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科目名 | 哲学1 | ||||
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教員名 | 三平正明 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 総合教育科目 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業概要 | 人間とその生、私と他者をめぐる哲学の主要なテーマを取り上げて、これまでの哲学的議論を知ると同時に、自分たちでも考察していきます。 |
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授業のねらい・到達目標 | 授業では、哲学の長い歴史の中で繰り返し問われてきた、代表的な問題群を取り上げます。それらの問題がこれまでどのように分析され、議論されてきたのかを知り、また、自分達でもあらためて問題について考えていきます。そうした作業を積み重ねることによって、 (1) 人間とその生、私と他者をめぐる哲学的問題と考え方について基本的な説明を与えることができる (2) 哲学の議論を自ら作ったり、あるいは、作られた議論に対して疑問や意見を提示したりできるようになる ということが、この授業のねらいです。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1,DP3及びカリキュラムポリシーCP2,CP6に対応しています。 |
授業の方法 | (1) 教科書、板書を用います。 (2) 講義形式です。麻生・城戸編『哲学の問題群 もういちど考えてみること』という本を教科書として用います。この本では、哲学が繰り返し向き合ってきた、いろいろな問題群が取り上げられ、ていねいに論じられています。総合教育科目の「哲学」を履修する方の関心はさまざまでしょうから、授業ではこの本に沿って、なるべく多くの問題群を紹介したいと思います。そして、教科書の議論を検討した後は、問題ごとにみなさんに簡単なレポートを書いてもらうつもりです。こうして、自分達自身でも哲学の問題を考えていきましょう。 本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(授業のテーマ、到達目標、授業の方法について説明する) 【事前学習】シラバスを事前に確認しておく 【事後学習】第2回以降の授業に備え、関心のある授業テーマについて教科書の該当部分を少し読んでみる |
2 |
人間とその生。1.生きる:生きることの意味とはなにか、アリストテレスの最高善 【事前学習】教科書3~14頁を読んでおく 【事後学習】教科書と講義に基づき、アリストテレスの考え方をまとめておく |
3 |
人間とその生。1.生きる:ニーチェ、ネーゲル(最後に簡単なレポートを書く) 【事前学習】教科書3~14頁を再び読んで、レポート用の材料をメモしておく 【事後学習】教科書と講義に基づき、ニーチェとネーゲルの考え方をまとめておく |
4 |
人間とその生。2.心:「心」とはいったいなんだろうか 【事前学習】教科書15~25頁を読んでおく 【事後学習】教科書と講義に基づき、古代の考え方をまとめておく |
5 |
人間とその生。2.心:デカルトやカント(最後に簡単なレポートを書く) 【事前学習】教科書15~25頁を再び読んで、レポート用の材料をメモしておく 【事後学習】教科書と講義に基づき、近代のデカルトやカントの考え方をまとめておく |
6 |
人間とその生。3.心と身体:心身はどんな関係にあるのか 【事前学習】教科書26~40頁を読んでおく 【事後学習】教科書と講義に基づき、二元論とその困難をまとめておく |
7 |
人間とその生。3.心と身体:二元論と一元論、心脳同一説 【事前学習】教科書26~40頁を読んでおく 【事後学習】教科書と講義に基づき、心脳同一説とその困難を整理しておく |
8 |
人間とその生。3.心と身体:機能主義、心の主観性(最後に簡単なレポートを書く) 【事前学習】教科書26~40頁を再び読んで、レポート用の材料をメモしておく 【事後学習】教科書と講義に基づき、機能主義やクオリアの問題を整理しておく |
9 |
私と他者。4.私:自己意識という迷宮 【事前学習】教科書41~55頁を読んでおく 【事後学習】教科書と講義に基づき、私を捉えるさまざまなアプローチを整理しておく |
10 |
私と他者。4.私:独我論、他者の他者としての私(最後に簡単なレポートを書く) 【事前学習】教科書41~55頁を再び読んで、レポート用の材料をメモしておく 【事後学習】教科書と講義に基づき、独我論の賛否について考えてみる |
11 |
私と他者。5.アイデンティティー:昨日の私は私なのか 【事前学習】教科書56~64頁を読んでおく 【事後学習】教科書と講義に基づき、記憶説について整理しておく |
12 |
私と他者。5.アイデンティティー:身体説、積み残されている問題(最後に簡単なレポートを書く) 【事前学習】教科書56~64頁を再び読んで、レポート用の材料をメモしておく 【事後学習】教科書と講義に基づき、身体説について整理しておく |
13 |
試験と解説 【事前学習】第2回~第12回の内容を復習しておく 【事後学習】学んだ事項を整理しておく |
14 |
私と他者。6.他者の心:他人の気持ちや思いが分かるとはどのようなことか 【事前学習】教科書65~80頁を読んでおく 【事後学習】教科書と講義に基づき、他我問題や類推説について整理しておく |
15 |
私と他者。6.他者の心:心の私秘性という問題(最後に簡単なレポートを書く) 【事前学習】教科書65~80頁を再び読んで、レポート用の材料をメモしておく 【事後学習】教科書と講義に基づき、他者の心についての諸説を整理しておく |
その他 | |
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教科書 | 麻生博之・城戸淳編 『哲学の問題群 もういちど考えてみること』 ナカニシヤ出版 2006年 |
参考書 | 教科書中の「読書案内」を参照してください。授業内でも適宜、参考文献を挙げます。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(40%)、授業内テスト(60%) 【レポート】は、授業内で書く簡単なものです。問題ごとに、納得できた、あるいはできなかった点と、その理由を書きます。 【授業内テスト】は、授業で取り上げたいくつかの哲学的問題の中から一つ問題を選んで、論述するものです。 |
オフィスアワー | 授業終了時。または、sanpei★chs.nihon-u.ac.jpに(★を@に変換して)メールしてください。水、木、金にもらえれば早く対応できます。 |