日本語文法史

科目名	日本語文法史
教員名	川村大
単位数	2	学年	2～4	開講区分	文理学部
科目群	国文学科
学期	後期	履修区分	選択

授業テーマ	文法史概論
授業のねらい・到達目標	日本語文法の変遷の概要に関する知識を得るとともに、古代語文法の知識によって現代語文法を相対化する知見を養う。
授業の方法	講義形式で行う。主教材は配布プリント。参考文献は開講時及び授業中に随時指示する。講義内容の理解を確認するために、2回程度の宿題を課すほか、14回目を理解度の確認に充てる。今年度は、述語の諸カテゴリーの問題についてやや時間を取って述べてみたい。
履修条件	受講希望者数が教室定員を超過した場合は人数調整を行なうので、必ず第１回目の授業に出席すること。
事前学修・事後学修，授業計画コメント	授業計画は2018年2月現在のものである。履修者の構成や理解度等を見て、適宜計画を変更する場合がある。「日本語学入門１」で学ぶ日本語学の知識や、前期開講の「日本語文法論」での講義内容をある程度前提とする。また、高校卒業程度の古文文法の知識がないと、ついていけない場合がある。配布資料には事前に目を通しておくこと（具体的な範囲は、授業時に指定する）。授業後、川村の紹介する参考文献にあたるとさらに理解が深まる。また、講義内容の理解を確認するために、2回程度の宿題を課す予定である。授業の進め方に関する詳しい説明を第１回目に行なう。またその際、出席者の構成等を確認する。履修を考えている学生は必ず出席すること。

授業計画
1	授業の進め方の説明、導入
2	上代・中古の活用の体系［予習］配布プリントの該当箇所を読んでおくこと。
3	準体句の衰退、準体助詞の発達［予習］配布プリントの該当箇所を読んでおくこと。
4	終止形と連用形の合一（連体形終止文の一般化）［予習］配布プリントの該当箇所を読んでおくこと。
5	二段活用の一段化［予習］配布プリントの該当箇所を読んでおくこと。
6	係り結びの盛衰［予習］配布プリントの該当箇所を読んでおくこと。［復習］宿題1回目（予定）
7	述語の諸カテゴリー１――助動詞の相互承接続、使役、出来―― ［予習］配布プリントの該当箇所を読んでおくこと。
8	述語の諸カテゴリー２――テンス・アスペクト―― ［予習］配布プリントの該当箇所を読んでおくこと。
9	述語の諸カテゴリー３――モダリティ１―― ［予習］配布プリントの該当箇所を読んでおくこと。
10	述語の諸カテゴリー４――モダリティ２―― ［予習］配布プリントの該当箇所を読んでおくこと。
11	述語の諸カテゴリー５――述定組織の変遷１―― ［予習］配布プリントの該当箇所を読んでおくこと。［復習］宿題２回目（予定）
12	述語の諸カテゴリー６――述定組織の変遷２―― ［予習］配布プリントの該当箇所を読んでおくこと。
13	条件表現の変遷［予習］配布プリントの該当箇所を読んでおくこと。
14	理解度の確認
15	感嘆文・希求文［予習］試験問題を見直すこと。配布プリントの該当箇所を読んでおくこと。

その他
教科書	教科書の指定なし。配布プリントによって授業を進める。
参考書	授業時に随時指定する。
成績評価の方法及び基準	授業内テスト(80%)、授業参画度(10%)、授業内容について2回程度の宿題を課す。(10%)
オフィスアワー	授業後に質問を受ける。特に必要な場合は、メールによる質問を受け付ける。
備考	前期の「日本語文法論」での講義内容をある程度前提とする。両方履修することで理解が一段と深まるので、「日本語文法論」とあわせて履修することを強く勧める。