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令和元年度入学者 | 卒業論文 | ||||
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教員名 | 望月正哉 | ||||
単位数 | 8 | 学年 | 4 | 開講区分 | 今年度開講せず |
学期 | 通年 | 履修区分 | 選択 |
授業概要 | 言語・コミュニケーションの心理学に関する実証的研究を実施し,そこから得られた知見を論文としてまとめる |
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授業のねらい・到達目標 | 先行研究を踏まえ,心理学研究に求められる要件を満たし,新規性をもったオリジナルの研究を,計画の立案から,実験・調査の実施,データの分析,考察を行い,それを論文としてまとめられることまでを目標とする。この目標の達成のためには,これまでに学んできた内容を集約し,そのなかから課題を見出し,独自の発想をもとづいてその課題に対する解決法を考案し,それを科学的な手法を実践するという一連の流れのなかで,人間の行動を捉えることが求められる。 この科目は文理学部(学士(心理学))のディプロマポリシーDP1及びカリキュラムポリシーCP7,CP9に対応しています。 |
授業の方法 | 十分な先行研究のレビューを行ったうえで,独自の観点から研究テーマを設定するとともに,指導教員と議論やゼミでの議論を重ねて研究としての精度を上げる。研究実施の方法は実験・調査を基本とするが,その具体的方法は研究のテーマに基づいて,議論のうえ決定する。また,下記の授業計画は一般的なものを示しており,その順序,必要時間等はテーマにより変化する。通年をかけて研究を実施するが,各時点で進捗状況を十分に確認して,必要に応じた作業を行うことが求められる。なお,本授業の事前・事後学習は,それぞれ2時間程度を目安とするが,段階により,それよりも多い時間が必要となることがある。 |
授業計画 | |
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1 |
研究テーマ選定のための議論 【事前学習】 本シラバスを十分に読み,通年で必要となる作業内容を把握する 【事後学習】 自身の興味を持つ研究領域のキーワードを選定する |
2 |
文献研究:文献の収集 【事前学習】 文献の収集方法を確認する 【事後学習】 収集した文献を整理し,リスト化する |
3 |
文献研究:文献のレビュー 【事前学習】 収集した文献を読む 【事後学習】 読んだ文献は重要なポイントなどを文章でまとめておく |
4 |
問題の明確化 【事前学習】 まとめた内容を概観し,検討すべきポイントを取り出す 【事後学習】 明確化した問題に対し,どのようなアプローチがあるか検討する |
5 |
目的の明確化 【事前学習】 検討すべきポイントのうち,研究としてどれを取り上げるか検討する 【事後学習】 実証研究レベルだけでなく,理論研究の文献もレビューする |
6 |
研究仮説の設定 【事前学習】 目的となるテーマの背景にある人間行動を想定する 【事後学習】 設定した仮説が理論的な整合性をもつか,文献と照合する |
7 |
実験・調査方法の立案 【事前学習】 類似するテーマの研究で採用されている方法を確認する 【事後学習】 大まかな研究計画を文章でまとめる |
8 |
計画立案:実験計画の決定 【事前学習】 目的・仮説をもとに妥当な計画の草案をつくる 【事後学習】 計画に基づいた分析方法を確認する |
9 |
計画立案:サンプルサイズの決定 【事前学習】 類似するテーマの研究におけるサンプルサイズを確認する 【事後学習】 決定したサンプルサイズの収集方法を考える |
10 |
計画立案:刺激等の作成と選定 【事前学習】 類似するテーマの研究で使用されている刺激等を確認する 【事後学習】 必要な刺激等を準備し,十分に統制されたものであるか確認する |
11 |
計画立案:手続きの明確化 【事前学習】 具体的な流れを文章化する 【事後学習】 一連の流れをスムーズに実施できるようマニュアルを作成する |
12 |
計画立案:結果の予測の明確化 【事前学習】 仮説や先行研究で示されている結果を確認する 【事後学習】 仮説と実験計画,結果の予測に整合性があるか確認する |
13 |
予備実験・調査の実施 【事前学習】 実施に必要な機材・場所・人材を準備する 【事後学習】 実施状況に不備がないか確認する |
14 |
予備実験・調査データの分析 【事前学習】 実験・調査によって問題なくデータが取得できたか確認する 【事後学習】 実施した分析の結果から必要箇所をまとめる |
15 |
予備実験・調査のまとめ 【事前学習】 分析結果の傾向を把握する 【事後学習】 実施した内容で本実験・調査が可能かを検討する |
16 |
実験・調査の修正 【事前学習】 不足している点や修正が必要な点をまとめる 【事後学習】 修正した内容で実験・調査が実施可能か検討する |
17 |
実験・調査内容の最終確認 【事前学習】 実験・調査の一連の流れを再確認する 【事後学習】 実際と同じ流れで数回実施し,データ取得が問題なくできているか確認する |
18 |
実験・調査の実施 【事前学習】 実施に必要な機材・場所・人材のセッティングを済ませる 【事後学習】 実施状況に不備がないか確認する |
19 |
データの分析:基礎集計 【事前学習】 実験・調査によって問題なくデータが取得できたか確認する 【事後学習】 作成した図表に対し,重要なポイントや検討ポイントを文章化する |
20 |
データの分析:確認的分析 【事前学習】 実施予定の分析法の手順を確認する 【事後学習】 導出された結果に対し,重要なポイントや検討ポイントを文章化する |
21 |
データの分析:説明的分析 【事前学習】 予測とは異なる部分をまとめる 【事後学習】 導出された結果に対し,重要なポイントや検討ポイントを文章化する |
22 |
確認的分析に関する考察・議論 【事前学習】 第19回,20回で文章化した内容をまとめる 【事後学習】 考察となる文章の構成を考える |
23 |
説明的分析に関する考察・議論 【事前学習】 第19回,21回で文章化した内容をまとめる 【事後学習】 考察となる文章の構成を考える |
24 |
論文の執筆:序論の執筆 【事前学習】 第2−6回でまとめた内容を再確認する 【事後学習】 文章化した内容を推敲する |
25 |
論文の執筆:方法の執筆 【事前学習】 第7−12回でまとめた内容と実際に実施した内容を再確認する 【事後学習】 文章化した内容を推敲する |
26 |
論文の執筆:結果の執筆 【事前学習】 第19−21回でまとめた内容を再確認する 【事後学習】 文章化した内容を推敲する |
27 |
論文の執筆:考察の執筆 【事前学習】 第22−23回でまとめた内容を再確認する 【事後学習】 文章化した内容を推敲する |
28 |
論文の確認・修正 【事前学習】 図表や引用文献など本体以外の部分をまとめる 【事後学習】 論文全体を精読し,推敲する。 |
29 |
論文の完成 【事前学習】 提出の書式を再確認する 【事後学習】 論文要旨を作成する |
30 |
研究報告 【事前学習】 報告に必要な資料を作成する 【事後学習】 報告で議論した内容を文章でまとめる |
その他 | |
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教科書 | 使用しない |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | 卒業論文(100%) |
オフィスアワー | 金曜5限 本館4階心理学科研究室403(04500)。それ以外では初回授業で連絡先を伝える。 |