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生徒指導・進路指導論

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令和元年度入学者 生徒指導・進路指導論
教員名 藤平 敦
単位数    2 学年    3 開講区分 文理学部
学期 半期 履修区分 必修
授業概要 学校は生徒を育てる場であるが、正確に言うと、生徒が自ら育つように働きかける場である。そのために欠かせないことが生徒指導と進路指導であり、両指導とも教育課程の内外を通して行うものである。本授業では、いじめや不登校等の課題を切り口にしながらも、全ての生徒が「学校が楽しい」と実感でき、かつ、彼らの主体性や自己有用感を育むために必要な働きかけについて学生自身が考えていくことで、学校教育における生徒指導と進路指導の役割と意義を理解することを主目的とする。
授業のねらい・到達目標 1学校教育における生徒指導と進路指導の役割と意義について理解できる。
2予防について、正しく理解できる。
3生徒の主体性と自己有用感を育むために必要な視点を理解できる。
4生徒の発達段階に応じて、適切に働きかけることが効果をもたらすことを理解できる。
授業の方法 毎回の授業は、次の1~3の流れで行う。
1前回の復習(約10分)
2講義:(スライド等を用いて)各回のテーマについての説明と最新の情報提供&グループワーク等(約60~70分)
3(教科書の内容を踏まえた)Quiz&(本授業の)振り返り(約10~20分 毎回提出)

講義では、毎回のテーマに沿った最新のデータや様々な地域における学校の実践事例等を紹介する。そして、近い将来、学校現場で発揮できる実践力や応用力に結びつく力を育むために、学生には、常に「自分自身ならどうするのか?」という問いかけをしたい。「なぜ、そのように考えて、行動するつもりなのか?」を、学生自身が自分の頭で考えて、自分の言葉にする作業を毎回行う。
授業計画
1 【事前学習】「あなたは、生徒指導・進路指導に対してどのようなイメージを抱いていますか?」に答えられるように整理をする。
【講  義】最近の学校教育に関わる諸問題を切り口にして、教師の働きかけについて考えるとともに、学校教育における生徒指導・進路指導(キャリア教育)の役割を共有する。
【事後学習】生徒指導・進路指導(キャリア教育)の役割を他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。
2 【事前学習】「あなたは、不登校についてどう考えますか?」に答えられるように整理をする。
【講  義】長期欠席との違いを踏まえて、不登校を正しく理解する。
【事後学習】不登校について、他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。
3 【事前学習】「あなたは、どのような予防をしていますか(いましたか)?」に答えられるように整理をする。
【講  義】2つの予防(「未然防止」と「初期対応」)の違いを明確に区別する必要性を理解する。
【事後学習】「未然防止」と「初期対応」の違いを明確に区別する必要性を他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。
4 【事前学習】「あなたは、いじめの問題についてどう考えますか?」に答えられるように整理をする。
【講  義】いじめの問題を正しく理解するとともに、いじめの予防に結びつく取組について考える。
【事後学習】いじめ問題について、他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。
5 【事前学習】「あなたは、いじめをなくすためには、何が必要だと考えますか?」に答えられるように整理をする。
【講  義】実践事例を通して「社会通念上のいじめ」と「法的ないじめ」を区別して考えられるようにする。
【事後学習】「いじめ防止対策推進法」ができた経緯を他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。
6 【事前学習】「あなたが受けてきた進路指導・キャリア教育は?」に答えられるように整理をする
【講  義】進路指導とキャリア教育の違いを理解するとともに、進路指導・キャリア教育の視点を入れた教育活動について考える。
【事後学習】進路指導とキャリア教育の違いを他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。
7 【事前学習】「あなたは、なぜ「次期学習指導要領」が「主体性」を育むことを重視していると考えますか?」に答えられるように整理をする。
【講  義】「主体性」と「自主性」の違いを理解するとともに、児童生徒に「主体性」を育む必要性を理解する。
【事後学習】児童生徒に「主体性」を育む必要性について、他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。
8 【事前学習】「あなたが「主体性」を発揮できるようになった時期や場面は?」に答えられるように整理をする。
【講  義】児童生徒が「主体性」を発揮するために必要な教師の働きかけについて考える。 
【事後学習】児童生徒に「主体性」を育むための視点を他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。
9 【事前学習】「「自己有用感」とは何ですか?」に答えられるように整理をする。
【講  義】「自己有用感」について考える。
【事後学習】児童生徒に「自己有用感」を育む必要性について、他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。
10 【事前学習】】「あなたはこれまでの経験から、学校でのどのような場面で「自己有用感」を感じることができましたか?」に答えられるように整理をする。
【講  義】児童生徒の「自己有用感」を育むことに結びついている教師の働きかけについて考える①。
【事後学習】児童生徒に「自己有用感」を育むための具体的な教師の働きかけについて、他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。
11 【事前学習】「あなたはこれまでの経験から、学校以外でのどのような場面で「自己有用感」を感じることができましたか?」に答えられるように整理をする。
【講  義】児童生徒の「自己有用感」を育むことに結びついている教師の働きかけについて考える②。
【事後学習】児童生徒に「自己有用感」を育むための留意点について、他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。
12 【事前学習】「あなたが受けてきた中学校時代と高校時代の生徒指導・進路指導の違いは?」に答えられるように整理をする。
【講  義】発達段階に応じた生徒指導・進路指導について考える。 
【事後学習】発達段階で行う生徒指導・進路指導の意義と留意点について、他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。
13 【事前学習】「あなたは、学校が家庭・地域と連携して生徒指導・進路指導に取り組む必要性があると考えますか?」に答えられるように整理をする。
【講  義】学校が家庭・地域と連携することの必要性について考える。 
【事後学習】学校が家庭・地域と連携するための具体的な方法について、他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。
14 【事前学習】「あなたは、問題が起こりやすい学校(学級)と起こりにくい学校(学級)の違いは何だと思いますか?」に答えられるように整理をする。
【講  義】「チーム学校」として取り組む生徒指導・進路指導について考える。
【事後学習】学校がチームとして機能するための視点を、他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。
15 【事前学習】これまでに講義で扱った内容等ついて整理をする。 
【講  義】第1回~第14回までの総復習(到達度の確認)をする。 
【事後学習】生徒指導・進路指導の役割と意義について、他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。
その他
教科書 工藤亘・藤平敦 『生徒・進路指導の理論と方法』 玉川大学出版 2019年 第1版
参考書 藤平敦 『若手教員の力を引き出す研修でつかえる生徒指導事例50』 学事出版 2016年 第1・2版
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(40%)、授業参画度(60%)
オフィスアワー 初回の授業時に説明をする

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