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科目名 | 理論・学説名著講読2 | ||||
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教員名 | 鈴木弘輝 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3・4 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業概要 | ブルデュー『知の総合をめざして 歴史学者シャルチエとの対話』を読み解くことを通じて、ブルデュー社会学への理解を深め、現代社会の特徴を理解する。 |
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授業のねらい・到達目標 | ブルデュー『知の総合をめざして 歴史学者シャルチエとの対話』は、第Ⅰ部と第Ⅱ部で構成されています。第Ⅰ部では、社会学者のブルデューが歴史学者のシャルチエとの対話を通じて、「ブルデュー社会学とはどのような内容か」を自ら論じています。第Ⅱ部では、ブルデュー自身が、自らの社会学を理解するのに必要な30個ほどの専門的な概念を、自ら解説しています。学生は、この著作を購読する授業へ参加することによって、ブルデュー社会学の内容をより詳しく学ぶことができます。この授業の一つめの目的は、それぞれの専門的な概念について質疑応答することを通じて、「ブルデュー社会学とはどのような内容か」を専門的に理解することです。また、この著作ではブルデュー自身が自らの社会学をふり返っているので、一般的な社会学の概説書とちがい、「なぜ自分はこのような専門的な概念を考案したのか」といったことについての「ブルデュー自身の思い」にもふれることができます。ブルデューが自らの専門的な概念を考案したのは、現代社会の特徴を明らかにするためでした。この授業の二つめの目的は、それぞれの専門的な概念にこめた「ブルデュー自身の思い」についてのディスカッションを通じて、現代社会の特徴をより深く理解することです。 この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP2及びカリキュラムポリシーCP2に対応しています。 |
授業の方法 | 質疑応答・ディスカッションからなる演習方式で行うので、教科書の予め指定したページを授業前に読み、自分で考えたことを専用ノートにメモしてくることが必須となります。そして、授業後に授業内容を専用ノートにまとめるようにしてください。 本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。 |
授業計画 | |
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1 |
近代社会と現代社会学(授業のテーマについての説明) 【事前学習】シラバスを事前に確認し、教科書を入手しておくこと 【事後学習】教科書の「まえがき」と「訳者解説」を読んでおくこと |
2 |
社会学のメチエ[社会学とは何か] 【事前学習】 教科書p.25-35を1~2回熟読し、自分で考えたことを専用ノートにメモしておく 【事後学習】第1回の授業の内容と比較しながら、今回の授業の内容を確認し、専用ノートにまとめる |
3 |
社会学のメチエ[自動作用を破壊する] 【事前学習】教科書p.35-46を1~2回熟読し、自分で考えたことを専用ノートにメモしておく 【事後学習】第1回~第2回の授業の内容と比較しながら、今回の授業の内容を確認し、専用ノートにまとめる |
4 |
幻想と認識[知識人の役割] 【事前学習】教科書p.47-57を1~2回熟読し、自分で考えたことを専用ノートにメモしておく 【事後学習】第1回~第3回の授業の内容と比較しながら、今回の授業の内容を確認し、専用ノートにまとめる |
5 |
幻想と認識[自己防衛としての社会学] 【事前学習】教科書p.58-67を1~2回熟読し、自分で考えたことを専用ノートにメモしておく 【事後学習】第1回~第4回の授業の内容と比較しながら、今回の授業の内容を確認し、専用ノートにまとめる |
6 |
構造と個人[2つのアプローチの対立] 【事前学習】教科書p.68-75を1~2回熟読し、自分で考えたことを専用ノートにメモしておく 【事後学習】第1回~第5回の授業の内容と比較しながら、今回の授業の内容を確認し、専用ノートにまとめる |
7 |
構造と個人[「認識論的実験」の状況] 【事前学習】教科書p.76-86を1~2回熟読し、自分で考えたことを専用ノートにメモしておく 【事後学習】第1回~第6回の授業の内容と比較しながら、今回の授業の内容を確認し、専用ノートにまとめる |
8 |
ハビトゥスと界(シャン) 【事前学習】教科書p.87-104を1~2回熟読し、自分で考えたことを専用ノートにメモしておく 【事後学習】第1回~第7回の授業の内容と比較しながら、今回の授業の内容を確認し、専用ノートにまとめる |
9 |
芸術・文学という界(シャン) 【事前学習】教科書p.105-122を1~2回熟読し、自分で考えたことを専用ノートにメモしておく 【事後学習】第1回~第8回の授業の内容と比較しながら、今回の授業の内容を確認し、専用ノートにまとめる |
10 |
講義についての講義[認識の主体を客体化する] 【事前学習】教科書p.127-144を1~2回熟読し、自分で考えたことを専用ノートにメモしておく 【事後学習】第1回~第9回の授業の内容と比較しながら、今回の授業の内容を確認し、専用ノートにまとめる |
11 |
講義についての講義[自立(律)的社会学の敵対者] 【事前学習】教科書p.144-160を1~2回熟読し、自分で考えたことを専用ノートにメモしておく 【事後学習】第1回~第10回の授業の内容と比較しながら、今回の授業の内容を確認し、専用ノートにまとめる |
12 |
講義についての講義[界(シャン)を構成する諸関係の構造] 【事前学習】教科書p.161-176を1~2回熟読し、自分で考えたことを専用ノートにメモしておく 【事後学習】第1回~第11回の授業の内容と比較しながら、今回の授業の内容を確認し、専用ノートにまとめる |
13 |
社会学の擁護 【事前学習】教科書p.179-195を1~2回熟読し、自分で考えたことを専用ノートにメモしておく 【事後学習】第1回~第12回の授業の内容と比較しながら、今回の授業の内容を確認し、専用ノートにまとめる |
14 |
参与的客観化 【事前学習】教科書p.199-234を1~2回熟読し、自分で考えたことを専用ノートにメモしておく 【事後学習】第1回~第13回の授業の内容と比較しながら、今回の授業の内容を確認し、専用ノートにまとめる |
15 |
授業内テストと解説 【事前学習】第1回~第14回の授業の内容をまとめた専用ノートを復習する 【事後学習】学習した内容の整理をする |
その他 | |
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教科書 | 加藤晴久・倉方健作 『ブルデュー 知の総合をめざして 歴史学者シャルチエとの対話』 藤原書店 2018年 第1版 授業初回までに、必ず入手してください。 |
参考書 | 玉野和志 『ブリッジブック社会学[第2版]』 信山社 2016年 第2版 授業担当者の鈴木が書いた第12章「集合表象から『ハビトゥス』へ ブルデューの試み」を、授業と合わせて読むことが望ましいです。 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト(30%)、授業参画度(70%) 授業内テストは、期末試験・小テスト等を合わせて評価します。 授業参画度は、毎回の積極的な発言・ディスカッション等で評価します。 |
オフィスアワー | 授業終了時 |