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国際社会論

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科目名 国際社会論
教員名 松橋達矢
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 社会学科
学期 後期 履修区分 選択
授業概要 グローバル化時代における社会学的想像力
授業のねらい・到達目標 グローバル化する現代社会は、様々な社会集団・組織の機能を変質させ、リスクの個人化をもたらしていますが、社会学は表出する諸課題に対してどのような貢献ができるでしょうか。
この講義では、様々な側面を有する「国際社会」を捉えるための視点・方法を学ぶことを通じて、ローカルなもの、ナショナルなもの、グローバルなものの相互依存が拡大する現代社会の特質に接近するとともに、グローバル時代にふさわしい社会学的想像力を磨く事を目的としています。

この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP2及びカリキュラムポリシーCP2に対応しています。
授業の方法 パワーポイントによる講義形式で行います。なお授業では、各テーマに応じた写真や映像を用いるとともに、コメントシートなどを通じて可能な限り双方向的なやり取りを目指します。

本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。
授業計画
1 イントロダクション:「国際社会」を捉えるために
――「国際・社会学」「国際社会・学」「都市/地域研究」の視座
【事前学習】シラバスを確認しておく
【事後学習】スケジュールとオフィスアワー、紹介された文献情報等を押さえておく
2 「国際社会」はいかに自覚されたか:国際化の起源と諸側面
【事前学習】入国管理に代表される日本の「外国人」政策の概要を調べておく
【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しておく
3 「国際化」から「グローバル化」へ(1):焦点としての「移動」と「生」
【事前学習】「グローバル化」時代において人間の「生」がどのように語られているかを調べておく
【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しておく
4 「国際化」から「グローバル化」へ(2):反「グローバリゼーション」という逆説
【事前学習】アンチ・グローバリゼーションがどのように語られているかを調べておく
【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しておく
5 「国際化」から「グローバル化」へ(3):文化の「グローバル化」という「鈍さ」と「グローバル化」の多元性
【事前学習】それぞれの国の「食」の在りかたがどのように変質しているか、日本食を例に調べておく
【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しておく
6 「新自由主義」下の「国民国家」(1):ショック・ドクトリンという視点
【事前学習】「ショック・ドクトリン」ということばの意味とその経緯について調べておく
【事後学習】視聴した内容と解説をもとに、レコメンドをまとめる
7 「新自由主義」下の「国民国家」(2):グローバル化は国民国家を衰退させるか?
【事前学習】「新自由主義」「保護主義」ということばの意味とその歴史的経緯について調べておく
【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しておく
8 超国籍企業と不均等発展(1):高付加価値の特化とリロケーションの進展
【事前学習】「超国籍企業」ということばの意味とその歴史的経緯について調べておく
【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しておく
9 超国籍企業と不均等発展(2):「ブランド」からグローバル化を考える(ファッション編)
               ――「贅沢」の大衆化・民主化・産業化
【事前学習】「シャネル・エルメス・ヴィトン」のHPにおいて、それぞれのブランドの歴史がどのように紹介されているか調べておく
【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しておく
10 超国籍企業と不均等発展(3):「ブランド」からグローバル化を考える(スポーツ編)
               ――売り手側によるブランド化の焦点としての「信頼」と「多様性」
【事前学習】「ナイキ」のCMを確認し、そこに映し出されている人々の特徴をまとめておく
【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しておく
11 超国籍企業と不均等発展(4):「ブランド」からグローバル化を考える(アンチ・ブランド編)
               ――「搾取工場」批判から「ブランド」批判へ
【事前学習】今日における「ブランドバッシング」の典型例を調べてまとめておく
【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しておく
12 超国籍企業と不均等発展(5):「ブランド」からグローバル化を考える(食とライフスタイル編①)
               ――「一杯のコーヒー」から何が見えるか
【事前学習】「コーヒー」生産の歴史とその課題を調べてまとめておく
【事後学習】視聴した内容と解説をもとに、レコメンドをまとめる
13 超国籍企業と不均等発展(6):「ブランド」からグローバル化を考える(食とライフスタイル編②)
               ――新たな商品としての「倫理」
【事前学習】「スターバックス」のHPにおいて、社会貢献の取り組みがどのような「物語」として紹介されているか調べておく
【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しておく
14 超国籍企業と不均等発展(7):「ブランド」からグローバル化を考える(フェア・トレード編)
               ――「新自由主義」と「倫理的消費」の交差は何を意味するか
【事前学習】「フェアトレード」の現状と課題について調べておく
【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しておく
15 まとめ:グローバル化時代における社会学的想像力
【事前学習】第2回から第14回の講義内容の復習をしておく
【事後学習】解説をもとに振り返りを行う
その他
教科書 教科書は指定しない
参考書 ロビン・コーエン、ポール・ケネディ 『グローバル・ソシオロジーⅠ 格差と亀裂』 平凡社 2003年
ナオミ・クライン 『ブランドなんか、いらない[新版]』 大月書店 2009年
マンフレッド・B・スティーガー 『新版 グローバリゼーション (〈1冊でわかる〉シリーズ)』 岩波書店 2010年
その他、授業内で適宜紹介します
成績評価の方法及び基準 レポート(25%)、授業内テスト(50%)、授業参画度(25%)
レポートは学期末に提出されたものの完成度、授業参画度は15回中4-5回の頻度で配布するシート(授業テーマに関わる自らの考えや授業内で取り扱った内容についての説明)の記載内容からそれぞれ評価します。
オフィスアワー 授業開講時に指示します。
備考 授業計画は進行の度合いや内容の多寡によって前後することがあります。
高校の「政治・経済」「現代社会」の教科書を事前に読んだ上で、新聞やニュース等に目を通しておくと、講義の理解を助けます。

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