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科目名 | 思想と文化1 | ||||
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教員名 | 阿部好臣 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業概要 | 空海の著作を通し、平安時代前期における思想とそれを支える文化について考える。具体的にはかれの著作『三教指帰』を中心に「仏教」「道教」「儒教」の概要について考える。 |
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授業のねらい・到達目標 | 作品の理解ができるようになり、それを批判的に受容出来るようになる。また、根拠に基づいて批判検討する術を身に着ける。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP3及びカリキュラムポリシーCP6に対応しています。 |
授業の方法 | テキスト(『三教帰』の講読をはしらに、彼のその他の著作(『秘密曼荼羅十住心論』なども含め)から、儒教・道教、そして仏教について考える。基本的にテキストの講読から、そのベースとなる諸々の故事などに言及しながら、平安時代の文化の様相を浮かび上がらせるように講じたい。 本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。 |
授業計画 | |
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1 |
『三教指帰』序章ー空海の生い立ち 【事前学習】句会について予備的にしらべてみる。 【事後学習】確認、人となりを知る。 |
2 |
亀亡先生の論―儒教の問題(1)彼の風貌の意味 【事前学習】テキストを一読しておく 【事後学習】空海の思枠を知る。 |
3 |
亀亡先生の論―儒教の問題(2)人の本姓 【事前学習】テキストから、故事を抜いてみる 【事後学習】故事を調べてみる |
4 |
亀亡先生の論―儒教の問題(3)学成るとは 【事前学習】当時の価値観について考えてみる 【事後学習】自分の考えと空海の周辺の考えを比較してみる |
5 |
虚亡隠士の論(1)道教とその概略 【事前学習】神仙について知らば得てみる 【事後学習】道教寺院なども調べてみる。 |
6 |
虚亡隠士の論(2)仙人のこと 【事前学習】神仙譚について調べてみる 【事後学習】日本における神仙について考えてみる |
7 |
虚亡隠士の論(3)儒教に勝ること 【事前学習】価値観について考えてみる。 【事後学習】何が優れた価値といえるか、考えてみる。 |
8 |
仮名乞児の論(1)仏教のこと、南都仏教と空海 【事前学習】仏教史の概略を調べる。 【事後学習】空海の史的位置について考える。 |
9 |
仮名乞児の論(2)忠と孝 【事前学習】『孝経』について調べてみる。 【事後学習】忠と孝について、その本質を考える。 |
10 |
仮名乞児の論(3)地獄と天国 【事前学習】『往生要集』などを見ておく。 【事後学習】自分との関わりについて考えてみる。 |
11 |
無常譜―地獄と極楽 【事前学習】自分にとって地獄とは、何かについて考えてみる。 【事後学習】克服の方途も考えてみる。 |
12 |
生死海譜-菩提と涅槃 【事前学習】仏とはなにかについて考えてみる。 【事後学習】仏教の救いとは、について考えてみる。 |
13 |
『秘蔵宝鑰』の世界―克服のための道 【事前学習】『秘密曼荼羅十住心論』との関係について調べてみる。 【事後学習】天国への道について考える。 |
14 |
授業内試験 【事前学習】学んだことの復習 【事後学習】試験問題の自己採点 |
15 |
まとめ -生き難いということの克服・その道とは、 【事前学習】第1回から14回目までの内容を復習する 【事後学習】自分の生きざまについて考える。 |
その他 | |
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教科書 | 加藤純隆・加藤精一・訳 『空海「三教指帰」 (ビギナーズ日本の思想)』 kadokawa[ (角川文庫」 1918年 第17版 |
参考書 | 適宜、授業時に指示する。 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(80%)、レポート(20%) |
オフィスアワー | 授業実施日の夕刻、個人研究室にて(要・事前予約) |