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科目名 | 卒業論文 | ||||
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教員名 | 広田照幸 | ||||
単位数 | 4 | 学年 | 4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 教育学科 | ||||
学期 | 通年 | 履修区分 | 選択必修 |
授業概要 | 教育社会学または教育学の理論や手法を用いて、各自の立てた主題で卒業論文を作成する。なお、自治体での教員の研修講師や組合での研修講師をたくさんこなしてきた経験を踏まえて、知識やスキルの修得のさせ方や活用のさせ方に関しては、現場の教員に必要になる知識やスキルが何であるかを重視しつつ、指導を行っていく。 |
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授業のねらい・到達目標 | 大学の4年間のうちに学んださまざまなアカデミック・スキルを組み合わせて、実践的に適切に使用することができる。 この科目は文理学部(学士(教育学))のディプロマポリシーDP1,DP3,DP4,DP5及びカリキュラムポリシーCP1,CP4,CP5,CP7に対応しています。 |
授業の方法 | 文献講読、グループワーク、各自の作業の報告と討議、及び個別指導で行う。問題意識を明確にするための文献の予備的検討から最終的な論文の執筆完成まで、全体として合わせて少なくとものべ180時間以上の学修を目安としている。 |
授業計画 | |
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1 |
1 ガイダンス――卒業論文とは何かを理解する――。 講義とグループワークで、エッセイ、レポート、論説と、学術論文との違いを理解し、卒業論文に向けて、自分が取り組む課題を考え始める。 【事前学習】シラバスに目を通しておくこと。 【事後学習】自分が関心を持つ問題やトピックについて、情報を集めながら整理をし、自分の研究テーマにどう使えるのかを考えてみる。 |
2 |
文献の講読と討議(1)。 問題意識を持って、大まかな問いを立てて、それを更に具体的な検証可能・論証可能な小さな具体的問いへと絞り込んでいくために、まずは多くの関心のある主題に関して文献を読んで、報告し、討議していく。 【事前学習】自分で選んだ文献を読み、メモやノートにまとめ、それをベースにしながら、自分が取り組んでいく問いを明確化するようなコメントをつけてレジュメを作る。 【事後学習】 討議を踏まえて、情報を集めて整理しつつ、問いの明確化、絞り込みの作業を進める。 |
3 |
文献の講読と討議(2)。 アカデミックなルールや作法、テクニックに関する文献を読んで、報告し、討議していく。 【事前学習】指定テキストを読んで内容について、自分なりにコメントや疑問をまとめる。特定のレポーターは、担当した章の報告とコメントの準備をする。 【事後学習】 指定テキストを改めて読んで、そこに書かれているアカデミックなルールや作法、テクニックを自分で使えるようになる。 |
4 |
文献の講読と討議(3)。 アカデミックな研究方法論に関する文献を読んで、報告し、討議していく。 【事前学習】指定テキストを読んで内容について、自分なりにコメントや疑問をまとめる。特定のレポーターは、担当した章の報告とコメントの準備をする。 【事後学習】 指定テキストを改めて読みつつ、発展的な読書をしていくことで、指定テキストに書かれているアカデミックな研究方法論のいずれかを自分で使えるようになる。 |
5 |
問いの絞り込み 各自が論文で扱う予定の問いを中心に資料を作成したものを報告し、討議をおこなう。報告をめぐる議論は、問いの適切さ、及び、方法の適切さの両面から検討する。 【事前学習】 報告者は、自分の研究に関して、方法論の活用を意識しながら、特定の主題に関して問いを絞り込んだレジュメを用意する。 【事後学習】自分の報告及び他の受講者の報告をめぐって出てきた論点やポイントを確認し、自分の研究に照らしながら活用する可能性を検討する。 |
