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平成30年度以降入学者 | 司法・犯罪心理学 | ||||
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平成29年度以前入学者 | 犯罪心理学 | ||||
教員名 | 渡邉和美 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業概要 | 臨床心理士資格を持つ教員が、司法・犯罪領域における研究・実務の経験をもとに、公認心理師をめざす上で必須となる司法・犯罪心理学の基礎知識や、社会問題となっている犯罪・非行の今日的な問題について理解を深めるための授業を行う。主に犯罪・非行の加害者や被害者の心理と彼らへの心理支援、面接や取調べに関する実証的な知見を講義する。 |
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授業のねらい・到達目標 | 犯罪の実態、加害者や被害者の心理や心理支援について獲得した知識に基づき、司法・犯罪の領域で扱われる事象について、学生が自ら実証的な知見に基づいた思考をすることができるようになることを目的とする。 この科目は文理学部(学士(心理学))のディプロマポリシーDP2,DP3,DP4及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。 |
授業の方法 | 主に、パワーポイントとハンドアウトを用いた講義形式で行う。演習も取り入れている。受講人数によっては、時に小グループでの検討や、発表などを行う。 なお、本授業の事前・事後学習は、合わせて1時間の学習を目安とします。 |
授業計画 | |
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1 |
オリエンテーション、司法・犯罪心理学と実務 本講義の目的と概要について説明し、犯罪・非行の基礎的な用語を説明します。また、心理学を専門とする者の司法・犯罪領域における実務の概要を説明します。 【事前学習】シラバスを事前に確認すること。 【事後学習】第2回以降の講義に備え、ニュースや新聞記事で報道されている事件の情報に触れ、現在どのような事件が社会問題となっているかを把握すること。 |
2 |
捜査の心理学 プロファイリングやポリグラフ検査などの犯罪捜査の実務に応用されている心理学について説明する。 【事前学習】プロファイリングやポリグラフ検査について感じた疑問点をメモしておくこと。 【事後学習】講義を振り返り、捜査の心理学についてノートにまとめ、今日の問題点を説明できるようにしておくこと。 |
3 |
児童虐待の被害者の心理 児童虐待の被害者の心理と、児童虐待の被害者に対する心理支援としてどのような介入が必要かを説明する。 【事前学習】ニュースで知った児童虐待・子殺しの事案について感じた疑問点をメモしておくこと。 【事後学習】児童虐待の被害者の心理や心理支援についてノートにまとめ、今日の問題点を説明できるようにしておくこと。 |
4 |
児童虐待・子殺しの加害者の心理 児童虐待・子殺しの加害者の心理と、児童虐待・子殺しの加害者に対する心理支援としてどのような介入が必要かを説明する。 【事前学習】ニュースで知った児童虐待・子殺しの事案について感じた疑問点をメモしておくこと。 【事後学習】児童虐待・子殺しの加害者の心理や心理支援についてノートにまとめ、今日の問題点を説明できるようにしておくこと。 |
5 |
DV・ストーカーの心理と心理支援 ドメスティックバイオレンス(DV)とストーカーの被害と禍害の心理を説明し、被害者と加害者それぞれに必要とされる心理支援について説明する。 【事前学習】ニュースで知ったDVやストーカー事案について感じた疑問点をメモしておくこと。 【事後学習】DV・ストーカーの心理と心理支援についてノートにまとめ、今日の問題点を説明できるようにしておくこと。 |
6 |
性犯罪の心理と心理支援 性犯罪の被害者と加害者の心理について説明し、性犯罪の被害者と加害者に対する心理支援について説明する。 【事前学習】ニュースで知った性犯罪について疑問点をメモしておくこと。 【事後学習】性犯罪の心理と心理支援についてノートにまとめ、今日の問題点を説明できるようにしておくこと。 |
7 |
