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解析特論

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科目名 解析特論
教員名 田村純一
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 地球情報数理科学専攻
学期 後期 履修区分 選択
授業概要 p-進世界の解析学の入門のための講義をする。
授業のねらい・到達目標 20世紀の初めにヘンゼルによって発見されたp-進数の世界は、その後の研究によって
ますます重要なものになってきている。この魅力あふれるp-進世界の解析学のについて、
分り易く講義をしたい。さらに、みずから学習を深め研究できるような基礎となることを
目標とする。
授業の方法 毎回、講義を中心として進める。毎回ではないが、質問の時間も設ける。
本授業の事前・事後学習は各々2時間を目安とする。
履修条件 履修のための条件はありません。
復習を毎回すること。実例の計算をすることが大切です。
授業計画
1 絶対値と距離
【事前学習】集合論の参考書で可算無限と非加算無限について学習
【事後学習】距離空間について学習
2 有理数体の完備化
【事前学習】微分積分学の参考書で完備化について予習
【事後学習】講義中に指定された参考書で、非アルキメデス的距離について学習
3 p-進距離とQ_p
【事前学習】講義中に指定された参考書でp-進距離について予習
【事後学習】講義中に指定された参考書で代数的閉包について学習
4 R_p, C_p, \[Omega]_p (お話)
【事前学習】講義中に指定された参考書でQ_pの定義を確認
【事後学習】講義中に指定された参考書でQ_pの他の定義を確認
5 有理数のp-進表示
【事前学習】環とイデアルの定義
【事後学習】有理数のp-進展開の具体例の計算(宿題)
6 ヘンゼルの補題
【事前学習】ニュートンの近似法
【事後学習】2次多項式の根のp-進展開1
7 Newton多角形
【事前学習】2次多項式の根のp-進展開2
【事後学習】与えられた9次多項式のNewton多角形1
8 多項式の根の分布
【事前学習】】与えられた9次多項式のNewton多角形2
【事後学習】】線型回帰数列の比の収束1
9 冪級数とNewton多角形
【事前学習】線型回帰数列の比の収束2
【事後学習】】多項式のdominant性
10 p-進冪級数の収束
【事前学習】多項式のDiophantus性
【事後学習】Perron-Frobeniusの定理
11 p-進冪級数の零点
【事前学習】p-進Pisot数
【事後学習】線型回帰数列の比の強い収束
12 連分数の基本公式
【事前学習】講義中に指定する参考書で単純連分数の公式の学習(その1)
【事後学習】講義中に指定する参考書で単純連分数の公式の学習(その2)
13 p-進連分数の収束
【事前学習】講義中に指定する参考書で高次元連分数の公式の学習(その1)
【事後学習】】講義中に指定する参考書で高次元連分数の公式の学習(その2)
14 p-進周期連分数の収束
【事前学習】講義中に渡す論文の理解(その1)
【事後学習】講義中に渡す論文の理解(その2)
15 p-進非周期連分数の収束
【事前学習】講義中に渡す論文の理解(その3)
【事後学習】講義中に渡す論文の理解(その4)
その他
教科書 教科書は用いない。
参考書 必要に応じ、講義中に参考書を挙げる。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(70%)、平常点(30%)
授業中に適宜設ける質問タイムでの活発さ、独創性、発想力等を評価して授業参画度とする。
オフィスアワー 1回目の授業中に取り決める。

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