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地域研究1

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科目名 地域研究1
教員名 神谷 丹路
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 後期 履修区分 選択
授業テーマ 朝鮮半島の文化と歴史
授業のねらい・到達目標 朝鮮半島は日本にとって,文化的、地理的,歴史的にたいへん密接な関係をもつ地域です.この授業では,朝鮮半島全般に関し,常識ともいうべき基礎知識をひととおり身につけることを目的とします.受講後は、学生自らが、それぞれ興味のある分野について,自分から引き続き勉強を続けていけるような土台を作ることを目的とします。
授業の方法 朝鮮半島の地理、文化、歴史を概観し,その上で各項目についてみていきます.朝鮮半島と日本とのあいだの文化的影響や共通点に着目するとともに,あることがらについて,日本と朝鮮半島とのとらえかたの相違点などにも注目して学びます。視覚資料をあわせてみながら、理解を深めます。
履修条件 講義中の私語、飲食、携帯電話の使用を禁止します。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 授業時に配布する資料を熟読すること。平素から新聞、テレビ、ラジオ、ネットニュースに接し、朝鮮半島情勢にアンテナを張り、疑問を持って授業に参加すること。
授業計画
1 <オリエンテーション>・朝鮮・韓国とは ・朝鮮半島の2つの国家 ・朝鮮半島の地理 ・韓国の祝日・神話と昔話
2 <民俗文化・伝統文化>・ユネスコ無形文化遺産 ・アリラン、パンソリ、ナムサダン、綱渡り、カンガンスルレ ・綱引き、農楽 ・キムチ
3 <伝統行事と儒教文化>・正月、秋夕 ・葬送儀礼 ・儒教祭祀 ・現代社会と儒教 ・その他の宗教
4 <古代から中世へ>・伽耶と倭 ・百済・高句麗と日本 ・新羅と日本 ・高麗と日本
5 <中世から近世へ>・朝鮮王朝時代と日本 ・ハングル創製 ・科学、学問の発達 ・国難:豊臣秀吉、李舜臣 ・善隣友好外交、朝鮮通信使の訪日
6 <朝鮮王宮と近代> ・景福宮(王宮の再建から王妃暗殺まで) ・徳寿宮(大韓帝国の近代)・昌徳宮(最後の国王、植物園、動物園)
7 <日本の植民地時代>・韓国統監伊藤博文 ・在朝日本人 ・「土地調査事業」 ・三一独立運動 ・食糧「増産」と農民 ・戦時労務動員
8 <解放から1950年代>・38度線と東西冷戦 ・朝鮮戦争 ・南北分断の固定化 ・離散家族
9 <1960年代>・海外出稼ぎ ・日韓国交正常化 ・ベトナム戦争と韓国 ・財閥の形成
10 <1970、80、90年代> ・社会の葛藤と民主化 ・民主化宣言 ・88年オリンピック ・労働運動 ・済州島四三事件の真相究明(歴史の再評価)
11 <朝鮮沿岸漁業の百年>・朝鮮の漁業 ・20世紀前半日本漁民の朝鮮出漁 ・李ラインと日本漁船 ・日韓漁業協定 ・領土問題 ・済州島の海女
12 <歴史の和解とは> ・日本の戦争責任問題 ・日韓の摩擦 ・市民の文化交流 ・サブカルチャー ・韓国の日本語学習、日本の韓国・朝鮮語学習
13 <世界のコリアン・韓国の外国人>・外国人労働者 ・多文化家庭 ・海外留学 ・在外コリアン
14 〈質疑応答〉第2回目から第13回目までの講義内容について質疑応答を行う
15 <フィードバックおよび総括>試験および解説
その他
教科書 必要に応じてプリントを配布。
参考書 『新訂増補 韓国朝鮮を知る事典』 平凡社 2014年
『日韓でいっしょに読みたい韓国史』 明石書店 2014年
『向かいあう日本と韓国・朝鮮の歴史 前近代編下』 青木書店 2006年
『学び、つながる日本と韓国の近現代史』 明石書店 2013年
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(70%)、授業参画度(30%)
オフィスアワー 質問は授業後に教室で対応します。

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