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科目名 | 東京と東京人の社会学 | ||||
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教員名 | 後藤範章 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3・4 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業概要 | 授業のテーマは、「集合的写真観察法に基づく『東京』と『東京人』の社会学的研究」です。「東京」と「東京人」に関わる合計30のテーマを掲げ、毎回2ないし3つのテーマについて講義します。 |
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授業のねらい・到達目標 | 日大社会学科後藤研究室が1994年度より取り組んでいる“写真で語る:「東京」の社会学”プロジェクトの成果(「集合的写真観察法」と称する独自のビジュアル・メソッドに基づく)を主たる素材として、「東京」と「東京人」の諸相を描き出し、社会学的に読み解くことが、この授業のねらいであり、到達目標です。 この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP2及びカリキュラムポリシーCP3に対応しています。 |
授業の方法 | 毎回、テーマを定め、関連する過去作品をプロジェクターに映し出しながら授業を展開すると共に、学生-教員間及び学生間の双方向・多方向のやり取り(意見表明・交換)を重ねていきます。その際には、少人数のグループを編成してそこで議論してもらった上で、教室全体での議論に移るようにします。 本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。 |
履修条件 | 特にありません。「都市と地域の社会学」(基本科目)で学んだ内容が本講(応用科目)での理論的・方法論的な土台となるので、「都市と地域の社会学」→「東京と東京人の社会学」という流れで履修することが望ましいでしょう。また、後藤が担当する「ビジュアル社会学(映像社会学)」(前期・月4限)及び「芸術社会学」(後期・月4限)とも相互に関連性を有するので、シラバスを参照して興味関心を抱いた人はこれらの科目もぜひどうぞ。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス:集合的写真観察法 -社会学と写真との対話、あるいは、写真でまちや人々を社会学的に見るということ- 【事前学修】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集し、自分なりに考えを巡らせておくこと。 【事後学修】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと。 |
2 |
1)駅と鉄道が生み出す「東京」現象 ―鉄道交通依存都市「東京」― 2)地上+天上+地下+湾岸/水辺=歪んだTOKIO ―街の拡張・重層化の合理性と正当性― 【事前学修】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集し、自分なりに考えを巡らせておくこと。 【事後学修】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと。 |
3 |
3)広がる「東京」と「東京」現象 ―「東京」と非「東京」を分かつポイントは?― 4)グローバリティとリージョナリティとローカリティ、あるいはセントラリティについて ―せめぎ合いと紡ぎ合い― 【事前学修】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集し、自分なりに考えを巡らせておくこと。 【事後学修】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと。 |
4 |
5)エスニシティ表象とエスニック・タウン ―多文化共生?― 6)真正性と唯一性 ―本物であることと一つしかないことの価値と揺らぎ― 【事前学修】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集し、自分なりに考えを巡らせておくこと。 【事後学修】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと。 |
5 |
7)伝統性と現代性 ―伝統の溶解か融解か?― 8)消費とコマーシャル/イベント空間 ―人寄せ/誘導のマジック― 【事前学修】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集し、自分なりに考えを巡らせておくこと。 【事後学修】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと。 |
6 |
9)シンボルとランドマーク ―有名/無名建造物の隠喩― 10)広告と宣伝とメディアへの売り込みと販売促進 ―飽くなき市場化への戦略― 【事前学修】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集し、自分なりに考えを巡らせておくこと。 【事後学修】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと。 |
7 |
11)仕掛ける ―人をその気にさせる/動かす/惑わす/騙す社会装置― 12)繋ぐ/繋がる ―テレコミュニケーションとインターネット― 【事前学修】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集し、自分なりに考えを巡らせておくこと。 【事後学修】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと。 |
8 |
13)抗う ―異議申し立てと協働のエンパワーメント― 14)カタルシス ―欲望と解放感が渦巻く空間― 【事前学修】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集し、自分なりに考えを巡らせておくこと。 【事後学修】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと。 |
9 |
15)広告・宣伝の社会心理的効果 ―印象操作と他律/受動性の自律/能動化装置― 16)舞台としての「東京」(マイ・ライフ、マイ・ワールド) ―身体性とパフォーマティビティ― 事前学修】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集し、自分なりに考えを巡らせておくこと。 【事後学修】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと。 |
10 |
17)「見ること」と「見られること」と「魅せること」 ―まなざしの相互作用― 18)異世界/異国/異空間/異分野/異業種/異人との対話とシンクロナイズ ―同類結合と異種混交結合の交響圏― 【事前学修】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集し、自分なりに考えを巡らせておくこと。 【事後学修】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと。 |
11 |
19)出会いと共感・共鳴・共振 ―自分探しの旅― 20)「東京人」らしい都会的生活様式 ―「東京」の社会環境と作法― 21)管理と監視と誘導と ―見えにくい「権力」作用― 【事前学修】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集し、自分なりに考えを巡らせておくこと。 【事後学修】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと。 |
12 |
22)公共性と私性の折り合い/せめぎ合い ―空間の専有と共有/分有をめぐって― 23)気づきと仲立ちの社会装置 ―「東京」の内部に潜む力能― 24)聖と性と生 ―聖/性地巡礼― 【事前学修】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集し、自分なりに考えを巡らせておくこと。 【事後学修】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと。 |
13 |
25)サブカルチャーの共同性と地域性 ―同類結合と場所性― 26)集合的な記憶や表象 ―痕跡と形象― 27)奇妙奇天烈・摩訶不思議・奇想天外な社会風景 ―ポジとネガ― 【事前学修】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集し、自分なりに考えを巡らせておくこと。 【事後学修】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと。 |
14 |
28)変わらぬ光景とノスタルジー ―昭和のかおり― 29)(相互)依存か自助か ―困った時の駆け込み寺― 30)Aからbへの「転換」 ―再定義と新展開― 【事前学修】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集し、自分なりに考えを巡らせておくこと。 【事後学修】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと。 |
15 |
前半:授業内試験(30分)、後半:試験の解説・授業の総まとめと課題レポートの回収 【事前学修】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集し、自分なりに考えを巡らせておくこと。 【事後学修】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと。 |
その他 | |
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教科書 | 使用しない |
参考書 | キャロライン・ノウルズほか(後藤範章完訳) 『ビジュアル調査法と社会学的想像力-社会風景をありありと描写する-』 有斐閣 ミネルヴ年 第1版 日本社会学会 『社会学評論第237号 (特集:「見る」ことと「聞く」ことと「調べる」こと-社会学理論と方法の視聴覚的編成-)』 有斐閣 2009年 倉石忠彦ほか編 『現代都市伝承論』 岩田書院 2005年 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(30%)、授業内テスト(50%)、授業参画度(20%) 授業内で行う確認テストとレポートの成績を基に、授業参画度(授業での発言やリアクションペーパーなど)を加味して評価します。これらの得点(100点満点の素点)に加算する「特別加算レポート」を課すことがあります。 |
オフィスアワー | 毎週水曜日の午後6時以降、会議の入っていない木曜日の昼休みか5時以降。本館4階の後藤研究室。なお、可能な限り、メールで事前に予約を取るように心がけてください。メールアドレスは、第1回の授業時にお知らせします。 |
備考 | 「東京」のありようや「東京人」の生態に興味・関心(不思議)を抱いている学生、「東京」や「東京人」の社会学的研究を志す学生には、ぜひ受講して欲しいと思います。また、後藤研究室に所属する学部生(演習生・ゼミ生)・大学院生で本授業の未履修者は、研究を行う上での理論的・方法論的な土台を固めるために、早い段階で必ず履修するようにして下さい。 |