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心理的アセスメント

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平成30年度以降入学者 心理的アセスメント
平成29年度以前入学者 心理検査法
教員名 山口義枝
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
学期 前期 履修区分 必修
授業概要 心理的アセスメントについての基礎知識を学ぶ。特に、質問紙法の心理検査について、目的の異なる数種類の心理検査を実際に受検し、基本的知識習得とともに体験学習を通した実践的知識を身につけるための授業を行う。臨床心理士としての経験より、公認心理師資格も有する教員が、心理検査を行う際に検査者が配慮すべき点等も授業において伝えていく。
授業のねらい・到達目標 【公認心理師受験資格取得に必要な科目】
心理的アセスメントについて理解した後、ひとのこころを数量的に測定する方法である心理検査についての学習を行う。心理検査は多様な種類が作成されており、目的、測定対象が幅広い。そのため、心理的アセスメントに基づいて、受検者の利益を考え、目的と対象にあわせた適切な心理検査を選択し施行する必要がある。この授業では多様な心理検査の中で、まずは施行の難易度が高くはない検査を数種類体験することで、施行方法や結果処理方法、報告書の書き方についての基本的な知識を身につけることを目標とする。そして、心理的アセスメントの基礎知識となる、こころの状態に関する知識を増やすことをねらいとする。
この科目は文理学部(学士(心理学))のディプロマポリシーDP1及びカリキュラムポリシーCP7,CP9に対応しています。
授業の方法 初めに講義形式により心理的アセスメントについての基本的知識を学ぶ。そして、各種心理検査を実際に受けて結果を処理し、その心理検査に関する講義を受け、自身の結果に関する簡単な結果のレポートを書いて提出するという授業を毎回行っていく。。授業の前半で心理検査を施行するため、遅刻は厳禁とする。
心理検査の内容を事前に知ってしまうと受検態度にゆがみが生じるため、施行する心理検査に関する事前学習は指定しない。前の回の授業で学んだ心理検査について、マニュアルを読む、心理検査報告書を自身のデータを使用して作成する練習を重ねる等を行い、より心理的アセスメントについての理解を深めてほしい。授業では、考えを深めるための質問を授業の最後に伝える場合がある。質問に対して、講義の時間中にフィードバックシートに記述して提出することを行う。この小課題は授業理解促進の為であり、評価とは関連しない。本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とする。
授業計画
1 心理的アセスメントとは(1):心理的アセスメントの目的、倫理、観点、及び展開
【事前学習】心理学の概論書(1年時に使用した教科書、自身が選んだ著書等)で、心理的アセスメント、心理検査についての復習をしておくこと。
【事後学習】心理的アセスメントの目的、倫理、観点、及び展開を、ノートにまとめなおすこと。
2 心理的アセスメントとは(2):心理的アセスメントの方法(観察、面接、および心理検査)、適切な記録及び報告
【事前学習】心理学の概論書(1年時に使用した教科書、自身が選んだ著書等)で、心理的アセスメントの方法(観察、面接、および心理検査)についての復習をしておくこと。
【事後学習】心理的アセスメントの方法(観察、面接、および心理検査)。適切な記録及び報告をノートにまとめなおすこと
3 心理的アセスメントの方法と実際① 心理検査とは(1):信頼性・妥当性。STAI の施行、結果処理と意味づけ、報告。
【事前学習】心理的アセスメントの方法についてのレジメを読み返して、復習をしておくこと。
【事後学習】心理検査の信頼性、妥当性をノートにまとめなおすこと。STAIのマニュアルを心理学研究室より借りて読むこと。
4 心理的アセスメントの方法と実際② 心理検査とは(2):POMS の施行、結果処理と意味づけ、報告。
【事前学習】STAIについてのレジメを読み返して、結果の書き方についての復習をしておくこと。
【事後学習】POMSについてノートにまとめなおすこと。POMSのマニュアルを心理学研究室より借りて読むこと。
