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科目名 | 青少年教育論 | ||||
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教員名 | 茅野 敏英 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 教育学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | 青少年に必要な教育と社会参画について考察する |
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授業のねらい・到達目標 | 今世界はグローバル化が進み持続可能な社会の実現に向けた動きが加速している。 青少年がこうした社会に立ち向かうためには、学びと社会との繋がりを意識し、学びの質や 深まりを問い続ける必要がある。 そのためには、変容する社会の現実を学びつつ、体験を通して学ぶ意欲を高め、心と体の 調和の取れた成長と他者と協働して創造的に物事に働きかける力を身につけることである。 この講座では、青少年の意欲をめぐる問題や共に生きる社会をめざした人間の在り方を学び、 主体的に活動に参画するための基礎的素養を身に付けることをねらいとする。 中学校社会科・高等学校公民科教育の指導に資する能力の育成も合わせて目的とする。 |
授業の方法 | 講義中心であるが、青少年教育現場の数多くの実例を紐解き、より社会と結びついた講座とす る。そこで自分の問題意識を明確にするために、実例をもとにデイベ-ト・グループ討議・ KJ法を用いた要点整理・グループワーク・課題発表等の学習活動を取り入れ主体的な取り 組みを促す。 この講座はテストやレポートは課さない。事前・授業・事後学修の成果物を中心に評価する。 |
履修条件 | 将来学校教育や社会教育の場で活躍する意志が強い学生であることを前提に授業を実施する。 教育に対する参画意識の高い学生は履修すること。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 授業の前段では、家庭教育と社会教育の実態や課題解決の方策を取り上げ、後段では学校教育 との関わりについて学修する。 授業計画欄に示した準備の項を参考に、各種答申・全国各地の実践事例の収集に努力し、 その内容の読み解きに時間をかけること。 なお、事後学修として青少年を対象としたボランティア活動・各市町村で実施する 放課後子どもプラン事業への参画・地域創世事業等への参加を高く評価する。 学習効果を高める社会参画事業に積極的に立ち向かうこと。 |
授業計画 | |
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1 |
オリエンテーション 講義概要のガイダンス 青少年教育とは 講義で取り上げる内容と、授業の事前準備・事後学修の進め方や成績評価の方法などについて解説する |
2 |
わが国の青少年教育の歴史1 :会津の教育 会津藩の『什の掟』『幼年者心得の廉書十七条』から今参考とすべき事柄は何かを考察する。(デイベート) |
3 | わが国の青少年教育の歴史2 :江戸の養育往来と子育て 江戸時代に出版された小川保麿『養育往来』の内容を調べ、当時の子育てについて考える (グループ討議) |
4 |
青少年と家庭1 :青少年をとりまく家庭・社会生活の実態 『早寝早起き朝ご飯』運動の背景を探り家庭生活の在り方を考察する |
5 |
青少年と家庭2 :青少年の体験不足と規範意識 青少年の体験調査から得られた事実と心の育ちをまとめる (グループ討議) |
6 |
青少年が生涯にわたって学修することの意味 新指導要領改訂の意図や中学校社会科・高校公民科教育の要点を整理し、生涯にわたって学ぶことの意義を 考察する |
7 |
青少年と地域社会1 :地域の教育力によって育つ青少年 通学合宿の事例を調べ教育効果を推察する (グループ討議) |
8 |
青少年と地域社会2 :共に生きる社会の実現に向けた取り組み 放課後子どもプラン事業の実態と課題を整理する |
9 |
グローバル社会に対応できる能力と体験活動の充実 これからの社会に参画するために必要な能力と体験について考察する |
10 |
青少年と地方創生1 :社会の関わりと青少年 地域創世事業に関わる中学生・高校生・大学生の事例を参考にとして、自らの在り方を考える。 (KJ法を用いた課題作り)日本大学文理学部周辺の地域活性化策を考案する。 |
11 |
青少年と地方創生2 :少子化社会と若者による地域創世 過疎地にビジネスを生み出す島根県雲南市の若者キャリア教育事業を取り上げ地方創生の意義を討議する。 |
12 |
青少年と学校1 :学社融合と生きる力 小学校学校長期宿泊活動(セカンドスクール)の事例と学力調査との関連を調べる |
13 |
青少年と学校2 :中学生の社会参加とその意義 中学校の職場体験を教科等との関連に位置づけた事例を要約する (グループ・ワーク) |
14 |
青少年と学校3 高校生・大学生の体験学修と自己形成 (グループ・ワーク) 首都圏市長懇話会資料を参考に「子ども・若者の社会参画」の取り組みを調べ討議する |
15 |
まとめ 本講座で取り上げた内容のいくつかを取り上げ、それに対する自身の関心や問題意識、参考とすべき点、改善点、 解決策などをまとめる。 |
その他 | |
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教科書 | 教科書は使わない。毎回プリントを配布する。 |
参考書 | 野口信一 『会津藩』 現代書館 2011年 第1版 小泉吉永 『江戸の子育て十カ条』 柏書房 2007年 第1版 茅野敏英 『考える力を高める体験学習』 玉川大学出版会 2007年 第1版 伊藤俊夫 『学社融合』 全日本社会教育連合会 2000年 第1版 『野外体験と総合的な学習』 日本教育科学研究所 2000年 第1版 その他授業の中で紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | 授業参画度(80%)、まとめで取り組む成果物(20%) リアクションペーパーを中心として授業参加度を評価する。 |
オフィスアワー | 連絡先は第1回の授業で指示する。 |