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科目名 | 歴史と社会3 | ||||
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教員名 | 高榮蘭 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業概要 | 「戦争」表象と文化政冶。文学作品、雑誌新聞メディア、映像、写真、制度、読書文化など、多角的な側面から「戦争」表象の問題について考える。 |
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授業のねらい・到達目標 | 一九四五年八月一五日という歴史的日付けは、日本においては「敗戦」を、旧植民地国においては「独立」を意味する記号として使われてきた。対立関係にあるように見える、旧宗主国日本と旧植民地国韓国のメディアにおける戦争表象が、東アジアにおける熱戦/冷戦の記憶と接続する過程でどのような枠組みを編成してきたのだろうか。この問題を考えるためにはアメリカ、日本、韓国による、朝鮮戦争やベトナム戦争へのかかわり方も合わせて考える必要がある。これらの問題について考える過程で、人文学を研究する上で必要なメディア言語や文学言語の分析方法などを習得することができるようになる。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP3及びカリキュラムポリシーCP6に対応しています。 |
授業の方法 | テクストはプリントを配布する。その他、映像や写真および参考資料を提示しながら、戦争表象と文化政治の問題について話す。文章が長いものは前もって配布する予定である。当日までには必ず読んでくること。基本的に講義形式だが、受講者には折にふれてレビューシートなどを通して意見を聞く。 本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス――授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する 【事前学習】受講者自身が「戦争」という言葉を如何に考えているのか整理しておくこと 【事後学習】配布された戦争と記憶に関する資料を読んでおくこと |
2 |
日清・日露戦争とメディア、報道の枠組みと資本の問題について学ぶ 【事前学習】日清・日露戦争について調べておくこと 【事後学習】授業中に紹介された参考文献を読んでおくこと |
3 |
1930年代の戦争と雑誌メディア、ラジオの役割について学ぶ 【事前学習】1930年代の文化史について調べておくこと 【事後学習】授業中に紹介された参考文献を読んでおくこと |
4 |
日本の情報戦、プロパガンダについて学ぶ 【事前学習】プロパガンダとは何かについて、前回紹介した参考文献を読んでおくこと 【事後学習】授業中に紹介された参考文献を整理しておくこと |
5 |
1940年代の戦争と映像作品を観ながら、当時の戦争をめぐる文脈を理解する 【事前学習】前回配布したプリントを読んでおくこと 【事後学習】授業で見た映像の感想を書いてくること |
6 |
1940年代の戦争と映像作品について分析を行う 【事前学習】前回配布した資料を読んでおくこと 【事後学習】授業で紹介した作品以外に、どのような映像作品があったのかについて調べておくこと |
7 |
8・15と集合的な記憶について学ぶ 【事前学習】前回配布した資料を読んでおくこと 【事後学習】新しく学んだ「記憶」などの用語を整理しておくこと |
8 |
朝鮮戦争前後における占領と検閲について学ぶ 【事前学習】前回配布した検閲に関する資料を読んでおくこと 【事後学習】授業で取り上げた資料を読んでおくこと |
9 |
映像作品を見ながら兵士の表象について考える 【事前学習】前回配布した資料を読んでおくこと 【事後学習】授業中に見た映像作品の感想を書いておくこと |
10 |
前回の映像作品を取り上げながら兵士に関する表象の変化について考える 【事前学習】前回配布したプリントを読んでおくこと 【事後学習】授業中に紹介した参考文献を読んでおくこと |
11 |
映像作品を見ながら戦犯と記憶の問題について考える 【事前学習】前回配布したプリントを読んでおくこと 【事後学習】授業中に配布した復習用の資料を読み、整理しておくこと |
12 |
「占領」と売春・母性・人種の表象について考える 【事前学習】前回配布したプリントを読んでおくこと 【事後学習】授業中に紹介した参考文献を読んでおくこと |
13 |
女性の身体をめぐる記憶の問題について考える 【事前学習】前回配布したプリントを読んでおくこと 【事後学習】授業中に配布した復習用の資料を整理しておくこと |
14 |
戦争の表象と記憶の歴史化をめぐる議論を整理する 【事前学習】前回配布したプリントを読んでおくこと 【事後学習】授業内容に関するレビューシートを書くこと |
15 |
第1回目から第14回目までの講義内容について質疑応答を行う。 【事前学習】これまでの資料をすべて整理し、質問内容を書いておくこと 【事後学習】授業中の議論を整理し、まとめておくこと |
その他 | |
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教科書 | なし。主としてプリントを使用する。 |
参考書 | 授業時に適宜指示する。 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト(60%)、授業参画度(40%) 授業中に課す議論、小テスト、コメントぺーパーの参加度(内容についての採点を含む)が授業参画度の基準となる。 |
オフィスアワー | 水曜3限と木曜3限、7号館4階高研究室。質問等がある場合は、事前に予約すること。予約方法については授業で知らせる。 |