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令和元年度入学者 | キャリアデザイン2 | ||||
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教員名 | 杉森知也 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2・3 | 開講区分 |
文理学部
(実務経験のある教員による科目) |
科目群 | 総合教育科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業概要 | フリーターやいわゆるニートが大きな社会問題となっているなか、主体的に自己の進路を選択・決定できる能力や、勤労観・職業観を身に付け、社会人・職業人として自立していくことができるようにするキャリア教育の推進が強く求められている。本講義では、様々な経験をされてきたゲスト講師(一般企業から教員、一般企業)の体験談や討論のほか、実践的な作業等を通して、個々の学生が自らの生き方について考えを深める。 |
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授業のねらい・到達目標 | 1. 自己分析や社会・企業の理解等を通して自己の目標を定め、有意義で将来を見通した大学生活を送る姿勢を身に付けることができる。 2. 「社会人基礎力」としてのコミュニケーション能力、対人関係スキル、課題解決能力、プレゼンテーション能力等を身につける。 本講義は、上記のように、自己のキャリアデザインを形成することを第一義としているが、一般企業への就職を目指している学生のほか、教員や公務員を志望している学生や将来の進路について迷っている学生にも有用である。また、進路が決定している4年生でも、入職後の働き方、モチベーションの持ち方、転職といった先の見通しも持つことができるような内容構成をとっている。なお、学校教員を目指す学生にとっては、学校でのキャリア教育の実践例としても参考になるよう計画してある。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1及びカリキュラムポリシーCP1に対応しています。 |
授業の方法 | (1)プレゼンテーションの方法 板書、パワーポイント、配布印刷物、インターネット (2)授業形態 担当講師とゲスト講師陣による講義、個人ワーク、グループディスカッションおよび発表を組み合わせる。自己分析や企業分析の方法の初歩的な理解と技術を、実践的・活動的な学修を通して身につける。 なお、ゲスト講師の都合等により、授業回の順番や内容、講師の変更等をおこなう場合がある。また、シラバスは授業15回分で作成しているが、実際には3日間集中の授業となる。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス: キャリアをデザインするとはどういうことか [事前学習]「キャリア」という言葉の持つ多様性について事前に調べ、一般にキャリアデザインとはどのような意味で使われるのかを把握しておく。 [事後学習]現段階での、自らの進路希望を見直しておく。 |
2 |
非正規雇用の何が問題なのか: 学卒就職の変容と雇用形態の多様化にどう対処するか [事前学習]日本の非正規雇用の現状について、インターネットで調べておく。 [事後学習]配布プリントのフリーター・ニートとなることの厳しさと、非正規雇用の拡大が進んでいる状況を再度確認する。 |
3 |
何のために働くのか: 仕事観と働き方の変化 [事前学習]自分が仕事をしている姿と趣味、家庭、余暇をどのようにバランスを取りたいか、自分の価値観を仕事を含めて考えてくる。 [事後学習]配布プリントの、待遇と何のために働くのかの部分について、再度、自分の考えと合わせて再考する。 |
4 |
企業についての基礎知識: 企業を選ぶための多様な基準 [事前学習]最低でも、授業一か月前から新聞の経済欄を中心に、話題として出てくる企業とその企業の活動について予備知識を入れておく。 [事後学習]配布プリントの、「ミスマッチ」に関する箇所と、就職活動のスケジュール、第四次産業革命下の企業活動と働き方の変化について、自分の考えをまとめておく。 |
5 |
身近な地図から仕事を知る[ゲスト講師: 一般企業→教員=A] [事前学習]教科書の業界地図から、どのような業界・業種があるのか把握しておく。 [事後学習]業界と企業調べを継続して進めておく。 |
6 |
