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言語と文化3

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科目名 言語と文化3
教員名 向井秀忠
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 前期 履修区分 選択
授業概要 「ことば」から読み解くイギリスの社会と文化と読み解く。ミュージカル映画『マイ・フェア・レディー』は華やかなハリウッドを象徴するアメリカ的な作品のように思われているが、原作はG. B. バーナード・ショーが社会改良を目指して書いたイギリスの演劇『ピグマリオン』であり、階級を上っていくために「ことば」を矯正するヒロインが描かれる。映画『プリティ・ウーマン』は、『マイ・フェア・レディ』をもとにリメイクされた作品とされ、同じような物語が展開されるものの、作品にはイギリスとアメリカの社会のあり方や考え方の相違が明確に現れている。本授業では、これらの2つの作品を通して、イギリスの社会における「ことば」の重要性と、それとは異なるアメリカ社会のあり方について、「言語と社会」の強い関係性を鍵に理解することを目標とする。
授業のねらい・到達目標 (1) 二つの映画作品を詳細に分析することを通し、イギリスとアメリカの社会や文化の相違を理解するだけではなく、「ことば」が社会の中において果たす役割の重要性について考え、自分の「ことば」で説明できるようになることを目指す。

この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP2,DP3及びカリキュラムポリシーCP4,CP6に対応しています。
授業の方法 (1) プレゼンテーションの方法
パワーポイントと配布印刷物(ハンドアウト)、視聴覚メディア、板書などを使用。
(2) 授業形態(講義形式、演習形式)
講義形式。
本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とします。
履修条件 特になし。
授業計画
1 ガイダンス(授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する)
【事前学習】シラバスを事前に確認すること
【事後学習】第2回の授業に備え、指示された項目について調べてくること
2 ヴィクトリア朝のイギリス社会
【事前学習】「イギリス」の国の成り立ちや社会のあり方について調べる
【事後学習】第2回の授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
3 『マイ・フェア・レディ』を観ながら考える(1)階級間の交流
【事前学習】G. B. ショーの経歴について調べる
【事後学習】第3回の授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
4 『マイ・フェア・レディ』を観ながら考える(2)「ことば」を矯正する
【事前学習】イギリス社会における「ことば」の意味について調べる
【事後学習】第4回の授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
5 『マイ・フェア・レディ』を観ながら考える、(3)階級間のしきたりとマナー
【事前学習】イギリスの階級の文化的あり方について調べる
【事後学習】第5回の授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
6 『マイ・フェア・レディ』を観ながら考える(4)「レディ」を創る
【事前学習】「ことば」を学ぶことの意味について調べる
【事後学習】第6回の授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
7 『マイ・フェア・レディ』を観ながら考える(5)女性の自立と『人形の家』
【事前学習】当時の女性の自立と社会参加を求める社会運動について調べる
【事後学習】第7回の授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
8 ヴィクトリア朝からエドワード朝へ:時代と価値観の変化について
【事前学習】エドワード朝の社会的・文化的側面について調べる
【事後学習】第8回の授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
9 アメリカの成り立ちと社会的・文化的特徴
【事前学習】アメリカ社会の成り立ちについて調べる
【事後学習】第9回の授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
10 『プリティ・ウーマン』を観ながら考える(1)物語の設定
【事前学習】作品制作の背景について調べる
【事後学習】第10回の授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
11 『プリティ・ウーマン』を観ながら考える(2)バブル経済と社会構造の変化
【事前学習】1990年代のアメリカ社会について調べる
【事後学習】第11回の授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
12 『プリティ・ウーマン』を観ながら考える(3)アメリカにおける「ことば」の意味
【事前学習】アメリカ社会の価値観について調べておく
【事後学習】第12回の授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
13 『マイ・フェア・レディ』と『プリティ・ウーマン』を比較することでわかること
【事前学習】『マイ・フェア・レディ』との比較をし、相違点について調べておく
【事後学習】第13回の授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
14 期末試験とその解説
【事前学習】これまでの授業の要点を整理しておく
【事後学習】解けなかった試験問題について調べておく
15 まとめ(これまでの復習・解説を行い、授業の理解を深める)
【事前学習】イギリスの社会における「ことば」の意味を総括しておく
【事後学習】授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
その他
教科書 バーナード・ショー 『ピグマリオン (光文社古典新訳文庫)』 光文社 2013年 第1版
参考書 なし
成績評価の方法及び基準 試験(60%)、レポート(20%)、授業参画度(20%)
「試験」は第14回目の授業時に行う授業内試験、「レポート」は示されたテーマについて作成するレポート(800字)、「授業参画度」は毎回のリアクションペーパー等で評価します。
オフィスアワー 授業開始前及び授業終了時
備考 テストは、自作のメモとノートのみ持ち込み可

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