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科目名 | 哲学基礎講読1 | ||||
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教員名 | 中澤瞳 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 1・2 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業概要 | 本授業は、文献の読み方、要約の方法を理解しながら、哲学者の文献を読む授業である。また、文献読解をふまえて自分の考えをまとめ、提示することも行う授業である。課題文献は、シモーヌ・ド・ボーヴォワール『第二の性 I 事実と神話』である。 |
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授業のねらい・到達目標 | 本授業の目標は、文献の精読ができるようになること、要約ができるようになることである。また文献の内容を理解し、文献が提起する問題について自分でも考えることができるようになることも目標である。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。 |
授業の方法 | 基本的に、次のような手順で授業を進めていく。まず、学生のみなさん一人一人に文献を音読していただく。一回の音読量は、基本的には1パラグラフである。次に、パラグラフの分析を行う。その次に、それぞれのパラグラフの分析を踏まえながら、解説を加える。章ごとに、その内容の要約を作成し、文献の理解を深め、文献が提起する問題について学生のみなさん一人一人でも考えてもらう。 本授業の事前・事後学習は、合わせて1時間を目安とします。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンスとして授業の方法、計画などを説明する。また、課題文献の著者の紹介を行う。 【事前学習】シラバスをよく読む。これまで、自分がどのような本をどのようなやり方で読んできたか、考えをまとめておく。ボーヴォワールについて検索しておく。 【事後学習】授業の内容を改めて把握する。興味があれば、映画『サルトルとボーヴォワール 哲学と愛』の視聴を行っても良い。 |
2 |
文献の精読と要約について(授業内でプリントを配布、使用) 【事前学習】要約とはなにかについて簡単に調べておく。 【事後学習】文献の精読の仕方、要約の仕方について理解する。 |
3 |
ボーヴォワールの思想の概要と、『第二の性』の哲学史的位置づけを説明する。(教科書と状業内で配布するプリントも使用) 【事前学習】教科書『第二の性 I 事実と神話』の目次を見て、あとがきを読む。 【事後学習】ボーヴォワールの思想の概要と、『第二の性』の哲学史的位置づけを説明できるようにする。 |
4 |
『第二の性 I 事実と神話』序文(前半)を読む。 【事前学習】『第二の性 I 事実と神話』序文を半分ほど読んでおく。 【事後学習】授業で取り上げた序文の箇所をもう一度読み、要約したものを確認する。 |
5 |
『第二の性 I 事実と神話』序文(後半)を読む。 【事前学習】『第二の性 I 事実と神話』序文の残り半分ほどを読んでおく。 【事後学習】授業で取り上げた序文の箇所をもう一度読み、要約したものを確認する。 |
6 |
『第二の性 I 事実と神話』第1部運命(第1章)を読む。 【事前学習】『第二の性 I 事実と神話』第1部運命(第1章)を読んでおく。 【事後学習】授業で取り上げた箇所と要約を確認し、1章の残りの箇所を読む。 |
7 |
『第二の性 I 事実と神話』第1部運命(第2章)を読む。 【事前学習】『第二の性 I 事実と神話』第1部運命(第2章)を読んでおく。 【事後学習】授業で取り上げた箇所と要約を確認し、2章の残りの箇所を読む。 |
8 |
『第二の性 I 事実と神話』第1部運命(第3章)を読む。 【事前学習】『第二の性 I 事実と神話』第1部運命(第3章)を読んでおく。 【事後学習】授業で取り上げた箇所と要約を確認し、3章の残りの箇所を読む。 |
9 |
『第二の性 I 事実と神話』第2部(I、IIあたり)を読む。 【事前学習】『第二の性 I 事実と神話』第2部(I、IIあたり)を読んでおく。 【事後学習】授業で取り上げた箇所と要約を確認し、残りの箇所を読む。 |
10 |
『第二の性 I 事実と神話』第2部(II、III)を読む。 【事前学習】『第二の性 I 事実と神話』第2部(II、III)を読んでおく。 【事後学習】授業で取り上げた箇所と要約を確認し、残りの箇所を読む。 |
11 |
『第二の性 I 事実と神話』第2部(IV、V)を読む。 【事前学習】『第二の性 I 事実と神話』第2部(IV、V)を読んでおく。 【事後学習】授業で取り上げた箇所と要約を確認し、残りの箇所を読む。 |
12 |
『第二の性 I 事実と神話』第3部(第1章)を読む。 【事前学習】『第二の性 I 事実と神話』第3部(第1章)を読んでおく。 【事後学習】授業で取り上げた箇所と要約を確認し、1章の残りの箇所を読む。 |
13 |
『第二の性 I 事実と神話』第3部(第2章)を読む。 【事前学習】『第二の性 I 事実と神話』第3部(第2章)を読んでおく。 【事後学習】授業で取り上げた箇所と要約を確認し、2章の残りの箇所を読む。 |
14 |
『第二の性 I 事実と神話』第3部(第3章)を読む。 【事前学習】『第二の性 I 事実と神話』第3部(第3章)を読んでおく。 【事後学習】授業で取り上げた箇所と要約を確認し、3章の残りの箇所を読む。 |
15 |
授業内試験と解説 【事前学習】これまで読んできた教科書の箇所を読み直し、要約も読み直し、自分の考えをまとめる。 【事後学習】授業の続きとして『第二の性 II体験(上)』、『第二の性 II体験(下)』を読む。また、身体や性差に関する、関心が持てそうな別の文献を読んでみる。 |
その他 | |
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教科書 | ボーヴォワール, S(『第二の性』を原文で読みなおす会 訳) 『『決定版 第二の性 I 事実と神話』』 新潮社(新潮文庫) 2001年 ボーヴォワール, S、『第二の性』を原文で読みなおす会訳『決定版 第二の性 I 事実と神話』新潮社(新潮文庫)2001年は、現在絶版のため、授業の際にはコピーを配布する。『第二の性』の邦訳書は他にもあるが、訳語や章立てなどに違いがあるので注意すること。詳細は授業で指摘する。 |
参考書 | 随時、授業内で紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト(50%)、授業参画度(50%) 授業参画度は、文献の音読への参加と、各回に配布する用紙の提出によって評価する。 みなさんには、指定されたテーマとルールに従って、用紙に記述を行ってもらう。用紙に記述がない場合、また指定されたテーマやルールとは異なる記述を行った場合には評価の対象としない。 授業内テストでは、講読してきた著作に関しての論述を行ってもらう。 |
オフィスアワー | 授業終了後、教室で行う。 |
備考 | 分量のある文献を15回の授業で読むため、全体像が崩れない限りで、適宜割愛して読んでいく。省いた箇所は、それぞれ事後学習において目を通して欲しい。 授業の進行具合によっては、授業回と講読する箇所がシラバスとはずれる場合がある。その場合は、授業において訂正し、事前事後学習については改めて指示する。 |