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美学2

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科目名 美学2
教員名 一色 裕
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 後期 履修区分 選択
授業テーマ 実用芸術の美学
授業のねらい・到達目標 美学がながく論じてきた「芸術」の考え方が、現代になっておおきく変わったので、制作全般にかかわるトピックを論じながら、「製品」の哲学につながる問題群を説明してゆきます。実用品のうち、とくに家具に焦点が当たるように論ずる予定です。
日常生活で生きている「もの」について可能な、美的考察のスタイルを理解することを目標にします。
授業の方法 講義。前回説明した内容を前提して話を進ますので、注意して下さい。
履修条件 とくにありませんが、美学1とあわせて受講してくださると、理解が深まるとおもいます。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 特に指定した教科書を使わないので、毎回の講義のあとノートをよく整理し、疑問の点をあきらかにすること。時々リアクションペーパーを配布し、質問に答えながら、それまでの講義の内容をべつの仕方で要約します。リアクションペーパーに答えるスタイルが好評なので、昨年よりも回数をふやす予定です。リアクションペーパーの反応によって、講義内容の配置の仕方その他を積極的に変え、主体的に授業に参加している感覚をもってもらうことを大事にします。
授業計画
1 講義のプラン
2 芸術「作品」と工業「製品」
『講座美学』第2巻140-147頁を事前に読む。
3 デザイン概念の過去と現在
『デザインのオントロギー』169-196頁を事前に読む。
4 自律的創作と他律的制作
『デザインのオントロギー』169-196頁を事前に読む。
5 高級と通俗
シュスターマン『ポピュラー芸術の美学』第3章を事前に読む。
6 五感の問題: 高級感覚と低級感覚
コースマイヤー『美学』148-153頁を事前に読む。
7 家具を論ずる意味について
多木浩二『「もの」の詩学』第1章を事前に読む。
8 身体的快と家具のデザイン(1)椅子
多木浩二『「もの」の詩学』第1章を事前に読む。
9 身体的快と家具のデザイン(2)ベッド
多木浩二『視線とテクスト』151-177頁を事前に読む。
10 身体的快と家具のデザイン(3)テーブル
多木浩二『視線とテクスト』127-150頁を事前に読む。
11 日本の家具文化(1)住宅
『生活文化史』119-139頁を事前に読む。
12 日本の家具文化(2)家具と道具
『生活文化史』158-180頁を事前に読む。
13 実用性と美
柳宗悦『工芸文化』を事前に読む。
14 授業内試験(習熟度テスト・授業内テスト)とその解説
15 これまでの復習・解説をおこない、授業の理解を深める。
その他
教科書 小泉和子 『日本インテリアの歴史 (ふくろうの本)』 河出書房新社 2015年
教科書は講義の一部をおおうにすぎません。
参考書 佐々木健一 『作品の哲学』 東京大学出版会 1985年
キャロリン・コースマイヤー 『美学 ジェンダーの観点から』 三元社 2009年
柳宗悦 『工芸文化 (岩波文庫)』 岩波書店 1985年
多木浩二 『「もの」の詩学 (岩波現代文庫)』 岩波書店 2006年
多木浩二 『視線とテクスト』 青土社 2013年
小泉和子 『家具と室内意匠の文化史』 法政大学出版局 1979年
小泉和子 (編) 『生活文化史 (新 体系日本史 14)』 山川出版社 2014年
源了圓 『型 (身体の思想 2)』 創文社 1989年
小泉和子 『室内と家具の歴史』 中公文庫 2005年
成績評価の方法及び基準 レポート(10%)、授業内テスト(70%)、授業参画度(20%)
リアクションペーパーの書きぶりによって、授業参画の真剣度をチェックします。授業参画度とレポートによる得点が3割を占めていますので、普段の授業に積極的に参加することが重要です。
オフィスアワー 授業終了時。

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