5 心理的アセスメントの方法と実際③ 人格検査とは(1):TEG の施行、結果処理と意味づけ、報告。
【事前学習】POMSについてのレジメを読み返して、結果の書き方についての復習をしておくこと。
【事後学習】TEGについてノートにまとめなおすこと。TEGのマニュアルを心理学研究室より借りて読むこと。
6 心理的アセスメントの方法と実際④ 人格検査とは(2):Y-G 施行と結果の処理
【事前学習】TEGについてのレジメを読み返して、結果の書き方についての復習をしておくこと。
【事後学習】Y-Gについてノートにまとめなおすこと。Y-Gのマニュアルを心理学研究室より借りて読むこと。
7 心理的アセスメントの方法と実際⑤ 人格検査とは(3):Y-G 結果の処理とレポート作成
【事前学習】Y-Gについてのレジメを読み返して、処理の仕方と結果の意味づけについての復習をしておくこと。
【事後学習】Y-Gについてノートにまとめなおすこと。Y-Gのマニュアルを心理学研究室より借りて読むこと。
8 心理的アセスメントの方法と実際⑥ 人格検査とは(4):NEO-FFI の施行、結果処理と意味づけ、報告。
【事前学習】Y-Gについてのレジメを読み返して、結果の書き方についての復習をしておくこと。
【事後学習】NEO-FFIについてノートにまとめなおすこと。NEO-FFIのマニュアルを心理学研究室より借りて読むこと。
9 心理的アセスメントの方法と実際⑦ 発達検査とは:遠城寺式乳幼児分析的発達検査法・DAM の施行、結果処理と意味づけ、報告。
【事前学習】NEO-FFIについてのレジメを読み返して、結果の書き方についての復習をしておくこと。
【事後学習】遠城寺式乳幼児分析的発達検査法・DAM についてノートにまとめなおすこと。遠城寺式乳幼児分析的発達検査法・DAM のマニュアルを心理学研究室より借りて読むこと。
10 心理的アセスメントの方法と実際⑧ 知能検査とは(1):京大NX 施行
【事前学習】遠城寺式乳幼児分析的発達検査法・DAM についてのレジメを読み返して、発達検査を施行する際の注意点についての復習をしておくこと。
【事後学習】知能検査についてノートにまとめなおすこと。
11 心理的アセスメントの方法と実際⑨ 知能検査とは(2):京大NX 結果の処理と意味づけ、報告。
【事前学習】知能検査施行上の注意について調べておくこと。
【事後学習】京大NXについてノートにまとめなおすこと。京大NXのマニュアルを心理学研究室より借りて読むこと。
12 心理的アセスメントの方法と実際⑩ 記憶・認知に関する検査とは:JART の施行、結果処理と意味づけ、報告。。長谷川式簡易知能評価スケール、MMSEの解説。認知症とは何か
【事前学習】京大NXについてのレジメを読み返して、結果の意味づけについての復習をしておくこと。
【事後学習】JARTについてノートにまとめなおすこと。JARTのマニュアルを心理学研究室より借りて読むこと。
13 心理的アセスメントの方法と実際⑪ 心理検査と面接:CMI健康調査票の施行、結果の処理と意味づけ、報告。
【事前学習】JARTについてのレジメを読み返して、認知症についての復習をしておくこと。
【事後学習】CMIについてノートにまとめなおすこと。CMIのマニュアルを心理学研究室より借りて読むこと。
14 学習内容の到達度の確認:授業内試験と解説
【事前学習】13回目までのレジメを読み返して、心理的アセスメントについての復習をしておくこと。
【事後学習】各自できなかった問を調べて、ノートにまとめなおすこと。
15 心理的アセスメント、心理検査についてのまとめ。描画法(交互ぐるぐる描き物語統合法:MSSM法)の施行と解説
【事前学習】描画法について調べておくこと。
【事後学習】自身の描画に関する連想をノートに記述すること。
その他
教科書 なし
参考書 小山充道(編著) 『必携 臨床心理アセスメント』 金剛出版 2008年
氏原 寛・岡堂哲雄ほか 『心理査定実践ハンドブック』 創元社 2006年
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(100%)
オフィスアワー 随時可能 但し事前に予約を取ること。

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