6 |
文献の講読と討議(4)。 絞り込んだ問いに沿って、それを更に具体的な検証可能・論証可能な研究計画へと絞り込んでいくために、まずは関連する素材を扱った文献を読んで、報告し、討議していく。 【事前学習】自分で選んだ文献を読み、メモやノートにまとめ、それをベースにしながら、自分が取り組んでいく問いを明確化するようなコメントをつけてレジュメを作る。 【事後学習】 討議を踏まえて、情報を集めて整理しつつ、研究計画のイメージづくり・明確化の作業を進める。 |
7 |
文献の講読と討議(5)。 引き続き、絞り込んだ問いに沿って、それを更に具体的な検証可能・論証可能な研究計画へと絞り込んでいくために、角度を変えて関連する素材を扱った文献を読んで、報告し、討議していく。 【事前学習】自分で選んだ文献を読み、メモやノートにまとめ、それをベースにしながら、自分が取り組んでいく問いを明確化するようなコメントをつけてレジュメを作る。 【事後学習】 討議を踏まえて、情報を集めて整理しつつ、研究計画のイメージづくり・明確化の作業を進める。 |
8 |
文献の講読と討議(6)。 引き続き、絞り込んだ問いに沿って、それを更に具体的な検証可能・論証可能な研究計画へと絞り込んでいくために、角度を変えて関連する素材を扱った文献を読んで、報告し、討議していく。量的・質的調査を計画する者は、調査法の文献を読むことになる。 【事前学習】自分で選んだ文献を読み、メモやノートにまとめ、それをベースにしながら、自分が取り組んでいく問いを明確化するようなコメントをつけてレジュメを作る。 【事後学習】 討議を踏まえて、情報を集めて整理しつつ、研究計画のイメージづくり・明確化の作業を進める。 |
9 |
調査計画の立案 各自が論文で扱う予定の問いと方法論を明確にし、具体的な調査計画を立てて、それを報告して討議する。実証研究の場合には、質問紙調査や統計データの二次分析など量的な調査、参与観察やインタビューなど質的調査がある。また、文献調査や資料調査などのスタイルでなされる場合もある。 【事前学習】報告者は、自分の研究に関して、方法論の活用を意識しながら、特定の主題に関して問いを絞り込んだうえで、具体的な調査計画を立てたレジュメを用意する。 【事後学習】自分の報告及び他の受講者の報告をめぐって出てきた論点やポイントを、自分の研究に照らしながら活用する可能性を検討する。 |
10 |
調査計画の改訂 具体的な調査計画案をさまざまな観点から見直して修正し、それを報告して討議する。実証研究の場合には、質問紙調査や統計データの二次分析など量的な調査、参与観察やインタビューなど質的調査がある。また、文献調査や資料調査などのスタイルでなされる場合もある。 【事前学習】報告者は、自分の研究に関して、方法論の活用を意識しながら、特定の主題に関して問いを絞り込んだうえで、具体的な調査計画を立てたレジュメを用意する。 【事後学習】自分の報告及び他の受講者の報告をめぐって出てきた論点やポイントを、自分の研究に照らしながら活用する可能性を検討する。 |
11 |
調査実施に向けた実務的諸問題(1) 具体的な調査を実施するための準備に関する報告と討議をおこなう。必要があれば、調査対象とのコンタクトをとって、調査準備を進める。 【事前学習】報告者は、自分の研究に関して、方法論の活用を意識しながら、特定の主題に関して問いを絞り込んだうえで、具体的な調査計画を立てたレジュメを用意する。 【事後学習】自分の報告及び他の受講者の報告をめぐって出てきた論点やポイントを、自分の研究に照らしながら活用する可能性を検討する。 |
12 |
調査実施に向けた実務的諸問題(2) 具体的な調査を実施するための準備に関する報告と討議をおこなう。調査対象とのコンタクトなどでの必要な調整も行う。 【事前学習】報告者は、自分の研究に関して、方法論の活用を意識しながら、特定の主題に関して問いを絞り込んだうえで、具体的な調査計画を立てたレジュメを用意する。 【事後学習】自分の報告及び他の受講者の報告をめぐって出てきた論点やポイントを、自分の研究に照らしながら活用する可能性を検討する。 |
13 |
