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科目名 | 卒業論文研究ゼミ2 | ||||
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教員名 | 閑田朋子 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 英文学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 必修 |
授業概要 | イギリス文学の多くの作品に親しみ、4年時の卒論作成に向けて準備を進めます。図書館に頻繁に通い、たくさんの本を読むことになります。単に読むだけでなく、あらすじを人に説明できるようにまとめ、事前に出した課題について考えてきてください。授業中にグループ内でその課題について説明して、事後にレポートにまとめて提出します。 |
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授業のねらい・到達目標 | 卒業論文で扱う作品を決めることを目標とします。イギリス文学の多くの作品を読み、これはという作家・作品を見つけ出します。同時に、作品のテーマや登場人物の性格、プロットやストーリー、文体や作家、作品の時代背景など、文学を読むうえで着目する基本的な概念を応用してレポートや卒業論文を作成できるようになることを目標とします。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP2,DP4,DP5,DP6及びカリキュラムポリシーCP7,CP9に対応しています。 |
授業の方法 | 最初は、イギリス文学の概論書から読み始めます。特定の時代やジャンルに興味を絞ることができたら、その分野の作品を、各自が最低でも一カ月に一作は読みます(ただし作品数は、テクストの長さによります)。次に学生はお互いに、読んだ作品のあらすじやその魅力を紹介しあいます。そして特に感銘を受けた場面や疑問を持った場面については、原作の英文を引用して、内容だけではなく文体についても各自の考えをグループ内で説明し、レポートを提出します。もし他の学生に紹介された作品で興味を持った作品があれば、次にその作品を読んでもよいですし、自身の読書計画に沿って、次の作品を選んでもかまいません。学生には文学作品を楽しんで読み進める自主性が求められます。本授業の事前・事後学習は、各3時間の学習を目安とします。 |
授業計画 | |
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1 |
授業の方法や事前・事後学修などについての確認を行います。 作品の主題と脱構築批評:次の作品を読み始めるにあたり、作品の主題に注目する方法を紹介します。 【事前学習】夏休み中に、前期の授業をもとにどのような点に注目して、どのような作品を読んだのか、説明できるようにしてきましょう。また作家と作品の関係性についてレポートを作成してください(第一回レポート提出)。 【事後学習】新たに文学作品を選び、授業で説明した点に着目して、その作品を読み進めましょう。 |
2 |
作品の主題と脱構築批評について学ぶ:まずは作品の「主題」について考える。 【事前学習】選んだ文学作品の読んだところまでについて、作品の主題、または作者が作品を通して読者に伝えようとしたと思われる点を、説明できるようにしてきましょう。 【事後学習】授業で説明した点に注目して、選んだ文学作品を読み進めましょう。 |
3 |
作品の主題と脱構築批評について学ぶ:主題と関係なさそうな場面や語りなどはなぜあるのか考える。 【事前学習】この週までに読んだところまでで、作品の主題、または作者が作品を通して読者に伝えようとしたと思われる点だけではなく、主題ではあまり関係ないように思われるけれども興味を持った部分、作者が読者に伝えようとしたと思われることとは矛盾する点などを、説明できるようにしてきましょう。 【事後学習】授業のディスカッションの内容を受けて、テキストの中でどこを読むと作品の主題が分かるのか、また、どの部分は主題とは関係がない、または矛盾したことが書かれているのか、まとめてみましょう。 |
4 |
作品の主題と脱構築批評について、グループ内で発表・ディスカッションを行う。 【事前学習】作品の主題、または作者が作品を通して読者に伝えようとしたと思われる点、逆に主題ではあまり関係ないように思われるけれども興味を持った部分、作者が読者に伝えようとしたと思われることとは矛盾する点などを、発表できるようにしてきてください。 【事後学習】授業のディスカッションを受けて、1)その文学作品の主題は何なのか、2)またなぜそれが主題だと考えるのか、3)これに対して主題とは関係がない、または矛盾したことが書かれているとすればそれはどのような点でなぜなのか、説明するレポートを作成しましょう。 |
5 |
語り手と読者:次の作品を読み始めるにあたり、語り手と読者に注目する方法を紹介します。 【事前学習】作品の主題とその脱構築について、レポートを作成してきましょう(第二回レポート提出)。また、次の文学作品を選び、読み始め、授業でなぜその作品を選んだのか、説明できるようにしてきましょう。 【事後学習】授業で説明した点に着目して、その作品を読み進めましょう。 |
6 |
