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美学史特殊講義3

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科目名 美学史特殊講義3
教員名 高橋 陽一郎
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 哲学専攻
学期 前期 履修区分 選択必修
授業テーマ 近代美学研究
授業のねらい・到達目標 近代美学の代表的著作を講読することで、近代という時代の性格を、思想と藝術双方の観点から理解することを目標にすえる。講読する著作はフリードリッヒ・シラーの『人間の美的教育についての書簡』。この著作はカント哲学の影響下にありながらもカントとは異なる(あるいはカント哲学の可能性を開花させた)すばらしい人間讃歌の書でもあり、のちの思想家たち(ニーチェ、フロイト、フランクフルト学派など)に独自の深い影響を与えた。
授業の方法 講義と講読
履修条件 なし
事前学修・事後学修,授業計画コメント 事前学修はとくに必要でないが、復習は(テクストの再読・再吟味というかたちで)できるうるかぎり望まれる。
授業計画
1 ガイダンス:シラーの生涯と著作について、カントとシラーの近似点と相違点について
[準備]なし
2 『人間の美的教育についての書簡』の講読:第一書簡:カントとの対比において
[準備]第一回のプリント「カントとシラーの近似点と相違点について」を復習すること
3 『人間の美的教育についての書簡』の講読:第二書簡:著作の意図
[準備]第二回で読んだ部分の再吟味を行うこと。
4 『人間の美的教育についての書簡』の講読:第三書簡:自然と人間
[準備]第三回で読んだ部分の再吟味を行うこと。
5 『人間の美的教育についての書簡』の講読:第四書簡:自然・道徳・国家
[準備]第四回で読んだ部分の再吟味を行うこと。
6 『人間の美的教育についての書簡』の講読:第五書簡:文明
[準備]第五回で読んだ部分の再吟味を行うこと。
7 『人間の美的教育についての書簡』の講読:第六書簡:古代人と近代人との対立、人類の目標
[準備]第六回で読んだ部分の再吟味を行うこと。
8 『人間の美的教育についての書簡』の講読:第七書簡:再び自然・道徳・国家
[準備]第七回で読んだ部分の再吟味を行うこと。
9 『人間の美的教育についての書簡』の講読:第八書簡:理性
[準備]第八回で読んだ部分の再吟味を行うこと。
10 『人間の美的教育についての書簡』の講読:第九書簡:学問と藝術
[準備]第九回で読んだ部分の再吟味を行うこと。
11 『人間の美的教育についての書簡』の講読:第十書簡:美的陶冶
[準備]第十回で読んだ部分の再吟味を行うこと。
12 『人間の美的教育についての書簡』の講読:第十一書簡:人格
[準備]第十一回で読んだ部分の再吟味を行うこと。
13 『人間の美的教育についての書簡』の講読:第十二書簡:感性的衝動と形式衝動(1)
[準備]第十二回で読んだ部分の再吟味を行うこと。
14 『人間の美的教育についての書簡』の講読:第十三書簡:感性的衝動と形式衝動(2)
[準備]第十三回で読んだ部分の再吟味を行うこと。
15 『人間の美的教育についての書簡』の講読:第十四書簡:遊戯衝動
[準備]第十四回で読んだ部分の再吟味を行うこと。
その他
教科書 シラー(石原達二訳) 『美学芸術論集』 冨山房
シラーの『人間の美的教育についての書簡』は上掲の訳書以外にもあるので、参加者と相談してからテキストを決めたい。
参考書 なし
成績評価の方法及び基準 レポート(50%)、授業参画度(50%)
オフィスアワー 授業後教室にて

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