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科目名 | 西洋史特講7 | ||||
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教員名 | 林亮 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業概要 | 「フランス王国の歴史」をテーマに、フランスの主な王政期である中世から近世にかけての諸王朝の歴史を概観することを通じ、王たちの王国統治とその支配の構造や原理について授業を行う。 |
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授業のねらい・到達目標 | 西欧封建社会における封建王制からルネサンス期を経て「社団」に依拠する主権国家体制へと権力構造を変化・発展させ、最終的にフランス革命へと帰結していく過程を具体的に述べることができるようになることで、王権による支配の構造や原理について複合的に評価できるようになることを目的とする。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。 |
授業の方法 | 講義形式で行う。教科書の理解をもとに、毎回配布するプリントをもとに内容の理解を確認しながら、当該回のテーマに沿ってより深く考察する。原則として板書は行わないので、教員の話す内容を主体的にノートに取る姿勢が必須となる。 授業を受ける前提として、教科書をよく読んで授業に臨むことが求められる(事前学習)。また、毎回の授業内容を自分なりに整理しまとめる作業が必要になる(事後学習)。これらの事前・事後学習の取り組みの確認としてBlackBoard上の課題を行う。これらの事前・事後学習は各2時間の学習を目安とする。 なお、受講者の人数とその理解度に応じて、授業計画を若干変更することがある。 |
履修条件 | なし |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス:授業テーマや到達目標について、また授業の進め方や事前学習・事後学習の方法について、評価の方針について説明する 【事前学習】 シラバスを一通り読んでおくこと 【事後学習】 第2回以降の授業に備え、西洋史の主な時代区分やヨーロッパの大まかな地理、地名などに慣れるようにする |
2 |
前史:フランク王国時代 ~中世ヨーロッパの原型 【事前学習】教科書「第一講」を熟読しておくこと 【事後学習】フランク王国の統治構造を要点とし、講義内容を整理し、説明できるようにする |
3 |
カペー朝1:ロベール家とユーグ・カペーの戴冠 ~カペー家が王位を得る過程と選挙王制の原理 【事前学習】教科書「第一講」を熟読しておくこと 【事後学習】選挙王制の概要を要点とし、講義内容を整理し、説明できるようにする |
4 |
カペー朝2:カペー家初期の諸王の統治と「王権の覚醒」 ~弱体と言われたカペー朝初期における封建社会の構造 【事前学習】教科書「第二講」を熟読しておくこと 【事後学習】封建社会の概要を要点とし、講義内容を整理し、説明できるようにする |
5 |
カペー朝3:ルイ7世と「アンジュー帝国」 ~カペー王家にとっての最大の危機である「アンジュー帝国」の概要 【事前学習】教科書「第二講」を熟読しておくこと 【事後学習】「アンジュー帝国」形成に至る一連の流れを要点とし、講義内容を整理し、説明できるようにする |
6 |
カペー朝4:フィリップ2世時代 ~王権が著しい発展を遂げたフィリップ2世時代の統治改革 【事前学習】教科書「第三講」を熟読しておくこと 【事後学習】王領の拡大に連動した政治的「中央」の創出を要点とし、講義内容を整理し、説明できるようにする |
7 |
カペー朝5:ルイ9世時代 ~カペー朝最盛期における封建王制による支配体制 【事前学習】教科書「第三講」を熟読しておくこと 【事後学習】封建王制の概要を要点とし、講義内容を整理し、説明できるようにする |
8 |
カペー朝6:フィリップ4世時代 ~レジストによる中央集権体制への改革と「三部会」の創始 【事前学習】教科書「第三講」を熟読しておくこと 【事後学習】レジストの改革および三部会の概要を要点とし、講義内容を整理し、説明できるようにする |
9 |
ヴァロワ朝1:百年戦争時代の諸王 ~長期の戦時体制に伴う体制改革と「フランス」国家の萌芽 【事前学習】教科書「第三講」を熟読しておくこと 【事後学習】シャルル5世およびシャルル7世の改革の概要を要点とし、講義内容を整理し、説明できるようにする |
10 |
ヴァロワ朝2:フランソワ1世時代 ~イタリア戦争とその遂行に伴う社会の変化 【事前学習】教科書「第四講」を熟読しておくこと 【事後学習】イタリア戦争に関連する一連の流れを要点とし、講義内容を整理し、説明できるようにする |
11 |
ブルボン朝1:アンリ4世時代 ~フランスにおける宗教改革とユグノー戦争 【事前学習】教科書「第四講」を熟読しておくこと 【事後学習】ユグノー戦争に関連する一連の流れを要点とし、講義内容を整理し、説明できるようにする |
12 |
ブルボン朝2:ルイ13世と宰相の時代 ~リシュリュー、マザランといった宰相の影響下における絶対王政 【事前学習】教科書「第四講」を熟読しておくこと 【事後学習】三十年戦争前後の流れを要点とし、講義内容を整理し、説明できるようにする |
13 |
ブルボン朝3:ルイ14世時代 ~「社団」構造にもとづく主権国家体制の概要 【事前学習】教科書「第四講」を熟読しておくこと 【事後学習】「社団」の概要を要点とし、講義内容を整理し、説明できるようにする |
14 |
ブルボン朝4:ルイ16世と革命前夜 ~アンシャン・レジーム体制の帰結としての「大革命」 【事前学習】教科書「第五講」「第六講」を熟読しておくこと 【事後学習】アンシャン・レジーム体制の問題を要点とし、講義内容を整理し、説明できるようにする |
15 |
試験と解説:試験の実施および解説や要点の確認を行う 【事前学習】 第14回までの授業内容を復習して要点を整理しておくこと 【事後学習】授業テーマに沿って理解度を整理し、到達目標への達成度を確認する |
その他 | |
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教科書 | 柴田 三千雄 『フランス史10講』 岩波書店 2006年 授業はこの教科書の基本的な事項を把握している前提で行う。毎回指定する箇所を必ず熟読して、次回の授業に参加すること。 |
参考書 | 適宜、授業で紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト(70%)、授業参画度(30%) 授業内テストは、第15回授業でおこなう試験で評価する。 授業参画度では、事前学習や事後学習を含めた取り組み(BlackBoard上での課題)の度合いによって評価する。 |
オフィスアワー | 授業後、教室にて |
備考 | 後学期に西洋史特講8を履修することが望ましい |