目撃者・被害者に対する面接 目撃者・被害者の記憶の特徴と、記憶を歪ませることなく聴取するために開発された「認知面接」について説明し、その基礎技術についての小演習を行う。 【事前学習】目撃者・被害者の面接に関する疑問点をメモしておくこと。 【事後学習】目撃者・被害者に対する面接についてノートにまとめ、面接時の留意点を説明できるようにしておくこと。 |
8 |
幼い子どもに対する面接 幼い子どもから被害に関する体験を聴取するために開発された「司法面接」について説明し、その基礎技術についての小演習を行う。 【事前学習】幼い子どもに対する面接方法に関する疑問をメモしておくこと。 【事後学習】幼い児童に対する面接についてノートにまとめ、面接時の留意点を説明できるようにしておくこと。 |
9 |
被疑者に対する取調べ 取調べの心理について説明し、その基礎技術についての小演習を行う。 【事前学習】被疑者の取調べに関する疑問点をメモしておくこと。 【事後学習】被疑者の取調べについてノートにまとめ、取調べ時の問題を説明できるようにしておくこと 。 |
10 |
犯罪・非行の原因論1 古典的犯罪学と生物学的アプローチ 古典的犯罪学で説明される理論と生物学的アプローチに基づく犯罪・非行の原因論について説明する。 【事前学習】犯罪・非行の原因に関する生物学的アプローチとして考えうることをメモしておくこと。 【事後学習】古典的犯罪学の理論と生物学的アプローチによる犯罪・非行の原因論についてノートにまとめ、概要を説明できるようにしておくこと。 |
11 |
犯罪・非行の原因論2 心理学的アプローチ 心理学的アプローチに基づく犯罪・非行の原因論について説明する。 【事前学習】犯罪・非行の原因に関する心理学的アプローチとして考えうることをメモしておくこと。 【事後学習】犯罪・非行の原因に関する心理学的アプローチについてノートにまとめ、概要を説明できるようにしておくこと。 |
12 |
犯罪・非行の原因論3 社会学的アプローチ・環境心理学的アプローチ 社会学的アプローチや環境心理学的アプローチに基づく犯罪・非行の原因論について説明する。 【事前学習】犯罪・非行の原因に関する社会学的アプローチや環境心理学的アプローチについて考え得ることをメモしておくこと。 【事後学習】犯罪・非行の原因に関する社会学的アプローチについてノートにまとめ、概要を説明できるようにしておくこと。 |
13 |
犯罪・非行の原因論を踏まえた予防と心理支援 犯罪・非行の原因論を踏まえた犯罪予防と加害者に対する心理支援について説明し、予防策に関する小演習を行う。 【事前学習】ニュースで知った犯罪・非行について、10回から12回で学んだ犯罪・非行の原因論から考えられる予防や心理支援にはなにがあるかをメモしておくこと。 【事後学習】犯罪・非行の原因論をふまえた事例の検討についてノートにまとめ、個別の事例を考えるときの要点を説明できるようにしておくこと。 |
14 |
事例検討 提示した事例についてグループワークを行い、どのような心理支援を行うかについて検討し、心理支援の実際についての理解を深める。 【事前学習】第2回から第13回の内容を復習すること。 【事後学習】事例における心理支援について学修した内容を整理すること。 |
15 |
試験と解説 これまでの学習内容の習得度を確認する試験を行い、その要点について解説する。 【事前学習】第2回から第14回の内容を復習すること。 【事後学習】学修した内容を整理すること。 |
その他 | |
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教科書 | なし |
参考書 | 藤岡淳子(編) 『『犯罪・非行の心理学』』 有斐閣ブックス 2007年 岡本吉生(編集) 『公認心理師の基礎と実践 第19巻 司法・犯罪心理学』 遠見書房 2019年 渡邉和美・高村茂・桐生正幸 『犯罪者プロファイリング入門―行動科学と情報分析からの多様なアプローチ』 2006年 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(80%)、レポート(15%)、授業参画度(5%) レポート提出と試験は、単位取得に必須となります。試験は期末テストにより評価します。 授業参画度は、リアクションペーパー等に基づき評価します。 授業態度が悪い場合には、上記の基準から低く評価することがあります。 |
オフィスアワー | 本授業終了後:教室にて、適宜時間を設けます。 授業時間外については、本館2階の講師室にて授業終了後の20分とします。 |