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科目名 | 教育の方法・技術論 | ||||
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教員名 | 牛田伸一 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | コース科目 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業概要 | 実践的指導力の土台の構築をこの授業では最終的な目的としている。実践的指導力とは、教師が教育実践において人格育成を目指し子どもに働きかける方法と技術の力量を意味する。この構築には、教育方法の実践活動の背後に働いている理論の理解が不可欠である。「理論に基づかない実践は、ことの成り行きを見て有利な方につこうとする日和見主義になり、子どもを混迷に落とし込む」からである。「教育方法はその理論に基づいて実践の一貫性を保つことができ、その影響を持続させることができる」(本講義の教科書の2頁を参照)。学生はこうした理論を15回講義全体の中盤まで学習する。これに基づいて後半では教育方法と技術の実践の仕方を学習することになる。 |
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授業のねらい・到達目標 | 授業のテーマ 教育の方法・技術論においては、これからの社会を担う子供たちに求められる資質・能力を育成するために必要な教育方法の理論と実践を理解する。また、教育のねらいに応じて適切な指導技術を選択するとともに、とりわけ情報機器及び教材の活用を身につける。 到達目標 ・教育実践理論と教育実践の関係ならびにその可能性と限界を説明することができる。 ・近代社会の教育目的とそれを達成する方法とのパラドックスを説明することができる。 ・その目的に準拠した教育的関係ならびに教育的働きかけのあり方を説明することができる。 ・教育方法を駆使する場としての近代学校の特性を説明することができる。 ・教育内容、教材、指導行為の概念を説明でき、実際に電子機器等を組み込んだ教材づくりを試みることができる。 ・授業段階を構想する際に、電子教科書やアクティブ・ラーニングを盛り込むことができる。 ・発問と子どもの問いを結びつけた教材づくりと授業段階構想を試みることができる。 ・指導と評価の一体化について理解している。 |
授業の方法 | 講義形式とグループワークの2つを活用して、授業を進める。 ・主に講義型の授業 ・グループワーク中心の授業 ・上記2つの混合型の授業 |
履修条件 | 教職に就こうとする熱意と旺盛な学習意欲を有することが、履修の条件である。 |
授業計画 | |
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1 |
第1回:オリエンテーション ・教育方法学の講義計画、学校の授業で使われていた方法や技術を振り返る、形成的アセスメント [事前学習]シラバスを確認すること [事後学習]授業内容の復習 |
2 |
第2回:教育実践と教育方法学 ・教育的思考、教育方法的思考、教育配列的思考、教育価値的思考、教育本質的思考、評価と指導の一体化、インフォーマルな形成的評価 [事前学習]ミニ・レポートの作成 [事後学習]授業内容の復習 |
3 |
第3回:教育方法学と教育的タクト ・教育技術、教育科学、教育実践理論、教育的タクト、評価と指導の一体化 [事前学習]ミニ・レポートの作成 [事後学習]授業内容の復習 |
4 |
第4回:授業像の自覚と更新 ・日常知の特性、授業像のゆらぎとゆらぎのなさ、ルーチン化と反省 [事前学習]ミニ・レポートの作成 [事後学習]授業内容の復習 |
5 |
第5回:授業方法とは何か ・近代社会と教育方法学、教育方法の定義、教育方法のパラドックス [事前学習]ミニ・レポートの作成 [事後学習]授業内容の復習 |
6 |
第6回:心理システムの閉鎖性と子ども理解 ・心理システムの閉鎖性、子ども理解と指導の関係、理解の理解 [事前学習]ミニ・レポートの作成 [事後学習]授業内容の復習 |
7 |
第7回:「教育的関係」の両極性 ・ノールの教育的関係論、ペスタロッチの母の眼と父の力、引力と斥力、同化と差異 [事前学習]ミニ・レポートの作成 [事後学習]授業内容の復習 |
8 |
第8回:教授と教育の統一理論 ・近代人エミール、ヘルバルトの「教育的教授」論、描写的教授、分析的教授、総合的教授 [事前学習]ミニ・レポートの作成 [事後学習]授業内容の復習 |
9 |
第9回:一斉授業の歴史と超克 ・コメニウス、モニトリアル・システム、一斉授業の問題、主体的・対話的で深い学びの考え方、授業の個別化からICT活用へ [事前学習]ミニ・レポートの作成 [事後学習]授業内容の復習 |
10 |
第10回:隠れたカリキュラムと隠されたカリキュラム ・ジャクソンンの3R’s、イリッチの「取り違え」、アップルの学校知 [事前学習]ミニ・レポートの作成 [事後学習]授業内容の復習 |
11 |
第11回:学級崩壊と教師の指導性 ・アノミー論、個人の自由と(学級)社会の安寧、規律指導の再構築、学級経営案の作成 [事前学習]ミニ・レポートの作成 [事後学習]授業内容の復習 |
12 |
第12回:教材の意味と選択・構成・提示 ・教育内容、教材、教具の概念、教材づくりの5つの局面、電子教科の発展、学習指導案の作成① [事前学習]ミニ・レポートの作成 [事後学習]授業内容の復習 |
13 |
第13回:学習指導過程 ・習得型、探究型、活用型、学習指導過程における先端電子機器の活用、学習指導案の作成② [事前学習]ミニ・レポートの作成 [事後学習]授業内容の復習 |
14 |
第14回:ICTを活用した授業づくりの実際 ・クリッカーや電子黒板の活用事例、タブレットを使った授業事例の検討、学習指導案の作成③ [事前学習]ミニ・レポートの作成 [事後学習]授業内容の復習 |
15 |
第15回:授業における発問と子どもの問い ・発問の機能とその本質、問うソクラテスと問われたポリス、主体的・対話的で深い学びと子どもの問い [事前学習]ミニ・レポートの作成 [事後学習]授業内容の復習 |
その他 | |
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教科書 | 長谷川榮 『『教育方法学』』 協同出版 2008年 適宜、プリント等も配布するので、必ずしも購入しなければならないわけではない。 |
参考書 | ディートリッヒ・ベンナー 『一般教育学』 協同出版 2014年 ヒルベルト・マイヤー 『実践学としての授業方法学』 北大路書房 1998年 ヒルベルト・マイヤー 『授業方法・技術と実践理念』 2004年 文部科学省 『『中学校・高等学校学習指導要領総則編』』 東山書房 2019年 参考図書については、授業中に参照箇所を指示するので、図書館等で確認してほしい。 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(60%)、レポート(40%) |
オフィスアワー | 本授業終了後、20分程度の時間を用意することができる。希望がある場合には、事前に知らせてほしい。 |