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令和2年度入学者 | ジェンダー論 | ||||
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令和元年度以前入学者 | ジェンダー論 | ||||
教員名 | 平井裕香 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 総合教育科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | オンデマンド授業と課題研究を組み合わせます(BlackboardでYouTubeの動画リンク先を告知します)。履修者は第1回までにBlackBoardの使用法を必ず身につけておいてください。 BlackBoardID は 20200209 です。 |
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授業概要 | 「ジェンダー」という概念に基づく思考の方法を、ジェンダーと身体および教育、物語、性愛、国家という5つのテーマから学びます。 |
授業のねらい・到達目標 | 本授業では、「ジェンダー」という概念に基づく思考の方法を理解し、身近な作品・現象や自分自身の経験をそれによって分析できるようになることを目指します。初回に確認する通り、「ジェンダー」は「男(らしさ)/女(らしさ)」という社会的に作られた性差、あるいは「男/女」という非対称な2つの項に人間を振り分けようとする力を指す言葉です。したがってその基本的意義は、「男/女」それぞれの"作られ方"の検討を可能にすることにあります。この点を踏まえて第2回には、初回においてはひとまず分けた「ジェンダー」(社会・文化的な性差)と「セックス」(生物学的な性別)の関係を、両者が複雑に交差する場としての身体に注目し、より詳しく考えます。第3回から14回は、小説、漫画、映画など具体的な作品を取り上げ、そこにおける「ジェンダー」すなわち「男/女」それぞれのあり方を、「セックス」との関係も視野に入れつつ分析します。第3回から5回には学校や家庭における教育、第6回から8回には広く流通する物語、第9回から11回には個人の性愛の実践、第12回から14回には国家あるいは法律が、いかに「男/女」というカテゴリーを生み出しているか、あるいは既に存在するそれにいかに則っているかが、中心的な論点になります。最後に、「男/女」という性別(性差)に"対する"異議申し立てとそれに"基づく"異議申し立ての両方が必要である点に、「性」をめぐる問題の難しさを見出して、一学期を締め括ります。以上15回を通して、自己と世界のありようを批判的に論じるための一つの視座を養うことが、本授業の目的です。 この科目は文理学部(学士(文学))のDP3及びCP6に対応しています。 なお、新カリキュラム(令和2年度以降の入学者)では、この科目は文理学部(学士)のディプロマポリシーDP2,3,4及びカリキュラムポリシーCP2,3,4に対応しています。 ・世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状を概説できる。(A-2-1) ・仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる。(A-3-1) ・事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる。(A-4-1) |
授業の方法 | 【オンデマンド授業の回】 PowerPointによる録画授業を、各授業日の前日中に、BlackBoardにアップします。動画の中で授業に関する質問を提示しますので、授業日の24:00までに、BlackBoardの「テスト」機能で、回答を提出してください。この回答の提出をもって、「授業に参加した」とみなします。 【課題研究の回】 指示された課題作品を各自の責任で入手して、読んだり観たりしてください。そのための費用がかかることを承知したうえで受講してください。読んだり観たりしたことを確認するための「テスト」をBlackBoardに作りますので、次の授業の前日の24:00までに回答してください。この回答の提出をもって、「授業に参加した」とみなします。 フィードバック方法等については、授業内で指示します。 |
履修条件 | 履修抽選を実施するので、履修を希望する者は9月24日(木)~9月30日(水)の間に、CHIPSにて所定の手続きを行うこと。 |
授業計画 | |
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1 |
【オンデマンド】イントロダクション―「ジェンダー」とは何か
