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中国古典文学研究1

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科目名 中国古典文学研究1
教員名 松村茂樹
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 中国語中国文化学科
学期 前期 履修区分 選択
授業概要 中国古典文学の本質を探求する。
授業のねらい・到達目標 中国における「文学」の範囲は広い。そもそも、「文」の原義は「いれずみ」で、「いれずみ」は呪的記号あるいは身分標識として用いられたことから「マーク」 という派生義ができ、「マーク」はエンブレムとして「装飾」となり, 「装飾」が加えられると「すばらしい」 状態になるとしてこの義が派生し、そして「すばらしい」状態に化していくことを「文化」といい、人間の「文化」を学ぶ学問を「文学」という。つまり「文学」は、人間が素晴らしくなるための学問(言語・文字、哲学・思想、literatureの文学、歴史、芸術など)全てを指すのである。
授業では、この中国の広い「文学」の世界から、古典となった作品や資料を取り上げ、どうしてそれが「古典」となったのかを共に考察することにより、中国古典文学の本質を探求できるようになる。
この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP2,DP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。
授業の方法 講義と演習を合わせた形で行う。講義は、一方的に話すのではなく、履修生にマイクを回しつつ、問答を取り入れて行う。演習は、講義内容に関連したテーマで、ファシリテーターを中心にグループディスカッションをし、その結果を代表者が発表する形式で行う。
本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。
授業計画
1 ガイダンス 中国の「文学」とは?
【事前学習】シラバスを読んでおく。
【事後学習】今後の学習計画を立てる。
2 「古典」とは何か? なぜ「古典」を学ぶのか?
【事前学習】自分なりの「古典」の概念を考えておく。
【事後学習】授業をふまえ、「古典」を再定義する。
3 漢字(1) 漢字の源流
【事前学習】漢字の源流に関する資料を読んでおく。
【事後学習】学習内容をノートにまとめる。
4 漢字(2) 漢字の変遷
【事前学習】漢字の変遷に関する資料を読んでおく。
【事後学習】学習内容をノートにまとめる。
5 漢字(3) 書体と書法
【事前学習】中国書道史に関する書籍を読んでおく。
【事後学習】学習内容をノートにまとめる。
6 漢字(4) 書聖・王羲之
【事前学習】王義之に関する資料を読んでおく。
【事後学習】学習内容をノートにまとめる。
7 詩(1) 詩の解釈 杜秋娘「金縷衣」等
【事前学習】詩に関する資料を読んでおく。
【事後学習】学習内容をノートにまとめる。
8 詩(2) 詩の変遷 『詩経』「桃夭」等
【事前学習】詩に関する資料を読んでおく。
【事後学習】学習内容をノートにまとめる。
9 詩(3) 詩の終焉 杜甫「春望」
【事前学習】詩に関する資料を読んでおく。
【事後学習】学習内容をノートにまとめる。
10 詞(1) 詞の始まり 伝李白「菩薩蛮」等 
【事前学習】詞に関する資料を読んでおく。
【事後学習】学習内容をノートにまとめる。
11 詞(2) 詞の深化 李清照「如夢令」等
【事前学習】詞に関する資料を読んでおく。
【事後学習】学習内容をノートにまとめる。
12 文 文と現実 陶淵明「桃花源記」
【事前学習】六朝文学に関する資料を読んでおく。
【事後学習】学習内容をノートにまとめる。
13 賦 賦と現実 庾信「枯樹賦」
【事前学習】六朝文学に関する資料を読んでおく。
【事後学習】学習内容をノートにまとめる。
14 第2回目から第13回目までの講義内容について質疑応答を行う
【事前学習】これまでの学習内容を整理しておく。
【事後学習】授業内容をふまえ、ノートを整理する。
15 フィードバックおよび総括
【事前学習】これまで配布された資料を通覧しておく。
【事後学習】「古典」の概念を再検討する。
その他
教科書 使用しない。
参考書 必要に応じて、授業内で紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート(40%)、授業参画度(60%)
授業参画度は、学習内容の区切りで提出を求めるリアクションペーパー等で評価する。
オフィスアワー 授業終了後
備考 取り上げる作品や資料は、事前に配布するので、あらかじめ読んで来てほしい。

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