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科目名 | 美学課題研究2 | ||||
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教員名 | 高橋陽一郎 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業概要 | (1)カント『判断力批判』の原典を講読し、それにもとづいて近代美学における「感性」、「美」、「藝術」の諸概念を解説する(「美学課題研究2」ではとくに「美」と「概念」との関係をテーマとする)。 (2)受講者各自が専門とする美学藝術学研究のプレゼンテーションを行ってもらい、受講者間で議論する。 |
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授業のねらい・到達目標 | 上記テキストをドイツ語原典で読解することによって、カント美学の思想・概念・語法について日本語訳では伝わらないニュアンスに至るまで理解できるようになることが、本授業の第一の目的である。また、上記テキストは近現代の美学藝術学を専攻する者がしばしば立ち戻らざるを得ない美学の古典であるので、これを読解することにより、受講者の専門研究が近現代においてどのような位置を持ちうるのか各自に意識してもらうことが、本授業の第二の目的である。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP7,CP9に対応しています。 |
授業の方法 | (1)授業形態:少人数ゼミによる演習形式、及び担当者による解説(板書と配布印刷物) (2)プレゼンテーションの方法:発表原稿配布によるプレゼンテーションと議論 本授業の事前・事後学習は、合わせて1時間を目安とします。 |
履修条件 | 前年度に受講を許可された者に限る |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(後期のスケジュール、授業のテーマ、到達目標、授業の方法について説明する) 【事前学習】シラバスを事前に確認すること。 【事後学習】第二回以降の授業に備え、ドイツ語文法を復習しておくこと。 |
2 |
Kritik der Urgeilskraft: §4. Das Wohlgefallen am Gten ist mit Interesse verbundenの読解と解説(2) 【事前学習】前期で学んだ『判断力批判』の箇所を復習し、問題点を整理しておくこと。 【事後学習】前期の終わりに学んだ§4の冒頭部と本授業で扱ったそのあとの箇所の議論上の接続を説明できるようにすること。 |
3 |
Kritik der Urteilskraft: §4. Das Wohlgefallen am Gten ist mit Interesse verbundenの講読と解説(3) 【事前学習】授業で予定された箇所(§4)後半部で出てくる単語や文法事項を調べること。 【事後学習】授業で扱った箇所(§4)後半部(その前半)の単語や文法事項を確認し、さらにそこで提示された美学思想を自分の言葉で説明できるようにすること。 |
4 |
Kritik der Urteilskraft: §4. Das Wohlgefallen am Gten ist mit Interesse verbunden講読と解説(4) 【事前学習】授業で予定された箇所(§4)後半部で出てくる単語や文法事項を調べること。 【事後学習】授業で扱った箇所(§4)後半部(その後半)の単語や文法事項を確認し、さらにそこで提示された美学思想を自分の言葉で説明できるようにすること。 |
5 |
Kritik der Urteilskraft: §5. Vergleichung der drei spezifisch verschiedenen Arten des Wohlgefallensの講読と解説(1) 【事前学習】§4の内容及びその節の意義をメモしておくこと。授業で予定された箇所(§5)前半部の単語や文法事項を調べること。 【事後学習】授業で扱った箇所(§5)前半部の単語や文法事項を確認し、さらにそこで提示された美学思想を自分の言葉で説明できるようにすること。 |
6 |
Kritik der Urteilskraft: §5. Vergleichung der drei spezifisch verschiedenen Arten des Wohlgefallensの講読と解説(2) 【事前学習】授業で予定された箇所(§5)前半部(その後半)の単語や文法事項を調べること。 【事後学習】授業で扱った箇所(§5)前半部(その後半)の単語や文法事項を確認し、さらにそこで提示された美学思想を自分の言葉で説明できるようにすること。 |
7 |
受講者の研究発表会とディスカッション(1)―三年生― 【事前学習】第1回から第6回までの授業(Kritik der Urteilskraft, §4、§5)で提示された美学思想をまとめておくこと。二年生と四年生は次週以降に予定されている研究発表会に備えて準備を始めること。 【事後学習】三年生受講者の発表内容と自分の専門研究との関係について説明できるようにしておくこと。 |
8 |
受講者の研究発表会とディスカッション(2)―四年生― 【事前学習】前回の授業時に質問できなかった研究発表の内容についての疑問点を述べられるようにしておくこと。二年生は次週に予定されている研究発表会に備えて準備を始めること。 【事後学習】四年生受講者の発表内容と自分の専門研究との関係について説明できるようにしておくこと。 |
9 |
受講者の研究発表会とディスカッション(3)―二年生― 【事前学習】前回の授業時に質問できなかった研究発表の内容についての疑問点を述べられるようにしておくこと。 【事後学習】二年生受講者の発表内容と自分の専門研究との関係について説明できるようにしておくこと。 |
10 |
Kritik der Urteilskraft: §5. Vergleichung der drei spezifisch verschiedenen Arten des Wohlgefallensの講読と解説(3) 【事前学習】授業で予定された箇所(§5)後半部の単語や文法事項を調べること 【事後学習】授業で扱った箇所(§3)後半部の単語や文法事項を確認し、さらにそこで提示された美学思想を自分の言葉で説明できるようにすること。 |
11 |
Kritik der Urteilskraft:§5. Vergleichung der drei spezifisch verschiedenen Arten des Wohlgefallensの講読と解説(4) 【事前学習】授業で予定された箇所(§5)後半部(その後半)の単語や文法事項を調べること 【事後学習】授業で扱った箇所(§5)後半部(その後半)の単語や文法事項を確認し、さらにそこで提示された美学思想を自分の言葉で説明できるようにすること。 |
12 |
Kritik der Urteilskraft: 美の第一契機についての説明と討議 【事前学習】前期と後期第11回目までの授業で扱った「美の第一契機」について、自分で説明できるようにしておくこと。 【事後学習】ästhetisch、Interesse、Begriffといった概念について整理し、まとめておくこと。 |
13 |
Kritik der Urteilskraft: §6. Das Schöne ist das, was ohne Begriff als Objekt eines allgemeinen Wohlgefallens vorgestellt wirdの講読と解説(1) 【事前学習】授業で予定された箇所(§6)前半部の単語や文法事項を調べること 【事後学習】授業で扱った箇所(§6)前半部の単語や文法事項を確認し、さらにそこで提示された美学思想を自分の言葉で説明できるようにすること。 |
14 |
Kritik der Urteilskraft: §6. Das Schöne ist das, was ohne Begriff als Objekt eines allgemeinen Wohlgefallens vorgestellt wirdの講読と解説(2) 【事前学習】授業で予定された箇所(§6)後半部の単語や文法事項を調べること 【事後学習】授業で扱った箇所(§6)後半部の単語や文法事項を確認し、さらにそこで提示された美学思想を自分の言葉で説明できるようにすること。 |
15 |
後期授業のまとめ―『判断力批判』におけるdas Schöneの概念についての解説 【事前学習】後学期に扱われたカントの美学思想のうち、das Schöneの概念について自分なりのイメージをもち、それを自分の言葉で表現できるようにしておくこと。 【事後学習】授業の解説にもとづいて、「カントにおけるdas Schöne」というレポートを作成すべくメモ作りを始めること。 |
その他 | |
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教科書 | なし |
参考書 | カント(篠田英雄訳) 『判断力批判(上・下) (岩波文庫)』 岩波書店 |
成績評価の方法及び基準 | 授業参画度(70%)、研究発表(30%) |
オフィスアワー | 授業終了後 |