調査実施とその記録(1) 具体的な調査を実施しつつ、その調査の手続きや手順や問題点、実施時の出来事などを記録し、報告と討議をおこなう。一般に複数の調査対象が想定されるので、いくつかの段階を踏んで進める。 【事前学習】報告者は、自分の研究に関して、方法論の活用を意識しながら、特定の主題に関して問いを絞り込んだうえで、具体的な調査計画を立てたレジュメを用意する。 【事後学習】自分の報告及び他の受講者の報告をめぐって出てきた論点やポイントを、自分の研究に照らしながら活用する可能性を検討する。 |
14 |
調査実施とその記録(2) 別の対象者を対象とした具体的な調査を実施しつつ、その調査の手続きや手順や問題点、実施時の出来事などを記録し、報告と討議をおこなう。一般に複数の調査対象が想定されるので、いくつかの段階を踏んで進める。 【事前学習】報告者は、自分の研究に関して、方法論の活用を意識しながら、特定の主題に関して問いを絞り込んだうえで、具体的な調査計画を立てたレジュメを用意する。 【事後学習】自分の報告及び他の受講者の報告をめぐって出てきた論点やポイントを、自分の研究に照らしながら活用する可能性を検討する。 |
15 |
文献の講読と討議(7)。 調査データの整理・分析の手法や手順に関わる文献を読み進め、そのポイントを報告し、討議していく。 【事前学習】各自が読み進めた文献について、自分なりにポイントを絞って紹介し、自分の研究計画との関係での位置づけを明確にする。 【事後学習】 他の受講生が紹介する文献について関心を持ち、更に情報を集めながら自分の視野を広げていく。 |
16 |
調査データの処理(1) 実施した調査で得られたデータを整理し、その途中段階での状況を取りまとめ、報告し、討議をおこなう。 【事前学習】 報告者は、自分の研究に関して、実施した調査で得られたデータの整理状況に関するレジュメを作る。 【事後学習】自分の報告及び他の受講者の報告をめぐって出てきた論点やポイントを、自分の研究に照らしながら活用する可能性を検討する。 |
17 |
文献の講読と討議(8)。 調査データの整理や分析に関連した文献を読み進めた成果をまとめ、報告し、討議していく。 【事前学習】各自が読み進めた文献について、自分なりにポイントを絞って紹介し、自分の研究計画との関係での位置づけを明確にする。 【事後学習】 他の受講生が紹介する文献について関心を持ち、更に情報を集めながら自分の視野を広げていく。 |
18 |
文献の講読と討議(9)。 調査データの分析に関連した文献を読み進めた成果をまとめ、報告し、討議していく。 【事前学習】各自が読み進めた文献について、自分なりにポイントを絞って紹介し、自分の研究計画との関係での位置づけを明確にする。 【事後学習】 他の受講生が紹介する文献について関心を持ち、更に情報を集めながら自分の視野を広げていく。 |
19 |
調査データの処理(2) 実施した調査で得られたデータの整理を進め、その途中段階での状況を取りまとめ、報告し、討議をおこなう。 【事前学習】 報告者は、自分の研究に関して、実施した調査で得られたデータの整理状況に関するレジュメを作る。 【事後学習】自分の報告及び他の受講者の報告をめぐって出てきた論点やポイントを、自分の研究に照らしながら活用する可能性を検討する。 |
20 |
データの分析(1) 実施した調査で得られたデータの分析結果について、その状況を取りまとめ、報告し、討議をおこなう。 【事前学習】 報告者は、自分の研究に関して、実施した調査で得られたデータの分析結果に関するレジュメを作る。 【事後学習】自分の報告及び他の受講者の報告をめぐって出てきた論点やポイントを、自分の研究に照らしながら活用する可能性を検討する。 |
21 |
データの分析(2) 実施した調査で得られたデータの分析結果について、分析概念を用いた考察や分析のための仮説の検討などを進め、その状況を取りまとめ、報告し、討議をおこなう。 【事前学習】 報告者は、自分の研究に関して、実施した調査で得られたデータの分析結果に関するレジュメを作る。 【事後学習】自分の報告及び他の受講者の報告をめぐって出てきた論点やポイントを、自分の研究に照らしながら活用する可能性を検討する。 |
22 |