社会を知る: 社会の課題と多様な仕事・業態に目を向ける [事前学習]新聞の経済欄等を読んだ上で、気になった企業一つ以上について、その企業のウェブサイトで「本社の所在地、事業展開の内容と主力のサービスや製品等、売上高と経常利益、株価(調査時)、採用情報(特に、採用したい人材像)」を調べ、まとめておく。 [事後学習]本時の学習を踏まえて、グループで選択した業界・業種を教科書の中から探しておく。 |
7 |
企業を知る: 企業理解の方法[ゲスト講師A] [事前学習]新聞の経済欄等を読み、気になった企業についてインターネットでその企業のウェブサイトに入って調査し、一企業につきA4用紙1枚に、「本社の所在地、事業展開の内容と主力のサービスや製品等、売上高と経常利益、株価(調査時)、採用情報(特に、採用したい人材像)」をまとめておく。 [事後学習]グループワークを進めておく。また、プレゼンテーションに向けて、さらに企業と業界について調べておく。 |
8 |
プレゼンテーション [事前学習]これまでに調べた内容を、グループのメンバーと協力して模造紙に書き込んでプレゼンテーションできる準備を整えておく。 [事後学習]別のグループのプレゼンテーションで気になった箇所を、自分で調べておく。 |
9 |
キャリアビジョン: ゲスト講師の生き方を通して[ゲスト講師3名: A、一般企業で転職=B、一般企業=C] [事前学習]前日の授業で講師の紹介(所属する・した企業)をするので、その講師の企業を調べておく。 |
10 |
ライフプランの設計: 車座インタビューとセッショントーク[ゲスト講師3名: A、B、C] [事前学習]前日に紹介する講師のプロフィールから、事前にどのようなことを訊きたいか(ヒアリング内容)を考えておく。 [事後学習]インタビューで得られたこと、自分の考えで変わったことなどをアウトプットする。 |
11 |
社会と自分とのマッチングを考える: 社会で求められるスキルと大学生活でできること [事前学習]自分が入ってみたい企業を授業を通して選び、その企業の諸情報を具体的かつ詳細に調べ、企業の求める人材像と自己分析の成果をどのように合わせることができるか考えてくる。 [事後学習]本時の活動をさらに深めておく。 |
12 |
「10年後の自分」 [事前学習]自分の10年後をイメージし、ワークとライフのバランスなどを具体的に考えておく。 [事後学習]車座インタビュー等で得られた理解をもとに、事前学習でイメージしたものを修正しておく。 |
13 |
自分を知る①: 自己の強みと弱みを知る手がかりを身につける[ゲスト講師: A] [事前学習]自分のこれまでの大学生活(学外での稼働も含む)を振り返り、頑張ってきたこと、成果を出したこと、うまくいかなかったこと、苦労したこと・していることをメモしてくる。 [事後学習]本時の活動を踏まえて、自分の考えをさらに深めておく。 |
14 |
自分を知る②: 自己分析の実践[ゲスト講師: A] [事前学習]これまでの活動を踏まえて、自分の適性について考えておく。 [事後学習]本時の活動に基づいて、プリントの記述内容をさらに深めてくる。 |
15 |
キャリアデザインの継続的な再構成の必要について [事前学習]これまでの活動を振り返り、質問事項を考えておく。 [事後学習]本講義の振り返りをもとに、各自のキャリアプランを立てる。 |
その他 | |
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教科書 | 東洋経済新報社 『 『会社四季報 業界地図2020年版』 』 東洋経済新報社 2019年 |
参考書 | 東洋経済新報社 『『会社四季報』 』 東洋経済新報社 |
成績評価の方法及び基準 | 授業参画度(70%)、ワークシート等の完成度(30%) 授業参画度は、授業での質問や個人ワーク、グループワークなどの積極的な姿勢を評価する。 |
オフィスアワー | 毎時間の授業終了後に、教室内で実施する。 |
備考 | 事前学習としては、最低でも授業一か月前から新聞の経済欄を中心に、話題として出てきた企業または好きな企業を選び、その企業の活動について予備知識を入れておくこと(既知の企業と知らない企業の両方をバランスよく調べること)。具体的には、企業のウェブサイトに入って「本社の所在地、事業展開の内容と主力のサービスや製品等、売上高と経常利益、株価(調査時)、採用情報(特に、採用したい人材像)」などを閲覧することのほか、競合企業についても調べておくこと。 さらに、できれば自分の知らない企業、業界についても教科書を見て調べておくこと。 事後学習としては、授業で活用したプリントを見直したり自分で再度やり直したものは、翌日の講義のはじめに提出する。また、自己分析に関わるプリントは授業時に余分に配布するので、再度、一からやり直すこと。 |