相関理化学特論Ⅱ

科目名	相関理化学特論Ⅱ
教員名	浅地哲夫
単位数	2	課程	前期課程	開講区分	文理学部
学期	前期	履修区分	選択必修

授業概要	自然界に見られる種々のディスオーダーと粒子間の相互作用によってもたらされる秩序化過程について理解を深める。
授業のねらい・到達目標	相転移に関するLandauの現象論・Weissの分子場理論・Bragg-Williamsの理論などについて理解を深めるとともに、学術雑誌に掲載されている研究論文を理解するための基礎知識を修得する。物理化学的測定手段による研究論文の概要をまとめて報告できるようになる。
授業の方法	結晶中の分子・イオンの秩序・無秩序とその秩序化過程についての種々の実験的研究例を紹介する。X線構造解析、熱測定、NMR、NQR、誘電率などの測定方法の原理と特徴を説明し、これらから得られる知見を概説する。

授業計画
1	熱力学の復習　　状態変数・基本式・完全微分形式・Maxwellの関係式　　事前学習１時間：　熱力学第１～第３法則　を復習しておく　　　　　　　　　事後学習１時間：　熱力学基本式；　講義の内容を整理し要点をまとめる
2	相転移の分類　　事前学習１時間：　物質の三態　とは何かを復習しておく　　　　　　　　　　　　　　事後学習１時間：　Ehrenfestの分類；　講義の内容を整理し要点をまとめる
3	Landauの相転移理論　　事前学習１時間：　熱力学基本式　を復習する　　　　　　　　　　　　　事後学習１時間：　熱容量の温度変化；　講義の内容を整理し要点をまとめる
4	磁性体の相転移　　事前学習１時間：　物質と磁場の相互作用　について調べておく　　　　　　　　　事後学習１時間：　電子スピン間の交換相互作用；　講義の内容を整理し要点をまとめる
5	強誘電体と反強誘電体の相転移・磁気的および電気的履歴現象　　事前学習１時間：電気双極子モーメントとは何か　について調べておく　　　　　　　事後学習１時間：　ヒステリシス曲線；　講義の内容を整理し要点をまとめる
6	相転移の統計力学（１）　Weissの分子場理論　　事前学習１時間：磁気双極子モーメントとは何か　について調べておく　　　　　　　事後学習１時間：　自発磁化の温度変化；　講義の内容を整理し要点をまとめる
7	相転移の統計力学（２）　二元合金の秩序無秩序転移　Bragg-Williams近似　　事前学習１時間：　秩序度の定義　について調べておく　　　　　　　　　　　　　事後学習１時間：　格子のエントロピー；　講義の内容を整理し要点をまとめる
8	相転移の統計力学（３）　塩化アンモニウムの相転移への応用　　事前学習１時間：Bragg-Williams近似　を復習しておく　　　　　　　　　　事後学習１時間：　塩化アンモニウムの相転移への応用；　講義の内容を整理し要点をまとめる
9	秩序過程の実験的研究手段（１）　熱力学的研究・X線回折・中性子回折　　事前学習１時間：　各種測定の原理を調べてみる　　　　　　　　　事後学習１時間：　具体的研究例を調べる；　教科書や学術論文を調べてみる
10	秩序過程の実験的研究手段（２）　NMR 　　事前学習１時間：　測定の原理を調べてみる　　　　　　　　　　　事後学習１時間：　具体的研究例を調べる；　教科書や学術論文を調べてみる
11	秩序過程の実験的研究手段（３）　NQR 　　事前学習１時間：　測定の原理を調べてみる　　　　　　　　　　事後学習１時間：　具体的研究例を調べる；　教科書や学術論文を調べてみる
12	秩序過程の実験的研究手段（４）　誘電測定　　事前学習１時間：　測定の原理を調べてみる　　　　　　　　　　　事後学習１時間：　具体的研究例を調べる；　教科書や学術論文を調べてみる
13	秩序過程の実験的研究手段（５）　配向分極の交流周波数依存　　事前学習１時間：　なぜ周波数依存性が生まれるかを考えてみる　　　　　　　　　　　事後学習１時間：　具体的研究例を調べる；　教科書や学術論文を調べてみる
14	秩序過程の実験的研究手段（６）　誘電率の周波数依存　　事前学習１時間：　測定の原理を調べる　　　　　　　　　　　事後学習１時間：　具体的研究例を調べる；　教科書や学術論文を調べてみる
15	秩序過程の実験的研究手段（７）　誘電緩和　Debyeの理論式　　事前学習１時間：　第12回から第14回の内容を復習しておく　　　　　　　　　　　事後学習１時間：　具体的研究例を調べる；　教科書や学術論文を調べてみる

その他
教科書	使用しない
参考書	使用しない
成績評価の方法及び基準	レポート(100%)
オフィスアワー	授業日の昼休み