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考古学特講７

科目名	考古学特講７
教員名	平野修
単位数	2	学年	2～4	開講区分	文理学部（他学部生相互履修可）
科目群	史学科
学期	前期	履修区分	選択必修

授業概要	文化財調査員・研究員としての経験をもつ教員が、各地から検出された考古資料から、古代地域社会の実像を探る考え方を講義する。本授業では、古代において文字や文献史料が豊富となる古墳時代以降の「歴史考古学」を対象とする。
授業のねらい・到達目標	１．歴史考古学の基本資料である宮都や地方官衙、寺院、交通関係遺跡、手生産関係遺跡、信仰関係遺跡、集落遺跡などといった様々な性格をもつ遺跡から出土した遺構や遺物から、何が読み取ることができるのか。さらに関連諸学の研究成果も加えながら多角的な視点で古代社会の実像を捉えることができようになる。２．「国家と地域社会」ではなく、「地域社会と国家」という、地方から国家のあり方を捉える視点で歴史を考えることができるようになる。３．さらに東アジア全体の中で「日本」を捉えることができるようになる。この科目は文理学部（学士（文学））のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。
授業の方法	（1）プレゼンテーションの方法：パワーポイントと配付印刷物。板書　等（2）授業形態：講義形式（3）本授業の事前・事後の学習は、各2時間の学習を目安とします。そのため以下の事を実施します。１．理解度を確認するため授業内に小テストをおこなう。２．古代関係の遺構・遺物が展示されている身近な展示施設へ訪れ、そこに展示されている古代関係遺構もしくは遺物のレポートを課す。

授業計画
1	考古学とは―本授業の目的と内容の解説― ［事前学習］シラバスを事前に確認すること。［事後学習］第2回以降の授業に備え、考古学における時代区分を事前に確認しておくこと。
2	出土文字資料からみた古代日本―古代日本の識字率を考える― ［事前学習］発掘調査で発見される「出土文字資料」とは何か、下記の参考書やインターネットなどで事前に調べておくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
3	古代の宮都（1）-東アジアの変動と動く都の飛鳥- ［事前学習］「飛鳥」の地に宮が置かれた6世紀後葉から7世紀中葉の時代とはどのような時代であったのか、下記の参考書やインターネットなどで事前に調べておくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
4	古代の宮都（2）-「日本」のデビューの象徴藤原京- ［事前学習］日本の「律令国家」について、下記の参考書やインターネットなどで事前に調べておくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
5	古代の宮都（3）-本格的律令制国家の形成を目指した平城京－［事前学習］平城京がつくられた「奈良時代」という時代について、下記の参考書やインターネットなどで事前に調べておくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
6	律令制下の地方社会支配―律令制国家の地方組織整備を考える― ［事前学習］地方支配を進める律令国家が全国各地に設置した公的機関にはどのようなものがあるのか、下記の参考書やインターネットなどで事前に調べておくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
7	古代の地方官衙（1）-国府の構造と役割を考える - ［事前学習］第6回目の授業で配付したプリントを読んでおくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
8	古代の地方官衙（2）-地域社会支配の拠点施設郡家の構造とその役割- ［事前学習］第6回目の授業で配付したプリントを読んでおくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
9	古代の集落（1）-庶民の活動の場である集落遺跡を考える- ［事前学習］「集落」のもつ意味とは何か。下記の参考書やインターネットなどで事前に調べておくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
10	古代の集落（2）-集落遺跡の実例紹介- ［事前学習］第9回目の授業で配付したプリントを読んでおくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
11	古代の交通（1）―陸上交通と水上交通とその役割を考える― ［事前学習］古代の「交通」のもつ意味とは何か、下記の参考書やインターネットなどで事前に調べておくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
12	古代の交通（2）―考古資料からみた駅家と関の新たなあり方を考える― ［事前学習］第11回目の授業で配付したプリントを読んでおくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
13	古代の手工業生産と流通（1）―古代の特産物生産とその担い手― ［事前学習］自然が生み出す資源を人々がいかに活用してきたかを自分なりに各自考えておくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
14	古代の手工業生産と流通（2）―発掘調査成果にみる手工業生産― ［事前学習］第13回目の授業で配付したプリントを読んでおくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
15	考古学からみた古代地域社会の実像を考える［事前学習］第2～14回目の授業で配付したプリントを読んでおくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。

その他
教科書	なし
参考書	熊野正也・川上元・谷口榮・古泉弘〔編〕『歴史考古学を知る事典』東京堂出版 2006年第初版本書の構成が本講義と比較的近く、さらに古代のみならず中・近世にわたる考古学的成果が数多く紹介された著書で、一般の方々にとっても知識・教養として参考となる著書だと思います。
成績評価の方法及び基準	試験(40%)、レポート(30%)、授業内テスト(30%) ・試験は、これを受けないと全体の成績対象とならないので注意してください。・レポートは、A4サイズで、書式および頁数は自由ですが、レポート題目、氏名、学籍番号、提出日を記入した表紙を付けてください。評価はその内容はもちろんのこと、プレゼン方法（見やすさ、わかりやすさ）も含めて評価します。・授業内テストは、各授業開始時に行う小テストにて評価します。
オフィスアワー	授業終了時。または授業時にメールアドレスを開示するのでE-mailで対応。
備考	基本的な時代区分を理解していることが望ましい。授業の進行状況により、万が一シラバスに変更がある場合は、授業内でお知らせします。

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