検索したい科目/教員名/キーワードを入力し「検索開始」ボタンをクリックしてください。
※教員名では姓と名の間に1文字スペースを入れずに、検索してください。
科目名 | 社会変動の社会学 | ||||
---|---|---|---|---|---|
教員名 | 松橋達矢 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3・4 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業概要 | 「過去」とのかかわりから社会変動を考える:「歴史社会学」の論理と方法 |
---|---|
授業のねらい・到達目標 | 近代社会の成立とともに誕生した「近代の学」としての社会学は、前近代との比較のもとでその特質を解明するものである以上、これまで常に歴史に基礎をおき、また歴史を志向する営みとしてあった。本講義では、中・長期間の社会変動(広義のグローバル化)の中で変容を迫られてきた国家や都市、それに人々の身体を補助線として、アメリカ、ヨーロッパ、そして日本において大きなインパクトを残し、近年においても様々な研究成果を産出する「中・長期間にわたる社会変動論」としての歴史社会学の特徴を学びつつ、今日的なグローバルな課題へとつながる近代・現代社会における社会変動の様々な趨勢やその構造的特質について、歴史社会学的な手法をもとに理解することを目的としている。人間や社会の現在が過去によって規定されつつ、同時に過去を構成する再帰的な営みに目を向けることを通じて、近代・現代社会をめぐる変動の論理と実際について考えを深めていくことが目標となる。 この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP2及びカリキュラムポリシーCP2に対応しています。 |
授業の方法 | パワーポイントを用いての講義形式で行う。なお授業では、各テーマに応じた写真や映像を用いるとともに、コメントシートなどを通じて可能な限り双方向的な遣り取りを心がける。 本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。 |
履修条件 | 特になし。 |
授業計画 | |
---|---|
1 |
イントロダクション:「歴史社会学」という作法 【事前学習】シラバスを確認しておく 【事後学習】スケジュールとオフィスアワー、紹介された文献情報等を押さえておく |
2 |
歴史社会学の起源:マックス・ヴェーバーによる比較歴史社会学という方法 【事前学習】「社会学概論1・2」「社会学史1」の内容を復習しておく 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しておく |
3 |
政治的なるものの歴史社会学:社会学的想像力から歴史社会学へ 【事前学習】「社会学概論1・2」「社会学史1」の内容を復習しておく 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しておく |
4 |
「国家」の歴史社会学(1):「戦争」が「国家」をつくった? 【事前学習】「戦争」と「国家」、「社会福祉」の関係を自分なりに調べておく 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しておく |
5 |
「国家」の歴史社会学(2):「国家」の能力と正当性が問題化されるとき――「民間軍事会社」と「崩壊国家」 【事前学習】ハリウッド映画において「傭兵」がどのように描かれてきたかを調べておく 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しておく |
6 |
「国家」の歴史社会学(3):ナショナリズムとグローバリズムの関係性 【事前学習】「ナショナリズム」と「グローバリズム」の関係性をアメリカ等を例に調べておく 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しておく |
7 |
「国家」の歴史社会学(4):主権国家と国家承認をめぐる基本的視点としての「世界システム」論 【事前学習】「国連」中心の世界システムの形成過程とその中における「民族」問題や「未承認国家」問題がどのように採り上げられているかを調べておく 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しておく |
8 |
ミニテストによる内容確認とここまでの解説 【事前学習】第2回~第7回の内容を復習しておく 【事後学習】解説をもとに、再度話の流れを確認しておく |
9 |
国家・身体・都市(1):社会的インフラを経由した統治・知・権力 【事前学習】近代的な国民国家の成立の歴史を復習しておく 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しておく |
10 |
国家・身体・都市(2):「文化」×「伝統」×「ナショナリズム」=? 【事前学習】日本の伝統や慣習の例をひとつ挙げ、その成立の歴史がどのように語られているかを調べておく 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しておく |
11 |
国家・身体・都市(3):「文明化」という視点に見る「2つの暴力」への問い①(礼儀作法と「紳士」) 【事前学習】今日人々に共有されている「マナー」の例をひとつ挙げ、その成立の歴史がどのように語られているかを調べておく 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しておく |
12 |
国家・身体・都市(4):「文明化」という視点に見る「2つの暴力」への問い②(「紳士」のスポーツという矛盾) 【事前学習】サッカーの「フーリガン」の歴史とグローバル化の関係を調べておく 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しておく |
13 |
国家・身体・都市(5):「文明化」という視点に見る「2つの暴力」への問い③(「スポーツ」と「ナショナリズム」のあいだ) 【事前学習】スポーツと「ナショナリズム」の関係をメディア記事等で調べておく 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しておく |
14 |
国家・身体・都市(6):「東京オリンピック」という補助線 【事前学習】東京オリンピックの歴史を調べておく 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しておく |
15 |
まとめ:社会変動の趨勢から国家・身体・都市の在り方を考える 【事前学習】第2回~第14回までの内容を確認しておく 【事後学習】解説を踏まえ、これまでの振り返りを行う |
その他 | |
---|---|
教科書 | 使用しません。 |
参考書 | 佐藤成基 『国家の社会学』 青弓社 2014年 それ以外は、授業中に適宜紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(25%)、授業内テスト(50%)、授業貢献度(25%) レポートは学期末に提出されたものの完成度、授業参画度は15回中4-5回の頻度で配布するシート(授業テーマに関わる自らの考えや授業内で取り扱った内容についての説明)の記載内容からそれぞれ評価します。 |
オフィスアワー | 授業開講時に指示します。 |
備考 | 授業計画は進行の度合いや内容の多寡によって前後することがある。 なお、高校の「日本史」「世界史」「政治・経済」「現代社会」の教科書を事前に読んだ上で、新聞やニュース等に目を通しておくと、講義の理解を助ける。 |