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科目名 | 近代文学講義2 | ||||
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教員名 | 高榮蘭 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業概要 | 1920年代の文学ー文化の変容。映像、写真、雑誌、制度、読書文化など、多角的な側面から、この時期の文学ー文化現象について考える。 |
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授業のねらい・到達目標 | この時期は、日本の文化産業もグローバル資本の動きと連動する形で本格的に稼働していた。また、新たな文学表現が多様な形で実験されていた時期であり、読者層や読書文化自体にも興味深い変容が起きていた。それらの動きを規制しようとする検閲システムの強化にも注意をはらいながら、当時の文化的な想像力の連鎖について考える。日本の近現代文学を考えるうえで、もっとも大切な時期について勉強することによって、受講者の近代文学や文化をめぐる認識を広げ、個別的な作品を自力で分析できるようになる。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。 |
授業の方法 | テクストはプリントを配布する。その他、映像や写真および参考資料を提示しながら、文学作品や文化現象の浮上にかかわる文脈について話す。文章が長いものは前もって配布する予定である。当日までには必ず読んでくること。基本的に講義形式だが、受講者には折にふれてレビューシートなどを通して意見を聞く。 本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス――授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する 【事前学習】文学史関連の本から1920年代の文学に関する記述を調べておくこと 【事後学習】配布された「1920年代と文学」に関する資料を読んでおくこと |
2 |
1920年代の映画を観る、文学表現との関連について考える 【事前学習】映像の内容を確認しておくこと 【事後学習】映像に関する説明を読み直し、次回の議論に備えること |
3 |
1920年代の映画を観る、受講者同士で議論を行う 【事前学習】質問内容をノートに書いておくこと 【事後学習】議論した内容をノートに整理しておくこと |
4 |
震災と視覚的なテクノロジーの問題について学ぶ 【事前学習】関東大震災について調べておくこと 【事後学習】テクノロジーなど新しく学んだ用語を整理しておくこと |
5 |
震災に関する複数の短編小説を比較し、文学表現の可能性について学ぶ 【事前学習】前回配布したプリントを読んでおくこと 【事後学習】授業で学んだ小説を探し、全文を読んでおくこと |
6 |
震災と身体メディアとしての民衆について学ぶ 【事前学習】前回配布した民衆関連の資料を読んでおくこと 【事後学習】震災と文学に関するレビューシートを書くこと |
7 |
江戸川乱歩宇の小説に描かれた他者の問題について学ぶ 【事前学習】江戸川乱歩について調べること 【事後学習】新しく学んだ「他者」などの用語を整理しておくこと |
8 |
江戸川乱歩の小説に描かれた都市の問題について学ぶ 【事前学習】前回配布したプリントを読んでおくこと 【事後学習】授業で取り上げた小説の全文を読んでおくこと |
9 |
江戸川乱歩の小説と『新青年』など、雑誌文化について学ぶ 【事前学習】前回配布したプリントを読んでおくこと 【事後学習】授業中に配布した復習用のプリントを読んでおくこと |
10 |
社会主義文学と出版資本の再編について学ぶ 【事前学習】前回配布したプリントを読んでおくこと 【事後学習】新しく学んだ用語をノートに整理しておくこと |
11 |
検閲システムの整備と出版文化のかかわりについて学ぶ 【事前学習】前回配布したプリントを読んでおくこと 【事後学習】授業中に配布した復習用の資料を読み、整理しておくこと |
12 |
宮本百合子をてがかりに、女性と移動の問題について学ぶ 【事前学習】前回配布したプリントを読んでおくこと 【事後学習】授業中にみた映像の内容を整理しておくこと |
13 |
宮本百合子と女性の書き手について学ぶ 【事前学習】前回配布したプリントを読んでおくこと 【事後学習】授業中に配布した復習用の資料を整理しておくこと |
14 |
1920年代の文学ー文化の枠組みについて学ぶ 【事前学習】前回配布したプリントを読んでおくこと 【事後学習】授業内容に関するレビューシートを書くこと |
15 |
第1回目から第14回目までの講義内容について質疑応答を行う。 【事前学習】これまでの資料をすべて整理し、質問内容を書いておくこと 【事後学習】授業中の議論を整理し、まとめておくこと |
その他 | |
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教科書 | なし。主としてプリントを使用する。 |
参考書 | 授業時に適宜指示する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(40%)、授業内テスト(40%)、授業参画度(20%) 授業中に課す議論やコメントぺーパーの参加度(内容についての採点を含む)が授業参画度の基準となる。 |
オフィスアワー | 水曜3限と木曜3限、7号館4階高研究室。質問等がある場合は、事前にメールで予約すること。メールアドレスは授業で知らせる。 |