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日本史研究実習2

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科目名 日本史研究実習2
教員名 舟橋正真
単位数    1 学年 3・4 開講区分 文理学部
科目群 史学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業概要 本授業では、日本近現代史に関わる歴史史料の講読を通して、歴史学の基本的な手法である「史料批判」を徹底して学んでいく。講読する史料は、「昭和天皇独白録」である。「独白録」第一巻と第二巻のうち、重要な項目をピックアップし、とくにアジア太平洋戦争の開戦から敗戦に至るまでの過程を昭和天皇の“語り”を通して再検討していきたい。なお、「独白録」と併せて、『木戸幸一日記』や『昭和天皇実録』などの諸史料も適宜読んでいく。
授業のねらい・到達目標 本授業では、上記の史料を講読するなかで、日本近現代史に関わる卒業論文を執筆するための必要な基本的知識や技術、調査能力を身につけられるようにする。

この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。
授業の方法 初回と第2回は講義形式、第3回以降は演習形式で行う。具体的には、史料の該当箇所を受講生が分担して報告し、その後質疑応答を行う。受講生の人数にもよるが、報告は一人2回を予定している。本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とする。なお、授業の進め方を若干変更することもある。
授業計画
1 オリエンテーション(授業のテーマや到達目標および授業の方法について説明する)
【事前学習】シラバスを事前に読んでおくこと。昭和天皇について辞典などで調べておくこと。
【事後学習】配布した史料のなかで、関心のある(報告してみたい)項目を選んでおくこと。
2 映像資料『NHKスペシャル 昭和天皇二つの「独白録」』を視聴する(史料の背景を学ぶ)
レジュメの作成方法、調査方法、報告の順番決め(レジュメを配布して説明する)
【事前学習】もう一度史料を確認し、報告を希望する項目を決めておくこと。
【事後学習】授業内容を振り返り、各自準備に取りかかること。
3 史料講読(1)(受講生A・Bによる報告と質疑応答を行う)
*第3回〜第8回は「独白録」第一巻を講読する。
【事前学習】担当者は、報告の準備を進め、それ以外の受講生についても史料を熟読してくること。
【事後学習】講読した史料を読み返し、報告や質疑応答で出された疑問点、論点、課題などをよく復習すること。
4 史料講読(2)(受講生C・Dによる報告と質疑応答を行う)
【事前学習】担当者は、報告の準備を進め、それ以外の受講生についても史料を熟読してくること。
【事後学習】講読した史料を読み返し、報告や質疑応答で出された疑問点、論点、課題などをよく復習すること。
5 史料講読(3)(受講生E・Fによる報告と質疑応答を行う)
【事前学習】担当者は、報告の準備を進め、それ以外の受講生についても史料を熟読してくること。
【事後学習】講読した史料を読み返し、報告や質疑応答で出された疑問点、論点、課題などをよく復習すること。
6 史料講読(4)(受講生G・Hによる報告と質疑応答を行う)
【事前学習】担当者は、報告の準備を進め、それ以外の受講生についても史料を熟読してくること。
【事後学習】講読した史料を読み返し、報告や質疑応答で出された疑問点、論点、課題などをよく復習すること。
7 史料講読(5)(受講生I・Jによる報告と質疑応答を行う)
【事前学習】担当者は、報告の準備を進め、それ以外の受講生についても史料を熟読してくること。
【事後学習】講読した史料を読み返し、報告や質疑応答で出された疑問点、論点、課題などをよく復習すること。
8 史料講読(6)(受講生K・Lによる報告と質疑応答を行う)
【事前学習】担当者は、報告の準備を進め、それ以外の受講生についても史料を熟読してくること。
【事後学習】講読した史料を読み返し、報告や質疑応答で出された疑問点、論点、課題などをよく復習すること。
9 史料講読(7)(受講生A・Bによる報告と質疑応答を行う)
*第9回〜14回は「独白録」第二巻を講読する。
【事前学習】担当者は、報告の準備を進め、それ以外の受講生についても史料を熟読してくること。
【事後学習】講読した史料を読み返し、報告や質疑応答で出された疑問点、論点、課題などをよく復習すること。
10 史料講読(8)(受講生C・Dによる報告と質疑応答を行う)
【事前学習】担当者は、報告の準備を進め、それ以外の受講生についても史料を熟読してくること。
【事後学習】講読した史料を読み返し、報告や質疑応答で出された疑問点、論点、課題などをよく復習すること。
11 史料講読(9)(受講生E・Fによる報告と質疑応答を行う)
【事前学習】担当者は、報告の準備を進め、それ以外の受講生についても史料を熟読してくること。
【事後学習】講読した史料を読み返し、報告や質疑応答で出された疑問点、論点、課題などをよく復習すること。
12 史料講読(10)(受講生G・Hによる報告と質疑応答を行う)
【事前学習】担当者は、報告の準備を進め、それ以外の受講生についても史料を熟読してくること。
【事後学習】講読した史料を読み返し、報告や質疑応答で出された疑問点、論点、課題などをよく復習すること。
13 史料講読(11)(受講生I・Jによる報告と質疑応答を行う)
【事前学習】担当者は、報告の準備を進め、それ以外の受講生についても史料を熟読してくること。
【事後学習】講読した史料を読み返し、報告や質疑応答で出された疑問点、論点、課題などをよく復習すること。
14 史料講読(12)(受講生K・Lによる報告と質疑応答を行う)
【事前学習】担当者は、報告の準備を進め、それ以外の受講生についても史料を熟読してくること。
【事後学習】講読した史料を読み返し、報告や質疑応答で出された疑問点、論点、課題などをよく復習すること。
15 史料講読(13)(第3回〜第14回の内容を補足する諸史料を読み、討論を行う)
学期のまとめ(これまでの復習・解説を行い、授業の理解を深める)
【事前学習】担当者は、報告の準備を進め、それ以外の受講生についても史料を熟読してくること。
【事後学習】講読した史料を読み返し、報告や質疑応答で出された疑問点、論点、課題などをよく復習すること。
      また、本授業で学んだことを今後のレポートや卒論などで実践してみる。
その他
教科書 寺崎英成/マリコ・テラサキ・ミラー編著『昭和天皇独白録 寺崎英成・御用掛日記』(文藝春秋)、木戸幸一『木戸幸一日記』下巻(東京大学出版会)、宮内庁編修『昭和天皇実録』(東京書籍)など、授業で用いる史料は、担当教員が用意する。該当箇所をコピーしたものを初回の授業で配布する。
参考書 授業内で適宜紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート(20%)、授業参画度(80%)
授業参画度は、報告内容と質疑応答、討論への参加などを総合的に評価する。
小レポートの内容や作成方法については、第2回の授業で指示する。
オフィスアワー 授業終了後、教室で受け付ける(メールでも可)。
備考 初回のオリエンテーションでは、授業のテーマや到達目標および授業の方法、成績評価について説明するため、必ず出席すること。

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