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考古学特講８

科目名	考古学特講８
教員名	平野修
単位数	2	学年	2～4	開講区分	文理学部（他学部生相互履修可）
科目群	史学科
学期	後期	履修区分	選択必修

授業概要	文化財調査員・研究員としての経験をもつ教員が、全国各地から検出された考古資料から、古代地域社会の実像を探る考え方を講義する。本授業では、考古学特講7で学修した宮都や地方官衙、集落遺跡などの考古学的事例成果を踏まえて、より詳細な遺構論・遺物論を展開する。
授業のねらい・到達目標	１．普段考古学的用語として使用する「竪穴住居」の検討や、日常において当たり前に使用している「塩」の問題。そしてこれまで考古学的側面から検討がされてこなかった古代の東北民「蝦夷（エミシ）」の強制移住問題などを取り上げるが、古代に起こった事件やさまざまな出来事が現代社会にも通じていることを理解し、他者にも説明できるようになる。２．「地域社会と国家」「交流する地域社会」という視点から歴史を考えることができるようになる。この科目は文理学部（学士（文学））のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。
授業の方法	（1）プレゼンテーションの方法：パワーポイントと配付印刷物。板書　等（2）授業形態：講義形式（3）本授業の事前・事後の学習は、各２時間の学習を目安とします。そのため以下の事を実施します。１．古代地域社会の実像を探るうえで重要となる遺跡・遺構・遺物を取り上げ、その解説とそこから得られた新たな成果をレジュメ資料やパワーポイントを用いて講義を行う。２．授業の理解度を確認するため授業内に小テストを行う。３．古代関係の遺構・遺物が展示されている身近な展示施設へ訪れ、そこに展示されている古代関係遺構もしくは遺物のレポートを課す。

授業計画
1	ガイダンスと災害と遺跡（1）－遺跡にみる地震と洪水災害の痕跡- ［事前学習］近年頻発している地震・洪水災害について、インターネットなどで事前に調べておくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
2	災害と遺跡（2）－遺跡にみる火山災害の痕跡- ［事前学習］近年に起こった火山災害について、インターネットなどで事前に調べておくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
3	遺跡でみられる建物遺構［事前学習］遺跡から発見される建物遺構にはどのようなものがあるのか、下記の参考書やインターネットなどで事前に調べておくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
4	カマドをもつ竪穴建物（1）－「竪穴建物」用語について- ［事前学習］第3回の授業で配付した資料を読んでおくこと。「カマド」とは何か、インターネットなどで事前に調べておくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
5	カマドをもつ竪穴建物（2）－上部構造- ［事前学習］第4回の授業で配付した資料を読んでおくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
6	カマドをもつ竪穴建物（3）－内部構造- ［事前学習］第4・5回の授業で配付した資料を読んでおくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
7	カマドをもつ竪穴建物（4）－カマド- ［事前学習］第3・4・5・6回の授業で配付した資料を読んでおくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
8	古代の塩（1）-都城へ運ばれた塩- ［事前学習］四方を海で囲まれた日本では、塩づくりはどのように行われていたのか、下記の参考書やインターネットなどで事前に調べておくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
9	古代の塩（2）-内陸地域社会へ運ばれた塩- ［事前学習］第8回目の授業で配付した資料を読んでおくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
10	古代の塩（3）-沿岸部地域社の塩の生産場を考える- ［事前学習］第8・9回目の授業で配付した資料を読んでおくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
11	考古学からみた古代国家と東北民（1）-古代のエミシ（蝦夷））とは- ［事前学習］古代国家が行った辺境政策について、下記の参考書やインターネットなどで事前に調べておくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
12	考古学からみた古代国家と東北民（2）－エミシの強制移住とエミシの土器- ［事前学習］第11回目の授業で配付した資料を読んでおくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
13	考古学からみた古代国家と東北民（3）－東北系土器が出土する関東地方の遺跡- ［事前学習］第11・12回目の授業で配付した資料を読んでおくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
14	考古学からみた古代国家と東北民（4）-東北系土器が関東地方で出土する意義- ［事前学習］第11・12・13回目の授業で配付した資料を読んでおくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。
15	考古学からみた古代地域社会の実像を考える［事前学習］第１～14回目の授業で配付した資料を読んでおくこと。［事後学習］学修した内容を整理しておくこと。

その他
教科書	なし
参考書	文化庁文化財部記念物課　監修『発掘調査のてびき－集落遺跡発掘編－』同成社 2010年文化庁文化財部記念物課　監修『発掘調査のてびき－整理・報告書編－』同成社 2010年文化庁文化財部記念物課　監修『発掘調査のてびき－各種遺跡調査編－』同成社 2013年本書は考古学の基本的な考古学用語、発掘調査方法などを理解するうえで参考となります。
成績評価の方法及び基準	試験(40%)、レポート(30%)、授業内テスト(30%) ・試験は、これを受けないと全体の成績対象とならないので注意してください。・レポートは、A4サイズで、書式および頁数は自由ですが、レポート題目、氏名、学籍番号、提出日を記入した表紙を付けてください。評価はその内容はもちろんのこと、プレゼン方法（見やすさ、わかりやすさ）も含めて評価します。・授業内テストは、各授業開始時に行う小テストにて評価します。
オフィスアワー	授業終了時。または授業時にメールアドレスを開示するのでE-mailで対応。
備考	特講7を履修していて、基本的な時代区分を理解していることが望ましい。授業の進行状況により、万が一シラバスに変更がある場合は、授業内でお知らせします。

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