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中国社会研究3

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科目名 中国社会研究3
教員名 神谷丹路
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 中国語中国文化学科
学期 前期 履修区分 選択
授業概要 朝鮮半島の文化と歴史についての基礎的な講義です。朝鮮半島の地理、文化、歴史を概観し,その上で朝鮮半島と日本との共通性や差異性に着目したり、また日本からの見え方と朝鮮半島からの見え方を対比することによって、いっそう高い次元からの考察を行い、隣国の文化や歴史への理解を深めていきます。
授業のねらい・到達目標 朝鮮半島は中国の影響を受けながらも、東アジアに独自の文化と歴史を築いてきた独特な地域です。日本にも文化的、歴史的にさまざまな影響を及ぼしてきました。この授業では,朝鮮半島全般に関し,中国とも日本とも異なる独特の文化、歴史を形成してきた朝鮮半島についての基礎的な知識をひととおり身につけることができ、そのうえで東アジア全体を見渡す広い視野を獲得することができるようになります。また受講後は、学生自らが、それぞれ興味のある分野について,自分から引き続き勉強を続けていくことができるようになります。
この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP3,DP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。
授業の方法 パワーポイントと配布印刷物を使用。講義形式。映像資料を使用する場合もある。
本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。
授業計画
1 <オリエンテーション>・朝鮮・韓国とは ・朝鮮半島の2つの国家 ・朝鮮半島の地理 ・韓国の祝日・神話と昔話。
〈事前学習〉シラバスの確認 
〈事後学習〉配布した印刷物を熟読すること。
2 <民俗文化・伝統文化>・ユネスコ無形文化遺産 ・アリラン、パンソリ、ナムサダン、綱渡り、カンガンスルレ ・綱引き、農楽 ・キムチ
〈事前学習〉前回の疑問点があればまとめておく 
〈事後学習〉配布した印刷物を熟読すること
3 <伝統行事と儒教文化>・正月、秋夕 ・葬送儀礼 ・儒教祭祀 ・現代社会と儒教 ・その他の宗教
〈事前学習〉前回の疑問点があればまとめておく 
〈事後学習〉配布した印刷物を熟読すること
4 <古代から中世へ>・伽耶と倭 ・百済・高句麗と日本 ・新羅と日本 ・高麗と日本
〈事前学習〉前回の疑問点があればまとめておく 
〈事後学習〉配布した印刷物を熟読すること
5 <中世から近世へ>・朝鮮王朝時代と日本 ・ハングル創製 ・科学、学問の発達 ・国難:豊臣秀吉、李舜臣 ・善隣友好外交、朝鮮通信使の訪日
〈事前学習〉前回の疑問点があればまとめておく 
〈事後学習〉配布した印刷物を熟読すること
6 <朝鮮王宮と近代> ・景福宮(王宮の再建から王妃暗殺まで) ・徳寿宮(大韓帝国の近代)・昌徳宮(最後の国王、植物園、動物園)
〈事前学習〉前回の疑問点があればまとめておく 
〈事後学習〉配布した印刷物を熟読すること
7 <日本の植民地時代>・韓国統監伊藤博文 ・在朝日本人 ・「土地調査事業」 ・三一独立運動 ・食糧「増産」と農民 ・戦時労務動員
〈事前学習〉前回の疑問点があればまとめておく 
〈事後学習〉配布した印刷物を熟読すること
8 <解放から1950年代>・38度線と東西冷戦 ・朝鮮戦争 ・南北分断の固定化 ・離散家族
〈事前学習〉前回の疑問点があればまとめておく 
〈事後学習〉配布した印刷物を熟読することすること
9 <1960年代>・海外出稼ぎ ・日韓国交正常化 ・ベトナム戦争と韓国 ・財閥の形成
〈事前学習〉前回の疑問点があればまとめておく 
〈事後学習〉配布した印刷物を熟読すること
10 <1970、80、90年代> ・社会の葛藤と民主化 ・民主化宣言 ・88年オリンピック ・労働運動 ・済州島四三事件の真相究明(歴史の再評価)
〈事前学習〉前回の疑問点があればまとめておく 
〈事後学習〉配布した印刷物を熟読すること
11 <朝鮮沿岸漁業の百年>・朝鮮の漁業 ・20世紀前半日本漁民の朝鮮出漁 ・李ラインと日本漁船 ・日韓漁業協定 ・領土問題 ・済州島の海女
〈事前学習〉前回の疑問点があればまとめておく 
〈事後学習〉配布した印刷物を熟読すること
12 <歴史の和解とは> ・日本の戦争責任問題 ・日韓の摩擦 ・市民の文化交流 ・サブカルチャー ・韓国の日本語学習、日本の韓国・朝鮮語学習
〈事前学習〉前回の疑問点があればまとめておく 
〈事後学習〉配布した印刷物を熟読すること
13 <世界のコリアン・韓国の外国人>・外国人労働者 ・多文化家庭 ・海外留学 ・在外コリアン
〈事前学習〉前回の疑問点があればまとめておく 
〈事後学習〉配布した印刷物を熟読すること
14 〈映像資料で学ぶ〉韓国現代史についての映像資料を視聴する。
15 <フィードバックおよび総括>試験および解説
その他
教科書 授業時に印刷物を配布。
参考書 『新訂増補 韓国朝鮮を知る事典』 平凡社 2014年
『日韓でいっしょに読みたい韓国史』 明石書店 2014年
『向かいあう日本と韓国・朝鮮の歴史 前近代編下』 青木書店 2006年
『学び、つながる日本と韓国の近現代史』 明石書店 2013年
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(70%)、授業参画度(30%)
授業内テスト、中間試験、期末試験、小テスト等を合わせて評価します。
授業参画度は、学習内容の区切りごとに提出を求めるリアクションペーパー等で評価します。
オフィスアワー 授業終了時に教室で対応します。
備考 講義中の私語、飲食、スマートフォンの操作を禁止します。平素から新聞、テレビ、ラジオ、ネットニュースに接し、朝鮮半島の報道や出来事にアンテナを張り、つねに自分なりの疑問点を持って授業に参加すること。

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