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映像文化論

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科目名 映像文化論
教員名 三澤真美恵
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 前期 履修区分 選択
授業概要 映像、プロパガンダ、戦争の記憶
授業のねらい・到達目標 映像がいかに戦時動員に利用されたか、映像がいかに戦争の記憶を構成してきたかなど、「映像、プロパガンダ、戦争の記憶」の関係について考察することで、映像を読み解くためのメディア・リテラシーを身に付ける。
この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP3及びカリキュラムポリシーCP6に対応しています。
授業の方法 講義を中心に、映像資料や活字資料を参照しながら行う。
本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。
履修条件 ガイダンス出席者に限る。人数調整を行う場合がある。
授業計画
1 ガイダンス:「ドキュメンタリーは嘘をつく」「戦争プロパガンダ10の法則」「敵の顔」
【事前学習】森達哉『ドキュメント・森達也の「ドキュメンタリーは嘘をつく」』(キネマ旬報社、2009年)8頁~15頁、アンヌ・モレリ著、永田千奈訳『戦争プロパガンダ10の法則』(草思社文庫、2015年)7~10頁を読んでおく。
【事後学習】関連する映像資料を調査閲覧する。
2 ナチス・ドイツのプロパガンダ1:「メディアと権力」ゲッベルスの大衆操作
【事前学習】ゲッベルスについて調べておく。
【事後学習】関連する映像資料を調査閲覧する。
3 ナチス・ドイツのプロパガンダ2:二つの「ユダヤ人ジュース」と「敵意の正当化」
【事前学習】ナチスのユダヤ人政策について調べておく。
【事後学習】関連する映像資料を調査閲覧する。
4 日本のプロパガンダ1:「新聞と戦争」報道コントロールはいかに始まったか
【事前学習】『新聞と戦争』第8章「社論の転換」を読んでおく。
【事後学習】関連する映像資料を調査閲覧する。
5 日本のプロパガンダ2:恋愛映画で夢見られた日中関係
【事前学習】酒井直樹「映像とジェンダー」(岩崎稔ほか編『継続する植民地主義』青弓社、2005年、276−291頁)を読んでおく。
【事後学習】関連する映像資料を調査閲覧する。
6 アメリカ合衆国のプロパガンダ1 湾岸戦争・イラク戦争と作られた「悪のイメージ」
【事前学習】湾岸戦争、イラク戦争について調べておく。
【事後学習】関連する映像資料を調査閲覧する。
7 アメリカ合衆国のプロパガンダ2:「マニファクチャリング・コンセント(合意の捏造)」 
【事前学習】『チョムスキーとメディア マニュファクチャリング・コンセント』(DVD)付属ブックレットの説明を読んでおく。
【事後学習】関連する映像資料を調査閲覧する。
8 ドイツ・日本・アメリカの歴史教科書:ホロコースト、日中戦争、ベトナム戦争
【事前学習】日本の歴史教科書について、どのような議論があったか調べておく。
【事後学習】関連する映像資料を調査閲覧する。
9 ドイツ映画における戦争の記憶:『戦争の彼方』『さよなら、アドルフ』
【事前学習】川喜多敦子『ドイツの歴史教育』(白水社、2005年)第2章「普通のドイツ人の責任を問う」を読んでおく。
【事後学習】関連する映像資料を調査閲覧する。
10 アメリカ映画における戦争の記憶:ベトナム戦争、イラク戦争、アカデミー賞
ジェームズ・W・ローウェン著、冨田虎男監訳『アメリカの歴史教科書問題』(明石書店、2003年)第9章「記憶の奈落の底へ」(白井洋子訳)を読んでおく。
【事後学習】関連する映像資料を調査閲覧する。
11 日本メディアにおける戦争の記憶1:NHK番組改ざん事件
【事前学習】メディアの危機を訴える市民ネットワーク編『番組はなぜ改ざんされたか』(一葉社、2006年)板垣竜太「事件の経緯」(21~45頁)を読んでおく。
【事後学習】関連する映像資料を調査閲覧する。
12 日本メディアにおける戦争の記憶2:沖縄戦、『ひめゆりの塔』
【事前学習】沖縄戦について調べておく。
【事後学習】関連する映像資料を調査閲覧する。
13 日本メディアにおける戦争の記憶3:『火垂るの墓』『永遠の0』
【事前学習】「過ち繰り返さぬために 「火垂るの墓」高畑監督に聞く」(神奈川新聞2015年1月1日)を読んでおく
【事後学習】関連する映像資料を調査閲覧する。
14 授業内試験と復習:映像がいかに戦時動員に利用されたか、映像がいかに戦争の記憶を構成してきたか、というテーマについて、授業内容をどの程度理解できているか確認する。
15 試験結果をふまえたフィードバック。試験の解答例を示しながら、解答傾向から理解が不足していると思われる部分について補足説明を行うなどして、前期に学んだ内容の理解を深める。
その他
教科書 使用しない
参考書 森達哉 『ドキュメント・森達也の「ドキュメンタリーは嘘をつく」』 キネマ旬報社 2009年 第1版
アンヌ・モレリ 『戦争プロパガンダ10の法則』 草思社文庫 2015年 第1版
朝日新聞「新聞と戦争」取材班 『新聞と戦争』 朝日新聞出版 2008年
川喜多敦子 『ドイツの歴史教育』 白水社 2005年
ジェームズ・W・ローウェン著、冨田虎男監訳 『アメリカの歴史教科書問題』 明石書店 2003年
メディアの危機を訴える市民ネットワーク編 『番組はなぜ改ざんされたか』 一葉社 2006年
参考文献は文理学部図書館、中文学科図書室、ブラックボードなどで閲覧可能。
成績評価の方法及び基準 試験(80%)、授業内での学習内容の区切りごとに実施するコメント・シート(20%)
オフィスアワー 金曜1時限目、1週間前までに中文学科事務室を通じてアポイントをとること

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