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科目名 | 社会学特殊研究Ⅲ | ||||
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教員名 | 後藤美緒 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 4 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業概要 | 文化現象は、それだけで完全に独立して存在しているわけではありません。 古くはレコード、ラジオ、映画をはじめテレビやインターネットといったさまざまなマスメディアと互いに及ぼし合うとともに、私達の日常生活と分かちがたく結びついています。 そしてそれゆえに、想像力の発露であると同時に、統治の手段となることもあります。 このような社会的背景、メディアとの関わり、日常生活とのかかわりに注意をはらいつつ、日本が近代化した19世紀初頭から2010年代の現代までの文化の在り方を概観していきます。そして、私たちが今立っている社会の成り立ちについて考えていきます。 とくにこの授業では、参加者とともに「読書」という経験に着目し、近現代日本について考えていきます。 |
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授業のねらい・到達目標 | ・現代社会の文化をめぐる現象を学問的な視点からとらえる力を養い、分析・説明する力を養う ・理論や概念を用いて、身の回りの文化現象を理解する力をつける この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP3及びカリキュラムポリシーCP5に対応しています。 |
授業の方法 | 講義形式が中心になりますが、図像や映像などの視聴覚メディアを積極的に用います。 各授業終了時に次回の授業テーマを告知します。そのテーマに沿ったキーワードを3つ以上考えて授業に臨んでください。 授業の冒頭や毎回のリアクションペーパーにて確認することがあります。 本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。 |
授業計画 | |
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1 |
イントロダクション:近現代日本における歴史的・社会的出来事 【事前学習】シラバスを熟読してくる。 【事後学習】次回の授業前までに配布した第一回の資料を読み返してください。 |
2 |
文化の作り手は誰か?:限界芸術論 【事前学習】文化の作り手となっている人・集団を3つ以上考える。 【事後学習】次回の授業前までに配布した第二回の資料を読み返してください。 |
3 |
読書の文化史:テクスト・書物・読解 【事前学習】どのような読書をしてきたか振り返る。。 【事後学習】次回の授業前までに配布した第三回の資料を読み返してください。 |
4 |
映像から考える:映画『舟を編む』の示す統治と開放性 【事前学習】ことばが管理されている事例を3つ以上考える。 【事後学習】次回の授業前までに配布した第四回を読み返してください。 |
5 |
読書が作る文化:読者共同体 【事前学習】学校以外でどのような読書をしてきたか振り返る。。 【事後学習】次回の授業前までに配布した第五回の資料を読み返してください。 |
6 |
「読書国民」の誕生:階層の創出・分断・固定化 【事前学習】学校以外の場の読書の特徴を3つ以上考える。 【事後学習】次回の授業前までに配布した第六回の資料を読み返してください。 |
7 |
演歌の流行、流行歌の誕生:大衆文化とメディア 【事前学習】現代社会の流行現象を3つ以上考える。 【事後学習】次回の授業前までに配布した第七回の資料を読み返してください。 |
8 |
学生たちの読書実践:近代学校制度と学生の読書経験 【事前学習】学校での読書の経験を振り返る。 【事後学習】次回の授業前までに配布した第八回の資料を読み返してください。 |
9 |
学生たちの読書経験:社会的属性を超える読書 【事前学習】学校での読書と学校以外での読書の違いを3つ以上考える。 【事後学習】次回の授業前までに配布した第九回の資料を読み返してください。 |
10 |
ラジオに現れた「漫才」:知識人と大衆文化の接近 【事前学習】自分が知っている漫才について3つ以上考える。 【事後学習】次回の授業前までに配布した第十回の資料を読み返してください。 |
11 |
兵士たちの読書経験:「戦地の図書館」と「慰問袋」のなかの出版物 【事前学習】大学図書館の検索機能を使って見る。 【事後学習】次回の授業前までに配布した第十一回の資料を読み返してください。 |
12 |
戦前と戦後の読書経験の共通点と差異とは? 【事前学習】戦後、新しくできたメディアを思われるものを3つ以上考える。 【事後学習】次回の授業前までに配布した第十二回の資料を読み返してください。 |
13 |
日刊・週刊・月刊:戦後雑誌文化の展開 【事前学習】これまで読んだ雑誌をリストアップする。 【事後学習】次回の授業前までに配布した第十三回の資料を読み返してください。 |
14 |
第13回:ポケットのなかの出版物 【事前学習】2000年代のメディア環境の特徴を3つ以上考える。 【事後学習】次回の授業前までに配布した第十三回の資料を読み返してください。 |
15 |
全体総括:読者共同体のゆくえ 【事前学習】これまでの配布した資料を読み返してください。 【事後学習】これまでの配布した資料を熟読してください。 |
その他 | |
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教科書 | 教科書は特に指定しません(授業中にハンドアウトを配布します)。 |
参考書 | B・アンダーソン 『定本 想像の共同体――ナショナリズムの起源と流行』 書籍工房早山 2007年 佐藤健二 『読書空間の近代』 弘文堂 1987年 佐藤卓己 『言論統制――情報官・鈴木庫三と教育の国防国家 (中央公論社)』 2004年 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(50%)、レポート(20%)、授業参画度(30%) 成績評価は学期末の試験(50%)、中間レポート(20%)、リアクションペーパーの作成と回答内容を加味した授業参画度(30%)で評価する。 毎回の授業では、リアクションペーパーの講評・解説の時間を設ける。 なお、課題提出、期末評価では、授業の内容にもとづき、論理的に自分の言葉で論述できることを評価の基準とする。 |
オフィスアワー | 授業開始前後 |
備考 | みなさんの関心や授業の進展を考慮して、適宜、順番を変更することがあります。 各授業終了後に次回の授業テーマを告知します。事前学習としてそのテーマに沿ったキーワードを3つ以上、考えて授業に臨んでください。 また、授業では新書や論文などの文献を適宜紹介します。 興味をもったテーマの文献を読むことと、授業で学んだ理論や考え方を通して現象を分析することにトライしてください。 |