考古学方法論４

科目名	考古学方法論４
教員名	成瀬晃司
単位数	1	学年	2～4	開講区分	文理学部
科目群	史学科
学期	後期	履修区分	選択必修

授業概要	「モノ（遺物）」の正しい観察方法を学ぶ。また、約40年にわたる発掘調査業務経験・考古学研究実績を教員が、出土遺物の基礎的整理方法・技能を指導する。
授業のねらい・到達目標	「モノ（遺物）」の観察法を理解し、遺物整理方法とそれに必要な技術を体得し、遺物を評価する観察力を養う。それによって各種発掘調査報告書の内容を理解できる知識を習得する。この科目は文理学部（学士（文学））のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。
授業の方法	実習を通し、「モノ（遺物）」の形態・製作技法・文様などの観察から、製作技法、用途などを読み取り、正しく観察・図化するとともに、自分の言葉でその特徴を評価し、第三者へ伝達する初歩的方法を体得する。尚、本授業の事前・事後学習は，合わせて１時間の学習を目安とします。
履修条件	考古学方法論2必修（考古学方法論1～4の全履修を希望する）

授業計画
1	「モノ」スケッチ記録実習と評価
2	土器（須恵器）実測実習（1）－土器実測法の基本理念を理解する。
3	土器（須恵器）実測実習（2）－形態表現方法を体得する。
4	土器（須恵器）実測実習（3）－製作技法の表現方法を体得する。
5	土器の観察・評価実習－特徴を観察し伝達（資料紹介）する力を体得する。
6	石核石器実測実習（1）－石器実測法の基礎を体得する。
7	石核石器実測実習（2）－製作技術の表現方法を体得する。
8	石核石器の観察・評価実習－実測実習遺物の資料紹介を行う。
9	剥片石器実測実習（1）－製品に応じた設置・展開方法を体得する。
10	剥片石器実測実習（2）－製作工程を理解し、観察、図化できる力を養う。
11	剥片石器実測実習（3）－剥離痕を観察し、石器の剥片剥離技術・製作工程を理解し、図化できる力を養う。
12	剥片石器の観察と評価実習－図と文章によって遺物を評価する力を養う。
13	イラストレーターによる遺物デジタルトレース実習（1）基本操作方法を体得する。
14	イラストレーターによる遺物デジタルトレース実習（2）遺物実測図のトレース方法を体得する。
15	モノの変化と背景・要因を考える－「モノ」の変化とその背景についてまとめ発表する。まとめ「モノ」から「コト」へ

その他
教科書	なし
参考書	なし
成績評価の方法及び基準	レポート(30%)、授業参画度(70%) 事業参画度は、実習への取り組み姿勢、実習成果物の完成度、正確性、観察表現力で評価します。
オフィスアワー	授業終了時