【事前学習】「ジェンダー」という語の定義を調べ、それと自分の生活がどのようにかかわるか考える。 (2時間) 【事後学習】授業の内容を復習し、期末レポートの構想を練る。 (1時間) |
2 |
【オンデマンド】ジェンダーと身体―概念をめぐる議論から(A-3)
【事前学習】「ジェンダー」と「セックス」を区別することにどのような意義と問題があるか、自分なりに考える。 (2時間) 【事後学習】授業の内容を復習し、期末レポートの構想を練る。 (1時間) |
3 |
【課題研究】ジェンダーと教育(1)―課題作品1を読む(観る)(A-4)
【事前学習】課題作品1を読む(観る)。 (2時間) 【事後学習】授業の内容を復習し、期末レポートの構想を練る。 (1時間) |
4 |
【オンデマンド】ジェンダーと教育(2)―家庭における性差別(A-4)
【事前学習】課題作品1におけるジェンダーのあり方を分析する。 (2時間) 【事後学習】授業の内容を復習し、期末レポートの構想を練る。 (1時間) |
5 |
【オンデマンド】ジェンダーと教育(3)―「知」の序列化と囲い込み(A-4)
【事前学習】課題作品1におけるジェンダーのあり方を分析する。 (2時間) 【事後学習】授業の内容を復習し、期末レポートの構想を練る。 (1時間) |
6 |
【課題研究】ジェンダーと物語(1)―課題作品2を読む(観る)(A-4)
【事前学習】課題作品2を読む(観る)。 (2時間) 【事後学習】授業の内容を復習し、期末レポートの構想を練る。 (1時間) |
7 |
【オンデマンド】ジェンダーと物語(2)―関係に先立つ「男」と「女」(A-4)
【事前学習】課題作品2におけるジェンダーのあり方を分析する。 (2時間) 【事後学習】授業の内容を復習し、期末レポートの構想を練る。 (1時間) |
8 |
【オンデマンド】ジェンダーと物語(3)―「らしさ」の過剰から反転へ(A-4)
【事前学習】課題作品2におけるジェンダーのあり方を分析する。 (2時間) 【事後学習】授業の内容を復習し、期末レポートの構想を練る。 (1時間) |
9 |
【課題研究】ジェンダーと性愛(1)―課題作品3を読む(観る)(A-4)
【事前学習】課題作品3を読む(観る)。 (2時間) 【事後学習】授業の内容を復習し、期末レポートの構想を練る。 (1時間) |
10 |
【オンデマンド】ジェンダーと性愛(2)―愛と結婚(A-4)
【事前学習】課題作品3におけるジェンダーのあり方を分析する。 (2時間) 【事後学習】授業の内容を復習し、期末レポートの構想を練る。 (1時間) |
11 |
【オンデマンド】ジェンダーと性愛(3)―「母性」のゆくえ(A-4)
【事前学習】課題作品3におけるジェンダーのあり方を分析する。 (2時間) 【事後学習】授業の内容を復習し、期末レポートの構想を練る。 (1時間) |
12 |
【課題研究】ジェンダーと国家(1)―課題作品4を読む(観る)(A-4)
【事前学習】課題作品4を読む(観る)。 (2時間) 【事後学習】授業の内容を復習し、期末レポートの構想を練る。 (1時間) |
13 |
【オンデマンド】ジェンダーと国家(2)―「男らしさ」と暴力(A-4)
【事前学習】課題作品4におけるジェンダーのあり方を分析する。 (2時間) 【事後学習】授業の内容を復習し、期末レポートの構想を練る。 (1時間) |
14 |
【オンデマンド】ジェンダーと国家(3)―ミソジニーと(性)犯罪(A-4)
【事前学習】課題作品4におけるジェンダーのあり方を分析する。 (2時間) 【事後学習】授業の内容を復習し、期末レポートの構想を練る。 (1時間) |
15 |
【オンデマンド】総括―「性別」に対する/基づく異議申し立て(A-2)
【事前学習】「男/女」を区別することにどのような意義と問題があるか、自分なりに考える。 (2時間) 【事後学習】期末レポートを執筆する。 (16時間) |
その他 | |
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教科書 | 教科書は使用せず、pptスライドを示します。課題作品に関しては、以下を予定していますが、初回授業で指示するまでは変更の可能性があります。 1. 姫野カオルコ(著)『彼女は頭が悪いから』文藝春秋、2018年 2. ジョージ朝倉(著)『少年少女ロマンス』1~3巻、講談社、2002-2004年 3. スティーブン・ダルドリー(監督)『めぐり合う時間たち』2003年日本公開 4. 田中慎弥(著)『共喰い』集英社、2012年 |
参考書 | 授業中に指示します。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(50%)、授業参画度:授業参画度については、課題の提出で評価します。(50%) |
オフィスアワー | 授業への参加の確認のために答えてもらう「テスト」の中に、質問の欄を作りますので、授業に関する質問があればそこに記入してください。 |