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労働法2

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令和元年度以前入学者 労働法2
教員名 松井丈晴
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
(実務経験のある教員による科目)
科目群 総合教育科目
学期 後期 履修区分 選択
授業の形態 オンデマンド型遠隔授業(ZOOMの録画配信)12回と課題研究3回を組み合わせる。
Blackboard ID:木曜5限→20200223
授業概要 就業構造・労働環境が大きく変化するなかで、職場において発生する法的問題、すなわち、採用・入社から退職(解雇)までの間に職場で出会う基本的な労働問題について、関連法規等を紹介しながらできるだけ簡潔に講義する。
本講義では、労働者派遣法・労働組合法等の内容を中心として講義する予定である。
労働相談員としての経験を生かし、現在、リアルに起きている労働問題に対し、解決策を提示した授業を行う。
授業のねらい・到達目標 労働法は、社会生活をする上で、最も身近な法律である。
学生が就職してから退職するまでの過程で、あるいはバイト先で経験する労働法上の主要な問題を取り上げ、労働条件がどのようにして決まり、もし、問題があった場合は、どのようにして解決するかを知ることができる。(問題発見・解決力)
その際に、男女雇用機会均等法・労働者派遣法・労働組合法を理解することができる。

この科目は文理学部のDP及びCP2,3,4に対応しています。
世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状を概説できる(A-2-1)。
仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる(A-3-1)。
事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる(A-4-1)。
授業の方法 12回の授業はブラックボードを通して、ZOOM録画したオンデマンド教材を配信する。また、その内容の授業時配布資料をあわせて配布する。
次に、毎回の授業翌日までに、授業内容を簡潔にまとめたレポートの提出を求め、ブラックボード上で提出を求め、1回10点×5回=50点として評価する。
学生の毎回のレポート内容に関する教員のコメントは、○月○日感想として総括する一方、ブラックボードの掲示板機能を通して、質問と議論の機会を提供する。

