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民俗学2

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科目名 民俗学2
教員名 野村典彦
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
学期 後期 履修区分 選択
授業概要 民間伝承と私たちの毎日
授業のねらい・到達目標 「個」を重んじ便利で安全な暮らしを求めて消費を重ねる今日の社会を省みられるようにする。
他者を理解し尊重する手だてとして、前近代の思考を理解できるようにする。
神に対する日本人の考え方を理解できるようにする。
この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1,DP2,DP3及びカリキュラムポリシーCP2,CP6に対応しています。
授業の方法 印刷物を配布しながらの講義
本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。
授業計画
1 伝承と創造 -恵方巻と「食の外部化」-
【事前学習】自分の生活における年中行事を振り返っておく。
【事後学習】授業内容について別の事例を身近なところに確認する。
2 科学と俗信 -JIN先生の戦ったもの―
【事前学習】戦後日本の出生数・合計特殊出生率の変遷を確認しておく。
【事後学習】現代社会における「にせ科学」を確認する。
3 災害と伝承 -地震ナマズとほら貝-
【事前学習】幕末の江戸を襲った地震について知識を得ておく。
【事後学習】災害を語り伝える意味とその方法を考察する。
4 犬神家とオサキ -動物なのか、霊なのか-
【事前学習】『源氏物語』に描かれる六条御息所について知識を得ておく。
【事後学習】「霊」についての日本人の感じ方を確認する。
5 八つ墓村 -たたりと神-
【事前学習】「天神さま」の由来を確認しておく。
【事後学習】日常生活の中に「神」への祈願を確認する。
6 砂の器 ―旅の宗教者―
【事前学習】日本各地の和泉式部の墓を検索しておく。
【事後学習】第1回~第6回の授業を復習し、1945年以降の日本社会の変化を確認する。
7 蛇に守られる村 -辻切り・虫送り―
【事前学習】箸わたし(合わせ箸・拾い箸)のタブーを確認しておく。
【事後学習】道端の石碑や地蔵の意味を確認する。
8 かわいい赤ちゃん ―トイレの神様と山の神-
【事前学習】トイレ掃除と赤ちゃんの容姿についてのコトワザを確認しておく。
【事後学習】「生老病死」を外部化した現代社会の問題点を確認する。
9 子どもの将来と一つ目小僧 -12月8日、怪しいノートの中身-
【事前学習】「どんど焼(左義長)」行事について知識を得ておく。
【事後学習】柳田国男の妖怪論を確認する。
10 大師様は子だくさんなのか -11月23日、ハリセンボンの上陸-
【事前学習】「大師講」行事について知識を得ておく。
【事後学習】弘法大師伝説の意味を確認する。
11 笠地蔵は何をしにきたか -ナマハゲとお年玉-
【事前学習】ユネスコ無形文化遺産「来訪神」について知識を得ておく。
【事後学習】第7回~第11回の授業を復習し、「神の訪れ」についてまとめる。
12 神は10月に出雲へ行くのか -九州の河童?を手がかりに-
【事前学習】各地の河童伝承について知識を得ておく。
【事後学習】「神の去来」について確認する。
13 七夕ゼリー ―たなばたつめと瓜こ姫―
【事前学習】瓜こ姫とアマノジャクの物語について知識を得ておく。
【事後学習】「まれびと」「水の女」についてまとめる。
14 祖先を迎える -家繁栄の願い-
【事前学習】「お盆」について知識を得ておく。
【事後学習】「個」が「孤」に転じた現代日本の問題点を確認する。
15 周圏論と海上の道 ―柳田国男の民俗学―
【事前学習】第12回~第14回の授業を復習し、「神の訪れ」についてまとめる。
【事後学習】これまでの授業で学んだことを復習する。
その他
教科書 使用しない
参考書 宮本常一  『忘れられた日本人』
折口信夫 『精選 折口信夫 Ⅰ 異郷論・祭祀論』 慶應義塾大学出版会 2018年
野村典彦 『鉄道と旅する身体の近代 (越境する近代 10)』 青弓社 2011年
成績評価の方法及び基準 試験(65%)、レポート(35%)
※ 課題レポートについては、自らが声を発してたずね、自らの耳で聞いた資料に基づくものを高く評価する
オフィスアワー 講師室(授業前)。もしくは授業後に教室で。

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