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平成28年度以降入学者 | 理論・学説特殊研究Ⅱ | ||||
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科目名 平成27年度以前入学者 |
理論・学説特殊研究2 | ||||
教員名 | 渡辺 彰規 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | ミシェル・フーコーのいう<権力> |
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授業のねらい・到達目標 | 一般的に哲学者あるいは歴史家とされるフーコー(1926-1984)であるが、その著作は、現代の社会学に対しても大きな影響を与えてきた。それはなぜか。フーコーのいう<権力>概念を手がかりに、現代社会を分析する最有力の方法の一つとして、フーコー学説を捉え直してみたい。最終的には、フーコーによる現代社会への視点を批判的に共有できることを目標とする。 |
授業の方法 | 講義形式で行う。授業では、フーコーが対象としてきた精神病院や監獄などの具体的な制度の有り方についての情報も提供していく。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | フーコーがテーマとしてきた、狂気、監獄、性の歴史を対象として、これらの具体的な素材を元に、(1)フーコーはいかに<権力>というものを捉えてきたのか、(2)現代社会の特徴をどう捉えていたのか、そして、(3)それが既存の考え方とどう異なるのか、を突き詰めて考えていきたいと思います。 |
授業計画 | |
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1 | ガイダンス:授業の予定、ミシェル・フーコーについての紹介 |
2 | 狂気について(1):精神医学の何が問題だったのか |
3 | 狂気について(2):『狂気の歴史』――大いなる閉じ込め |
4 | 狂気について(3):『狂気の歴史』――精神病院における権力の技術 |
5 | 狂気について(4):『狂気の歴史』――その後の精神医学 |
6 | 監獄について(1):監獄の何が問題だったのか |
7 | 監獄について(2):『監獄の誕生』(1)――身体刑の時代 |
8 | 監獄について(3):『監獄の誕生』(2)――規律・訓練型権力 |
9 | 監獄について(4):『監獄の誕生』(3)――監視・規格化・試験 |
10 | 監獄について(5):『監獄の誕生』(4)――知と権力の循環関係 |
11 | 性について(1):欲望の解放という夢想の問題 |
12 | 性について(2):『性の歴史』(1)――権力の技術としての「告白」 |
13 | 性について(3):『性の歴史』(2)――近代社会における知と権力 |
14 | フーコーのいう権力とは何か――ふるまい・知・権力・社会体 |
15 | これまでの復習・解説を行い授業の理解を深める |
その他 | |
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教科書 | なし |
参考書 | M. フーコー著、小林康夫・石田英敬・松浦寿輝編 『フーコー・ガイドブック (フーコー・コレクション)』 筑摩書房 2006年 内田隆三 『ミシェル・フーコー (講談社現代新書)』 講談社 1990年 重田園江 『ミシェル:フーコー――近代を裏から読む』 ちくま新書 2011年 『フーコー・ガイドブック』は、M. フーコーの学説の全体像を把握するのに最適です。内田隆三著『ミシェル・フーコー』は社会学者による丁寧で的確なフーコー解説書です。社会学とフーコーとの関係を考える上でも本書は適しています。 最近のものでは,重田園江『ミシェル・フーコー』は『監獄の誕生』という最重要な一冊に焦点を当てて,フーコーの試みの全体像を明らかにしようとするもので,挙げたものの中では最もわかりやすく手に入りやすい一冊です。 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(100%) 基本的に定期試験によって評価する。それ以外の点については開講時に補足する |
オフィスアワー | 開講時に指示する |