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美学史特殊講義4

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科目名 美学史特殊講義4
教員名 高橋 陽一郎
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 哲学専攻
学期 後期 履修区分 選択必修
授業テーマ 近代美学研究
授業のねらい・到達目標 近代美学の代表的著作を講読することで、近代という時代の性格を、思想と藝術双方の観点から理解することを目標にすえる。講読する著作はフリードリッヒ・シラーの『人間の美的教育についての書簡』。この著作はカント哲学の影響下にありながらもカントとは異なる(あるいはカント哲学の可能性を開花させた)すばらしい人間讃歌の書でもあり、のちの思想家たち(ニーチェ、フロイト、フランクフルト学派など)に独自の深い影響を与えた。後期は「第十五書簡」から講読する。
授業の方法 講義と講読
履修条件 なし
事前学修・事後学修,授業計画コメント 事前学修はとくに必要でないが、事後学修はその都度行うことが望ましい。
授業計画
1 ガイダンス:近代美学史とシラー、前期の復習
[準備]なし
2 『人間の美的教育についての書簡』第十五書簡の講読:三種類の「衝動」概念の比較
[準備]第一回の講義プリント「近代美学史とシラー」を復習すること
3 『人間の美的教育についての書簡』第十六書簡の講読:美の理想
[準備]第2回のプリントを復習すること
4 『人間の美的教育についての書簡』第十七書簡の講読:美の役割について(1)
[準備]第3回の講読箇所を復習すること
5 『人間の美的教育についての書簡』第十八書簡の講読:美の役割について(2)
[準備]第4回の講読箇所を復習すること
6 『人間の美的教育についての書簡』第十九書簡の講読:衝動と精神
[準備]第5回の講読箇所を復習すること
7 『人間の美的教育についての書簡』第二十書簡の講読:自由
[準備]第6回の講読箇所を復習すること
8 『人間の美的教育についての書簡』第二十一書簡の講読:心
[準備]第7回の講読箇所を復習すること
9 『人間の美的教育についての書簡』第二十二書簡の講読:藝術
[準備]第8回の講読箇所を復習すること
10 『人間の美的教育についての書簡』第二十三書簡の講読:人間の美的陶冶
[準備]第9回の講読箇所を復習すること
11 『人間の美的教育についての書簡』第二十四書簡の講読:美的陶冶と幸福
[準備]第10回の講読箇所を復習すること
12 『人間の美的教育についての書簡』第二十五書簡の講読:美と真理
[準備]第11回の講読箇所を復習すること
13 『人間の美的教育についての書簡』第二十六書簡の講読:人間の進歩と美(1)
[準備]第12回の講読箇所を復習すること
14 『人間の美的教育についての書簡』第二十七書簡の講読:人間の進歩と美(2)
[準備]第13回の講読箇所を復習すること
15 まとめ:近代人と「美」
[準備]第14回の講読箇所を復習すること
その他
教科書 シラー(石原達二訳) 『美学芸術論集』 冨山房
シラーの『人間の美的教育についての書簡』には上掲以外にも訳書があるので、参加者と相談のうえ前期最初に決定した版を用いることにしたい。
参考書 授業中に適宜指示する。
成績評価の方法及び基準 レポート(50%)、授業参画度(50%)
オフィスアワー 授業後教室において

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