試験50点は、レポートとする。レポートの内容や〆切については、追って連絡する。
レポートは、PDFまたはワードを大原則とし、自宅にPCがなく、スマホのみで、やむを得ない場合のみ写真による提出を認める。
履修条件 200名を超えた場合、最初の授業出席者のみの履修を認め、2回目以降は履修を認めない場合もありますので、
必ず、最初の授業に出席すること。
授業計画
1 雇用における男女平等(1)
男女雇用機会均等法制定及び改正の経緯と背景、セクハラについて理解する。(A2世界の現状)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。事前に教科書P229~249、プリントを通読し、男女雇用機会均等法について確認しておくこと。 (1時間)
【事後学習】授業時配布プリントで指示した動画を見て感想文を作成すること。 (3時間)
2 雇用における男女平等(2)
直接性差別と間接性差別の違い、育児休業・介護休業について理解する。(A2世界の現状)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。事前に教科書P229~249、プリントを通読し、育児介護休業について確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業時配布プリントで指示した動画を見て感想文を作成すること。 (2時間)
3 非正規雇用と法(1)
非正規雇用とは何か(パートとアルバイトの違い)、均等待遇と均衡待遇の違いについて理解する。(A2世界の現状)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。事前に教科書P229~249、プリントを通読し、均等待遇と均衡待遇の違いについて確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業時配布プリントで指示した動画を見て感想文を作成すること。 (2時間)
4 非正規雇用と法(2)
パートタイム労働法(例えば、パートから正社員への道)について理解する。(A4問題発見・解決力)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。事前に教科書P229~249、プリントを通読し、パートタイム労働について確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業時配布プリントで指示した動画を見て感想文を作成すること。 (2時間)
5 非正規雇用と法(3)
派遣法制定と改正の経緯、派遣の種類、偽装請負について理解する。(A4問題発見・解決力)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。事前に教科書P41~58、プリントを通読し、派遣法について確認しておくこと。 (1時間)
【事後学習】授業時配布プリントで指示した動画を見て感想文を作成すること。 (3時間)
6 雇用の終了(1)
任意退職(辞職)と合意解約の違い、解雇の種類と解雇制限について理解する。(A3論理的・批判的思考)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。事前に教科書P124~126、プリントを通読し、退職について確認しておくこと。 (1時間)
【事後学習】授業時配布プリントで指示した動画を見て感想文を作成すること。 (3時間)
7 雇用の終了(2)
整理解雇、変更解約告知、有期雇用契約の契約更新拒否について理解する。(A4問題発見・解決力)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。事前に教科書P126~134、プリントを通読し、解雇と契約更新拒否について確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業時配布プリントで指示した動画を見て感想文を作成すること。 (2時間)
8 雇用の終了(3)
解雇期間中の賃金(例えば、解雇期間中に他の会社でアルバイトをし、解雇無効判決を得た場合の賃金)、定年制について理解する。(A3論理的・批判的思考)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。事前に教科書P126~134、プリントを通読し、定年制について確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業時配布プリントで指示した動画を見て感想文を作成すること。 (2時間)
9 労働基本権の保障(1)
労働基準法上の労働者・使用者と労働組合法上の労働者・使用者、労働基本権とは何かを理解する。(A3論理的・批判的思考)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。事前に教科書P169~219、プリントを通読し、労働組合の意義について確認しておくこと。 (1時間)
【事後学習】授業時配布プリントで指示した動画を見て感想文を作成すること。 (3時間)
10 労働基本権の保障(2)
団結権・団体交渉権・団体行動権とは何かについてそれぞれ理解する。 (A4問題発見・解決力)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。事前に教科書P169~219、プリントを通読し、労働基本権について確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業時配布プリントで指示した動画を見て感想文を作成すること。 (2時間)
11 労働基本権の保障(3)
公務員の労働基本権の制限について判例の変遷から理解をする。
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。事前に教科書P169~219、プリントを通読し、公務員の労働基本権について確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業時配布プリントで指示した動画を見て感想文を作成すること。 (2時間)
12 不当労働行為制度(1)
労組法7条に規定されている不当労働行為とは何か理解する。
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。事前に教科書P169~219、プリントを通読し、不当労働行為について確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業時配布プリントで指示した動画を見て感想文を作成すること。 (2時間)
13 不当労働行為制度(2)
労働組合法27条に規定されている労働委員会の役割について理解する。(A4問題発見・解決力)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。事前に教科書P169~219、プリントを通読し、労働委員会について確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業時配布プリントで指示した動画を見て感想文を作成すること。 (2時間)
14 労働紛争解決制度
個別紛争解決促進法に基づく斡旋制度やその課題について理解する。(A4問題発見・解決力)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。事前に教科書P221~228、プリントを通読し、労働紛争解決制度について確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業時配布プリントで指示した動画を見て感想文を作成すること。 (2時間)
15 講義内容の整理
これまでの復習・解説を行い、講義内容の理解を深める。
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。 事前に、教科書、プリントを通読し、わからなかった点をノートにまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業後、テキスト・プリントを再確認し、ノートの整理を行うこと。わからない語句は調べておくこと。 (2時間)
その他
教科書 増田幸弘 『フロンティア労働法』 法律文化社 2014年 第2版
ブラックボード上に添付した資料とは別に、適宜必要に応じ、プリントも配布する。
2021年度は、第3版を使用するが、2020年度は第2版を後期も引き続き使用する。
参考書 新谷眞人 『Next教科書シリーズ労働法』 弘文堂 2019年 第2版
成績評価の方法及び基準 レポート:授業全体の理解度確認のための総括したレポートを課す(50%)、授業参画度:オンデマンド教材の視聴と課題の提出状況を評価し、1回10点×5回で計算する。(50%)
試験は、各回で学修した内容を修得しているかどうかを、その点数にて評価する。
レポートは宿題の提出状況と論理的・批判的な思考で作成され、問題発見し、解決策を提案できているかで評価する。
なお、評価基準についてはあらかじめ配布プリントに詳細に記載する。
オフィスアワー 授業前後に本館2階講師室にて20分間受け付ける。
ブラックボードを利用するので、各自使えるようにすること。
備考 履修を検討している学生は、最初の授業に必ず出席すること。
労働法1を履修していることが望ましいが、履修をしていなくても可能。
関連する法律科目(法学通論、市民社会と法など)を受講することでより理解が深まる。

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