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スクールソーシャルワーク論

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科目名
平成29年度以降入学者
スクールソーシャルワーク論
教員名 太田由加里
単位数    2 学年    3 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 社会福祉学科
学期 前期 履修区分 選択
授業概要 今日、学童期の子どもたちは不登校、いじめ、引きこもり、児童虐待など様々な教育上・生活上の困難を抱えていることが指摘されている。そこで児童生徒を取り巻く学校・家庭・地域の状況を把握しながら、子どもたちの教育上・生活上の困難について把握・理解する。また学校では、子どもたちだけでなく、教職員にも視野を広げ、教育場面における教職員の福祉的課題を把握、その解決に向けたスクールソーシャルワークの実際について学ぶ。
授業のねらい・到達目標 まず福祉と教育を繋ぐスクールソーシャルワークとは何か。スクールソーシャルワークが必要とされるようになった歴史的・社会的背景を学び、同時に子どもや家族、教職員が抱える福祉的課題を解決するためのソーシャルワークの実際や地域の社会資源について具体的に説明できるようになる。一方で、日本の教育制度、教育行政、学校教育法の改正などについても理解し、スクールソーシャルワーカーとしての価値や倫理、教育におけるソーシャルワークの意義について学び、応用できるようになる。近年、学校では多様な職種の人々が働いているが、その職種の理解、さらにチーム学校の一員として求められる役割について説明できるようになる。

この科目は文理学部(学士(社会福祉学))のディプロマポリシーDP3及びカリキュラムポリシーCP3に対応しています。
授業の方法 基本的にはテキスト及び配布資料を教材として講義中心で進める。授業内容によっては、視聴覚教材を用いて進める。小・中・高校の教科書や教科の内容の現状や変化についても触れる。原則としてパワーポイントと配布印刷物を用いる。
本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とします。
授業計画
1 福祉と教育を繋ぐスクールソーシャルワークとは何か
【事前学習】シラバスを事前に確認しておくこと
【事後学習】スクールソーシャルワークの原理についてノートに整理すること
2 児童生徒を取り巻く地域の現状-遊び場や子ども会など
【事前学習】地域における子どもの遊び場や公園、子ども会などの実際について調べておくこと
【事後学習】地域における子どもの居場所について認識し子どもが置かれている現状を確認すること
3 児童生徒を取り巻く学校の現状-幼稚園・小学校・中学校・高校・専門学校・短大・大学など
【事前学習】学校教育法に関連する学校の実際について関心を持ち、調べておくこと
【事後学習】学校教育法やその改正、幼稚園も含む学校の現状について整理すること
4 児童生徒が抱える福祉的課題の理解1-不登校・いじめ
【事前学習】不登校やいじめの実際について調べておくこと
【事後学習】不登校やいじめの現状とその対策などについて説明できるようにすること
5 児童生徒が抱える福祉的課題の理解2-児童虐待、外国人児童の就学問題など
【事前学習】児童虐待や外国人児童の就学問題などについて調べておくこと
【事後学習】今回の福祉的課題が子どもの成長発達にどのような影響があるかを説明できるようにすること
6 児童生徒が抱える福祉的課題の理解3-特別な支援が必要な子どもたちの理解(特別支援教育など)
【事前学習】新聞や雑誌などで特別な支援が必要な子どもについて興味を持って調べておくこと
【事後学習】特別な支援が必要な子どもの実際について説明できるようにすること
7 教職員が抱える福祉的課題の理解1-教職員の仕事について考え理解する
【事前学習】自分が生徒だった時の教職員の仕事を振り返り理解しておくこと
【事後学習】教員の休職理由や休職率の動向について説明できるようにすること
8 学校におけるマイノリティの子どもたちの理解-性的少数者、移民や外国籍の子どもたち、ジェンダー
【事前学習】子どもたちのLGBTについて調べておくこと
【事後学習】子どもたちのLGBTが教育面にどのような影響があるかなど整理すること
9 地域における学童期の子どもたちの居場所-子ども食堂やおうち食堂、児童館など子どもに関わる社会資源
【事前学習】子どもたちの居場所について調べておくこと
【事後学習】子どもたちの地域における居場所をノートなどに整理すること
10 日本の教育制度と教育行政1-公教育費及び奨学金(企業やNPOなども含む)の現状
【事前学習】学校教育法改正の社会的背景について調べておくこと
【事後学習】公教育費の現状について確かめておくこと
11 日本の教育制度と教育行政2-教職員の役割
【事前学習】教育委員会や教職員の役割について調べておくこと
【事後学習】教職員の役割について確認しておくこと
12 スクールソーシャルワークの歴史-日本と諸外国における比較を通して理解する
【事前学習】テキストにあるアメリカの歴史について読んでおくこと
【事後学習】諸外国のスクールソーシャルワークの歴史についてテキストで確認すること
13 スクールソーシャルワークの価値と倫理
【事前学習】ソーシャルワークとスクールソーシャルワークの価値と倫理の相違点について考えておくこと
【事後学習】スクールソーシャルワークの価値と倫理についてテキストで確認すること
14 諸外国のスクールソーシャルワーカーの役割
【事前学習】事前にテキストなどで諸外国のスクールソーシャルワークについて読んでおくこと
【事後学習】テキストで確認しておくこと
15 今後のスクールソーシャルワーク、スクールソーシャルワーカーについて
【事前学習】これまでの復習を行う
【事後学習】作成した課題の省察を行いながら学んだことを確認すること
その他
教科書 山野則子・野田正人・半羽利美佳 『よくわかるスクールソーシャルワーク〔第2版〕 ((やわらかアカデミズム・<わかる>シリーズ))』 ミネルヴァ書房 2016年 第2版
参考書 授業時に適宜紹介する
成績評価の方法及び基準 レポート(60%)、授業参画度(40%)
レポートは、スクールソーシャルワークの機能やスクールソーシャルワーカーの役割、そしてスクールソーシャルワークが必要となっている社会的背景など、講義を通しての課題を整理し、まとめることで評価します。
授業参画度は、リアクションペーパーやディスカッション、発表などで評価します。
オフィスアワー 授業初回時に提示する

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