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特殊研究ゼミナール4

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科目名 特殊研究ゼミナール4
教員名 紅野 謙介
単位数    1 学年    4 開講区分 文理学部
科目群 国文学科
学期 後期 履修区分 必修
授業テーマ 小説分析の方法
授業のねらい・到達目標 近現代小説を徹底的に解読する。武田泰淳の戦後短篇と「ひかりごけ」そして泰淳の妻、武田百合子のエッセイ「ことばの食卓」に対象を定めて、小説を読み、研究するにはどのようなアプローチがあるのか。小説の内容や表現を細かく分解しながら、考察していく。研究方法を学ぶとともに、論文やレポートの書き方を学習する。
授業の方法 演習形式のゼミとする。3年生を中心に分担して発表を行う。発表に際しては必ず資料を作成し、どのような問題意識のもとでテーマ設定したかを明確にしながら、報告を行なう。毎回、4年生から司会、コメンテーターなどの役割を決めて議論が活発に展開できるようにする。学期末にはレポートを書く。
履修条件 受講を許可された3年生のみ履修可。それ以外で受講を希望する者は、特殊研究ゼミナール1(前期)の第1回目の授業で申し出ること。
事前学修・事後学修,授業計画コメント この授業のねらいや進め方をめぐるガイダンスの後、発表の順序やテーマについて協議する。その後、2回目から発表に入る。担当は事前に連絡する。ゼミ卒論報告会への参加が必要となる。
授業計画
1 ガイダンス(授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する)
2 武田泰淳・百合子について
3 戦中戦後の文学状況を概観する
4 「蝮のすゑ」について1:上海と代書屋
5 「蝮のすゑ」について2:引揚げとジェンダー
6 「審判」について1:語りの構造
7 「審判」について2:記憶と倫理
8 「ひかりごけ」について1:錯綜するジャンル
9 「ひかりごけ」について2:審級と問い直し
10 「ひかりごけ」について3:人は何を「食べる」のか
11 武田百合子「ことばの食卓」について1:エッセイの力、素材と文体
12 武田百合子「ことばの食卓」について2:ことばを食べる
13 武田泰淳・百合子の戦後を考える
14 戦後文学の視座のなかで捉え返す
15 これまでの復習・解説を行い授業の理解を深める
その他
教科書 武田泰淳 『ひかりごけ』 新潮文庫
「ひかりごけ」以外はプリントをpdfにして配布する。
参考書 武田泰淳 『蝮のすえ・「愛」のかたち (講談社文芸文庫)』 講談社
武田百合子 『ことばの食卓 (中公文庫)』 中央公論新社
成績評価の方法及び基準 平常点(40%)、レポート(40%)、授業参画度(20%)
オフィスアワー 授業終了後、研究室にて20分間。メールは、kohno★chs.nihon-u.ac.jp(★を@に変換してください)。

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