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科目名 | 哲学2 | ||||
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教員名 | 三平正明 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 総合教育科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業概要 | 知識と言語、善悪と価値、社会と人間をめぐる哲学の主要なテーマを取り上げて、これまでの哲学的議論を知ると同時に、自分たちでも考察していきます。 |
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授業のねらい・到達目標 | 授業では、哲学の長い歴史の中で繰り返し問われてきた、代表的な問題群を取り上げます。それらの問題がこれまでどのように分析され、議論されてきたのかを知り、また、自分達でもあらためて問題について考えていきます。そうした作業を積み重ねることによって、 (1) 知識と言語、善悪と価値、社会と人間をめぐる哲学的問題と考え方について基本的な説明を与えることができる (2) 哲学の議論を自ら作ったり、あるいは、作られた議論に対して疑問や意見を提示したりできるようになる ということが、この授業のねらいです。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1,DP3及びカリキュラムポリシーCP2,CP6に対応しています。 |
授業の方法 | (1) 教科書、板書を用います。 (2) 講義形式です。麻生・城戸編『哲学の問題群 もういちど考えてみること』という本を教科書として用います。この本では、哲学が繰り返し向き合ってきた、いろいろな問題群が取り上げられ、ていねいに論じられています。総合教育科目の「哲学」を履修する方の関心はさまざまでしょうから、授業ではこの本に沿って、なるべく多くの問題群を紹介したいと思います。そして、教科書の議論を検討した後は、問題ごとにみなさんに簡単なレポートを書いてもらうつもりです。こうして、自分達自身でも哲学の問題を考えていきましょう。 本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(授業のテーマ、到達目標、授業の方法について説明する) 【事前学習】シラバスを事前に確認しておく 【事後学習】第2回以降の授業に備え、関心のある授業テーマについて教科書の該当部分を少し読んでみる |
2 |
知識と言語。10.知る:何かを知るとはどういうことだろうか 【事前学習】教科書119~132頁を読んでおく 【事後学習】教科書と講義に基づき、「マトリックス」仮説について意見をまとめておく |
3 |
知識と言語。10.知る:懐疑論に対する応答(最後に簡単なレポートを書く) 【事前学習】教科書119~132頁を再び読んで、レポート用の材料をメモしておく 【事後学習】教科書と講義に基づき、懐疑論への応答の仕方をまとめておく |
4 |
知識と言語。12.意味:何かを意味するとはどういうことだろうか 【事前学習】教科書144~154頁を読んでおく 【事後学習】教科書と講義に基づき、意味に関する素朴な考え方の難点をまとめておく |
5 |
知識と言語。12.意味:懐疑論的結論と懐疑的解決(最後に簡単なレポートを書く) 【事前学習】教科書144~154頁を再び読んで、レポート用の材料をメモしておく 【事後学習】教科書と講義に基づき、クリプキの考え方をまとめておく |
6 |
善悪と価値。17.よい:善悪の根拠は何か 【事前学習】教科書191~204頁を読んでおく 【事後学習】教科書と講義に基づき、道徳的判断の特徴をまとめておく |
7 |
善悪と価値。17.よい:ヒュームの懐疑(最後に簡単なレポートを書く) 【事前学習】教科書191~204頁を再び読んで、レポート用の材料をメモしておく 【事後学習】教科書と講義に基づき、ヒュームの懐疑の論点をまとめておく |
8 |
善悪と価値。18.相対主義:価値のちがいは絶対的か 【事前学習】教科書205~214頁を読んでおく 【事後学習】教科書と講義に基づき、素朴な道徳相対主義の問題点を整理しておく |
9 |
善悪と価値。18.相対主義:洗練された相対主義 【事前学習】教科書205~214頁を読んで、相対主義の改善について考えてみる 【事後学習】教科書と講義に基づき、洗練された相対主義の問題点を整理しておく |
10 |
善悪と価値。18.相対主義:自己論駁性について考える(最後に簡単なレポートを書く) 【事前学習】プラトン『テアイテトス』の該当箇所を読んでおく。また、レポート用の材料をメモしておく 【事後学習】資料と講義に基づき、相対主義の自己論駁性について要点をまとめておく |
11 |
社会と人間。20.ともに生きる:社会はどのように成り立つのか 【事前学習】教科書227~236頁を読んでおく 【事後学習】教科書と講義に基づき、「個人が先か、社会が先か」という問題について論点をまとめておく |
12 |
社会と人間。20.ともに生きる:社会哲学の活況(最後に簡単なレポートを書く) 【事前学習】教科書227~236頁を再び読んで、レポート用の材料をメモしておく 【事後学習】教科書と講義に基づき、個人と社会の関係について自分の考えをまとめておく |
13 |
試験と解説 【事前学習】第2回~第12回の内容を復習しておく 【事後学習】学んだ事項を整理しておく |
14 |
社会と人間。23.歴史:歴史があるとはどういうことか 【事前学習】教科書251~259頁を読んでおく 【事後学習】教科書と講義に基づき、歴史についてのイメージの問題を考えてみる |
15 |
社会と人間。23.歴史:歴史の物語り論の功罪(最後に簡単なレポートを書く) 【事前学習】教科書251~259頁を再び読んで、レポート用の材料をメモしておく 【事後学習】教科書と講義に基づき、歴史の改訂可能性について論点を整理しておく |
その他 | |
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教科書 | 麻生博之・城戸淳編 『哲学の問題群 もういちど考えてみること』 ナカニシヤ出版 2006年 |
参考書 | 教科書中の「読書案内」を参照してください。授業内でも適宜、参考文献を挙げます。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(40%)、授業内テスト(60%) 【レポート】は、授業内で書く簡単なものです。問題ごとに、納得できた、あるいはできなかった点と、その理由を書きます。 【授業内テスト】は、授業で取り上げたいくつかの哲学的問題の中から一つ問題を選んで、論述するものです。 |
オフィスアワー | 授業終了時。または、sanpei★chs.nihon-u.ac.jpに(★を@に変換して)メールしてください。水、木、金にもらえれば早く対応できます。 |