2時間) 【事後学習】鎌倉を代表する高名な彫刻をまとめる (2時間) |
5 |
「鎌倉幕府と親鸞・真宗門徒」:津田徹英(青山学院大教授):
【事前学習】宗派「真宗」の特徴を理解する (2時間) 【事後学習】親鸞の教えについて要約する (2時間) |
6 |
「中世の和歌文学と鎌倉」:辻 勝美(元国文科教授):
【事前学習】中世の和歌文学とは何か (2時間) 【事後学習】和歌に詠まれた鎌倉の風土の特徴とは (2時間) |
7 |
「鎌倉と禅宗様建築の歴史」:松本高広(宮大工/中央工学校講師):
【事前学習】鎌倉の寺社の建屋に注目する (2時間) 【事後学習】寺社建築史における中世の特徴をまとめる (2時間) |
8 |
「脇役たちの鎌倉」:関 幸彦(史学科教授)
【事前学習】いわゆる「鎌倉武士」とは何か考える (2時間) 【事後学習】人物史からみた鎌倉時代の総括 (2時間) |
9 |
「渋谷一族の興亡」:浅田 勁(郷土史研究家)
【事前学習】このテーマの類書があるだろうか (2時間) 【事後学習】県内の関係地点のチェック (2時間) |
10 |
「鎌倉の記憶と謡曲の世界」:中村邦生(喜多流能楽師)
【事前学習】「能楽」の基礎的知識を習得 (2時間) 【事後学習】教材からの得た感想をまとめる (2時間) |
11 |
「松坡田辺新之助ー鎌倉の漢詩人ー」:袴田潤一(元逗子開成中学校高等学校校長)
【事前学習】「田辺松坡」と鎌倉との関係を調べる (2時間) 【事後学習】未知なる部分が多い「漢詩」についてまとめる (2時間) |
12 |
「和辻哲郎と鎌倉仏教」:山本栄美子(東京大死生学・応用倫理センター研究員)
【事前学習】和辻倫理学とは何か (2時間) 【事後学習】鎌倉の風土に魅せられた和辻の思考を要約する (2時間) |
13 |
「大蔵幕府跡の保存と文化財行政」:古川元也(日本女子大教授)
【事前学習】鎌倉幕府所在地の転移を地図で確認 (2時間) 【事後学習】近年の文化財行政の変更点に注目 (2時間) |
14 |
「都市の新たな顔ー市庁舎移転の諸問題ー」:関沢勝也(鎌倉市行政経営部)
【事前学習】公共建築の立地がもたらす都市の姿を考える (2時間) 【事後学習】庁舎の立地選定の決定手法を整理する (2時間) |
15 |
「総括・地域学の確立と鎌倉」:永野征男(日本大名誉教授) *課題を提示する 【事前学習】過去14回分の配布資料を整理する (2時間) 【事後学習】全講義に対する総括 (2時間) |
その他 | |
---|---|
教科書 | 使用しない |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | レポート:課題の提出内容で評価。毎週の授業への参画度が分かる課題を。(80%)、授業参画度:教材内で何がしかのチェックをおこなう。(20%) |
オフィスアワー | Blackboardを使っての質問を受ける。 |