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美学課題研究6

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科目名 美学課題研究6
教員名 高橋 陽一郎
単位数    1 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 哲学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業テーマ 近代美学の研究
授業のねらい・到達目標 ショーペンハウアー(Arthur Schopenhauer, 1788-1860)の主著『意志と表象としての世界(Die Welt als Wille und Vorstellung)』の第三巻(美学部門)をドイツ語原文で味読することによって、美と藝術に関する哲学的見方の修得を目標とする。後期では第39節の途中から読む。第39・40・41節はそれぞれ、「崇高」、「魅惑」、崇高と美と「区別」及び第三巻前半の「まとめ」について論が展開される箇所である。
課題研究の第二のねらいとして、上記の文献読解を通じて得られた知識や考察方法をもとに、自らの美学研究に推進することが挙げられる。そこで何回かに一度自由研究の発表の場を設け、鍛錬の場にしたいと思う。これによって最終的には、卒業論文執筆の見通しや完成がスムーズに遂行されると期待される。
授業の方法 前期と同様、テキストについては当番を前回か前々回に決めて講読を進める(講読形式)。自由研究については、研究発表という形で行っていただく。
履修条件 担当者から履修を許可された者に限る
事前学修・事後学修,授業計画コメント 講読に関しては(他人の担当箇所であっても)予習が望ましい。しかしより重要なのは、授業後の復習である。毎回出てくる解釈の難しい箇所や新たな術語、思想などを、旦念に復習することが望まれる。
授業計画
1 ガイダンス:後期の授業計画と前期の復習、カント美学とショーペンハウアー美学との比較
2 Die Welt als Wille und Vorstellung, dritter Band, §39:自然における崇高
[準備]第一回のプリントを復習すること
3 Die Welt als Wille und Vorstellung, dritter Band, §39:シェリングとの比較
[準備]第二回の文法事項と術語・思想について復習すること
4 Die Welt als Wille und Vorstellung, dritter Band, §39:人工物における崇高
[準備]第三回の文法事項と術語・思想について復習すること
5 自由研究の発表:4年生
6 Die Welt als Wille und Vorstellung, dritter Band, §39:倫理的崇高
[準備]第四回の文法事項と術語・思想について復習すること
7 Die Welt als Wille und Vorstellung, dritter Band, §40:魅惑(刺激的なもの)
[準備]第六回の文法事項と術語・思想について復習すること
8 Die Welt als Wille und Vorstellung, dritter Band, §40:魅惑と藝術(1)
[準備]第七回の文法事項と術語・思想について復習すること
9 Die Welt als Wille und Vorstellung, dritter Band, §40:魅惑と藝術(2)
[準備]第八回の文法事項と術語・思想について復習すること
10 自由研究の発表:3年生
11 Die Welt als Wille und Vorstellung, dritter Band, §41:美と崇高についての再説
[準備]第九回の文法事項と術語・思想について復習すること
12 Die Welt als Wille und Vorstellung, dritter Band, §41:人間の美
[準備]第十一回の文法事項と術語・思想について復習すること
13 Die Welt als Wille und Vorstellung, dritter Band, §41:人工物と自然物
[準備]第十二回の文法事項と術語・思想について復習すること
14 自由研究の発表:2年生
15 Die Welt als Wille und Vorstellung, dritter Band, §41:今年度の課題研究のまとめ
[準備]第十三回の文法事項と術語・思想について復習すること
その他
教科書 Arthur Huebscher, Die Welt als Willen und Vorstellung:Zurcher Ausgabe, Diogenes Verlag
前期同様、講読用のテクストは担当者がコピーして配布するので、購入の必要はなし。
参考書 高橋陽一郎 『藝術としての哲学』 晃洋書房 2016年 第1版
成績評価の方法及び基準 授業参画度(50%)、発表(50%)
オフィスアワー 授業終了時

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