語り手と読者についてより詳細に学びます。 【事前学習】選んだ作品について、語り手がどのような人物なのか、どのような読者が想定された作品なのか、授業で説明できるようにしてきましょう。 【事後学習】授業で説明した点に着目して、その作品を読み進めましょう。 |
7 |
語り手と読者の関係と、読書という行為におけるその変化について、考える。 【事前学習】授業で、語り手がどのような人物なのか、語りにどのような特徴があるのか、どのような読者が想定されているのか、読者に期待されている役割は何なのか、語り手と読者の関係性は一定のものなのか、変化していくのか、説明できるようにしてきましょう。 【事後学習】授業のディスカッション内容を受けて、あなたが語り手がどのような人物なのか、語りにどのような特徴があるのか、どのような読者が想定されているのか、読者に期待されている役割は何なのか、語り手と読者の関係性に変化はあるのかなど、何を主要な手がかりとして考察したのか、まとめてみましょう。 |
8 |
語り手と読者の関係と、読書という行為におけるその変化について、グループ内で発表・ディスカッションを行う。 【事前学習】選んだ作品の語り手と語りの特徴、読者と読者の役割、語り手と読者の関係性およびその変化について、発表できるようにしてきてください。 【事後学習】授業のディスカッションの内容を受けて、1)選んだ作品の語り手と語りの特徴、2)想定される読者と読者の役割、3)語り手と読者の関係性およびその変化について、レポートを作成しましょう。 |
9 |
ストーリーとプロット:次の作品を読み始めるにあたり、ストーリーとプロットの違いや、ストーリーやプロットに注目する方法を紹介します。 【事前学習】語り手と読者、およびその関係性について、レポートを作成してきましょう(第三回レポート提出)。また、次の文学作品を選び、読み始め、授業でなぜその作品を選んだのか、説明できるようにしてきましょう。 【事後学習】授業で説明した点に着目して、その作品を読み進めましょう。 |
10 |
ストーリーとプロットについてより詳細に学びます。 【事前学習】なぜその作品を選んだのか、またストーリーがどのようなもので、プロットがどのようなものか、授業で説明できるようにしてきましょう。 【事後学習】授業で説明した点に着目して、選んだ文学作品を読み進めましょう。 |
11 |
ストーリーとプロット:ストーリーとプロットの「ズレ」について考える。 【事前学習】選んだ作品について、ストーリーとプロットの「ズレ」や違いと、その「ズレ」や違いによりどのような効果が生まれるのか、授業で説明できるようにしてきましょう。 【事後学習】授業内容に即して、ストーリーとプロットの「ズレ」や違いと、その「ズレ」や違いによりどのような効果が生まれるのか、あなたが分かりやすく説明できると考える場面についてまとめておきましょう。 |
12 |
ストーリーとプロットについて、はグループ内で発表・ディスカッションを行う。 【事前学習】選んだ作品のストーリーとプロットの違いと、その違いによってどのような効果が生まれるのか、発表できるようにしてきてください。 【事後学習】授業のディスカッションの内容を受けて、1)選んだ作品のストーリーとプロット、および2)その「ズレ」や違い、そして3)その「ズレ」や違いによりどのような効果が生まれるのか、レポートを作成しましょう。 |
13 |
さまざまな批評理論:次の作品を読み始めるにあたり、批評理論を用いて、テキストを解釈・分析する方法を紹介します。 【事前学習】ストーリーとプロットについて、レポートを作成してきましょう(第四回レポート提出)。また、次の文学作品を選び、読み始め、授業でなぜその作品を選んだのか、説明できるようにしてきましょう。 【事後学習】授業で説明した点に着目して、その作品を読み進めましょう。 |
14 |
さまざまな批評理論:批評理論を用いて、テキストを解釈・分析する方法について、より詳細に学びます。 【事前学習】選んだ作品について、前回紹介した批評理論を用いて、どのような分析が可能か、授業で説明できるようにしてきましょう。 【事後学習】授業で説明した点に着目して、選んだ作品を読み進めると同時に、卒業論文でどの作品を扱うのか、考え始めましょう。 |
15 |
卒業論文の作品の決定と春休みにやっておくべきことについて学ぶ。 【事前学習】卒業論文で扱う作品を発表し、なぜその作品を選んだのか、授業で説明できるようにしてきましょう。 【事後学習】春休み中に、卒業論文で扱う作品を読み込み、疑問を持った点や興味を持った点を箇条書きにして書きだしておきましょう。また、その作品を、どのような切り口で考察・分析するのか、今までの授業を参考に、新学期までに考えをまとめておきましょう。 |
その他 | |
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教科書 | L. T. ディキンソン 『文学の学び方』 南雲堂 |
参考書 | 授業中に随時、紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(50%)、授業参画度(50%) 後学期中に読んだ作品数、レポート、グループ・ディスカッションなどの授業参画度から、総合的に判断します。 授業参画度は、毎回のグループ・ディスカッションや発表等で評価します。 |
オフィスアワー | 場所は閑田研究室。時間については、初回の授業で相談し決定する。 |