データの分析(3) 実施した調査で得られたデータの分析結果について、細部を詰めていきながら、分析概念を用いた考察や分析のための仮説の検討などを進め、その状況を取りまとめ、報告し、討議をおこなう。必要に応じて仮説の再構築による再検証なども行う。 【事前学習】報告者は、自分の研究に関して、実施した調査で得られたデータの分析結果に関するレジュメを作る。 【事後学習】自分の報告及び他の受講者の報告をめぐって出てきた論点やポイントを、自分の研究に照らしながら活用する可能性を検討する。 |
23 |
論文の章立ての作成 各自が研究の進展状況を見きわめて、論文の章立て・節立ての案を作成して、報告、討議する。 【事前学習】論文の章立て・節立ての案を作成する。 【事後学習】自分の報告及び他の受講者の報告をめぐって出てきた論点やポイントを、自分の研究に照らしながら活用する可能性を検討する。 |
24 |
データの分析(4) 実施した調査で得られたデータの分析結果について、その状況を取りまとめ、報告し、討議をおこなう。 【事前学習】 報告者は、自分の研究に関して、実施した調査で得られたデータの分析結果に関するレジュメを作る。 【事後学習】自分の報告及び他の受講者の報告をめぐって出てきた論点やポイントを、自分の研究に照らしながら活用する可能性を検討する。 |
25 |
文献の講読と討議(10)。 調査データの分析内容に関わる文献を読み進め、そのポイントを報告し、討議していく。 【事前学習】各自が読み進めた文献について、自分なりにポイントを絞って紹介し、自分の研究計画との関係での位置づけを明確にする。 【事後学習】 他の受講生が紹介する文献について関心を持ち、更に情報を集めながら自分の視野を広げていく。 |
26 |
論文の執筆の第一次中間報告 各自で論文の執筆を進め、その途中段階の状況を取りまとめ、報告し、討議をおこなう。 【事前学習】 報告者は、自分の研究に関して、執筆状況を伝えるレジュメを作成する。 【事後学習】自分の報告及び他の受講者の報告をめぐって出てきた論点やポイントを、自分の研究に照らしながら活用する可能性を検討する。必要に応じて、章立てや分析をくみかえる作業を行う。 |
27 |
論文の執筆の第二次中間報告 各自で論文の執筆を進め、その最終段階での状況を取りまとめ、報告し、討議をおこなう。 【事前学習】 報告者は、自分の研究に関して、執筆状況を伝えるレジュメを作成する。 【事後学習】自分の報告及び他の受講者の報告をめぐって出てきた論点やポイントを、自分の研究に照らしながら活用する可能性を検討する。必要に応じて、章立てや分析をくみかえる作業を行う。 |
28 |
論文の最終チェック 完成寸前の論文の状況を報告し、加筆修正が必要な点を確認するための討議をおこなう。【事前学習】完成寸前の論文の状況を報告する資料を作る。疑問点があればメモしておく。 【事後学習】自分の報告に対して論点やポイントを、執筆中の論文草稿に反映させる。 |
29 |
論文作成に伴う成果の確認 完成させた論文の概要を自分なりに整理し、報告し、討議をおこなう。 【事前学習】 報告者は、自分の研究に関して、概要を伝えるレジュメを作成する。 【事後学習】自分の報告及び他の受講者の報告をめぐって出てきた論点やポイントを、自分の認識を高めるのにどう活用できるかを考える。 |
30 |
作成された論文の限界と課題の確認 完成させた論文の限界と課題を自分なりに整理し、報告し、討議をおこなう。 【事前学習】 報告者は、自分の研究に関して、概要を伝えるレジュメを作成する。 【事後学習】自分の報告及び他の受講者の報告をめぐって出てきた論点やポイントを、自分の認識を高めるのにどう活用できるかを考える。 |
その他 | |
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教科書 | 使用しない |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | レポート(100%) 卒業論文が規定の最低字数・枚数以上を満たしたうえで、その卒業論文としての出来栄えが、学術的な作業成果の評価基準から、評価されることになる。 |
オフィスアワー | 随時相談に乗る。 |