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社会学応用講義Ⅰ（社会史・家族史）
| 科目名 | 社会学応用講義Ⅰ（社会史・家族史） | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 教員名 | 久保田裕之 | ||||
| 単位数 | 2 | 学年 | 2～4 | 開講区分 |
文理学部
（他学部生相互履修可） |
| 科目群 | 社会学科 | ||||
| 学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 | ||
| 授業概要 | 近代社会における教育・家族・福祉の変容（基礎編） |
|---|---|
| 授業のねらい・到達目標 | この授業では、社会史研究と家族研究の文献を読みながら、社会の変化にともない私たちの身近な生活を支える教育、家族、福祉に関する制度がどのように変化してきたのかを把握できるようになることを目的とする。同時にまた、「教育」「家族」「福祉」という論争的な題材を扱うことを通じて、常識を疑う批判的思考や、論証・議論のための論理的思考、具体的なレポート作成技術なども併せて身につけたい。 この科目は文理学部（学士（社会学））のディプロマポリシーDP3及びカリキュラムポリシーCP5に対応しています。 |
| 授業の方法 | 毎回の講義は、配布するレジュメを元に行うほか、関連する映像資料なども参照する。社会史・家族研究の重要な古典的著作を紹介した文献紹介（4頁程度）を事前に指定するので、これを読んで授業に参加する。最終的には、現代の家族をめぐる社会問題を、理論的ないし歴史的に検討する期末レポート（A4で2～4頁）を執筆する。 本授業の事前・事後学習は，各２時間の学習を目安とします。 |
| 履修条件 | 原則として、「現代家族論」を履修していること。ただし、他学科やカリキュラム改訂、授業時間の重複などで履修条件を満たせない場合は、遠慮なく相談にくること。また、「社会史」（旧・社会史１）の履修は条件ではないので、どちらを先に履修してもかまわない。その他、必須ではないが「文化人類学」「家族関係論」「家族福祉論」「社会政策論」「公的扶助論」「ジェンダー論」といった関連授業と併せて受講することが望ましい。 |
| 授業計画 | |
|---|---|
| 1 | 授業ガイダンス／「現代家族論」レポート総評 |
| 2 |
人類学における家族研究の端緒 【事前学習】テキストの該当箇所（モルガン『古代社会』／エンゲルス『家族・私有財産・国家の起源』）を読み、疑問点・批判点をまとめてくる 【事後学習】授業の内容を踏まえて、今回のテーマと二つの文献に関するメモ（A4で1頁程度）を作成しておく |
| 3 |
家族と近代的自己 【事前学習】テキストの該当箇所（マリノフスキー『未開社会おける性と抑圧』／フロム『権威と家族』）を読み、疑問点・批判点をまとめてくる 【事後学習】授業の内容を踏まえて、今回のテーマと二つの文献に関するメモ（A4で1頁程度）を作成しておく |
| 4 |
家族構造と社会構造 【事前学習】テキストの該当箇所（レビストロース『親族の基本構造』／マードック『社会構造』）を読み、疑問点・批判点をまとめてくる 【事後学習】授業の内容を踏まえて、今回のテーマと二つの文献に関するメモ（A4で1頁程度）を作成しておく |
| 5 |
家族機能の縮小と専門化 【事前学習】テキストの該当箇所（バージェス＆ロック『家族』／パーソンズ＆ベールズ『家族』）を読み、疑問点・批判点をまとめてくる 【事後学習】授業の内容を踏まえて、今回のテーマと二つの文献に関するメモ（A4で1頁程度）を作成しておく |
| 6 |
日本の家族構造と社会構造 【事前学習】テキストの該当箇所（川島武宜『日本社会の家族的構成』／中根千枝『家族の構造』）を読み、疑問点・批判点をまとめてくる 【事後学習】授業の内容を踏まえて、今回のテーマと二つの文献に関するメモ（A4で1頁程度）を作成しておく |
| 7 |
現代家族の論理 【事前学習】テキストの該当箇所（小山隆『現代家族の研究』／山根常男『家族の論理』）を読み、疑問点・批判点をまとめてくる 【事後学習】授業の内容を踏まえて、今回のテーマと二つの文献に関するメモ（A4で1頁程度）を作成しておく |
| 8 |
日本の家族と家族社会学 【事前学習】テキストの該当箇所（戸田貞三『家族構成』／有賀喜左衛門『日本家族制度と小作制度』）を読み、疑問点・批判点をまとめてくる 【事後学習】授業の内容を踏まえて、今回のテーマと二つの文献に関するメモ（A4で1頁程度）を作成しておく |
| 9 |
期末レポート執筆に向けたワークショップ 【事前学習】期末レポートの草稿を準備し、事前に提出しておくこと 【事後学習】ワークショップの内容を踏まえて、期末レポートを書き直しておくこと |
| 10 |
近代家族という視角 【事前学習】テキストの該当箇所（アリエス『＜子ども＞の誕生』／ショーター『近代家族の形成』）を読み、疑問点・批判点をまとめてくる 【事後学習】授業の内容を踏まえて、今回のテーマと二つの文献に関するメモ（A4で1頁程度）を作成しておく |
| 11 |
母性神話の誕生 【事前学習】テキストの該当箇所（オークレー『主婦の誕生』／バダンテール『母性という神話』）を読み、疑問点・批判点をまとめてくる 【事後学習】授業の内容を踏まえて、今回のテーマと二つの文献に関するメモ（A4で1頁程度）を作成しておく |
| 12 |
家族の時間と家事時間 【事前学習】テキストの該当箇所（ハレーブン『家族時間と産業時間』／⑨ホックシールド『セカンドシフト』）を読み、疑問点・批判点をまとめてくる 【事後学習】授業の内容を踏まえて、今回のテーマと二つの文献に関するメモ（A4で1頁程度）を作成しておく |
| 13 |
資本主義と家族 【事前学習】テキストの該当箇所（木本喜美子『家族・ジェンダー・企業社会』／上野千鶴子『家父長制と資本制』）を読み、疑問点・批判点をまとめてくる 【事後学習】授業の内容を踏まえて、今回のテーマと二つの文献に関するメモ（A4で1頁程度）を作成しておく |
| 14 |
家族の歴史人類学 【事前学習】テキストの該当箇所（セガレーヌ『家族の歴史人類学』／ミッテラウアー『歴史人類学の家族研究』）を読み、疑問点・批判点をまとめてくる 【事後学習】授業の内容を踏まえて、今回のテーマと二つの文献に関するメモ（A4で1頁程度）を作成しておく |
| 15 |
まとめ講義／フィードバック 【事前学習】これまでの全ての講義レジュメとメモを読み返し、疑問点・批判店を準備してくる 【事後学習】全ての授業内容を踏まえて、期末レポートを書き直してくる |
| その他 | |
|---|---|
| 教科書 | 使用しない |
| 参考書 | 山田昌弘 『家族本40――歴史をたどることで危機の本質が見えてくる』 平凡社 2001年 戸田山和久 『新版 論文の教室』 ＮＨＫ出版会 2012年 |
| 成績評価の方法及び基準 | レポート(85%)、授業参画度(15%) 学期末に提出する期末レポート（８５％）、および、毎回のコメントシート（１５％）をもとに総合的に評価する。詳細は初回の授業ガイダンスで確認すること。 |
| オフィスアワー | 授業期間中の火曜・金曜昼休み （新）本館４階久保田研究室（407） hkubota@chs.nihon-u.ac.jp |