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科目名 | 西洋史特講5 | ||||
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教員名 | 林 亮 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業テーマ | 中世ヨーロッパにおける戦争と社会 |
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授業のねらい・到達目標 | 中世ヨーロッパ、とくにフランク王国をルーツとする中世西欧社会における戦争というものがどのような意味をもち、社会でどのように位置付けられるのかについて理解することで、近代社会における国際関係の延長にある戦争とは全く異なる独特な中世社会の慣習、価値観を学修します。 なお、この授業では、個々の戦争における戦術、戦略の技術論を主眼とするのではなく、中世社会の歴史的展開において戦争というものがその社会にどのような影響を与えたのかについて学修することを目的とします。 |
授業の方法 | 講義形式で行います。毎回、配布プリントをもとに、当該回のテーマに沿ってより深く考察します。原則として板書は行いませんので、教員の話す内容を主体的にメモに取る姿勢が必須となります。 第5回目の授業で小テスト、第13週目の授業でまとめのテストとその解説を行います。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 授業は、様々な研究内容の紹介という側面を持ちます。そのため1冊の教科書を元に進めることは困難です。従って、予め特定の「教科書」を指定することはしませんが、代わりに毎回指定する内容で事前に授業の予習を行ってもらいます(事前学修)。 また、毎回の授業内容を自分なりに整理しまとめる作業が必要になります(事後学修)。 なお、受講者の人数とその理解度に応じて、授業計画を若干変更することがあります。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス:授業のテーマや到達目標について、授業の進め方や事前学修・事後学修の方法について、また評価の方針について説明します ●事前学修:不要 |
2 |
イントロダクション1:中世ヨーロッパとはどのような世界か ~中世ヨーロッパという世界観を紹介します ●事前学修:第1回授業で指示します |
3 |
中世前期の戦争1:フランク王国の戦争 ~ゲルマン部族社会における戦争、とくにフランク王国における戦争について検討します ●事前学修:第2回授業で指示します |
4 |
中世前期の戦争2:ノルマン人の戦争 ~北欧からヨーロッパ全体に展開したノルマン人社会における戦争について検討します ●事前学修:第3回授業で指示します |
5 |
イントロダクション2:封建社会の概要 ~11世紀以降における戦争を理解する前提となる封建社会とはどのようなものか概要を紹介します ※授業内容の理解の確認として小テストを行います ●事前学修:第4回授業で指示します |
6 |
中世盛期の戦争1:騎士の戦い ~中世西欧社会の支配的地位を占めた戦士貴族と騎士による戦争について検討します ※小テストの講評を行います ●事前学修:第5回授業で指示します |
7 |
中世盛期の戦争2:歩兵の役割 ~騎士以外の主な兵種である歩兵に関し、中世社会における位置づけや戦争における役割について検討します ●事前学修:第6回授業で指示します |
8 |
中世盛期の戦争3:攻城戦と海戦 ~中世における戦争の主要な目的となった攻城戦、逆にあまり重視されない海戦について検討します ●事前学修:第7回授業で指示します |
9 |
中世盛期の戦争4:中世における戦争の社会的位置付け ~中世社会において戦争を行うということの意味について検討します ●事前学修:第8回授業で指示します |
10 |
封建的西欧の外側の戦争1:十字軍とイスラム軍 ~西欧社会の外側における戦争のうち、十字軍と彼らが戦ったイスラム軍について検討します ●事前学修:第9回授業で指示します |
11 |
封建的西欧の外側の戦争2:ビザンツ軍および草原の騎馬民族 ~西欧社会の外側における戦争のうち、ビザンツ帝国における戦争、および中央ヨーロッパから度々侵入してきた騎馬民族にとっての戦争について検討します ●事前学修:第10回授業で指示します |
12 |
中世後期の戦争:中世的戦争の終焉 ~主に百年戦争とフス戦争を題材に、戦争そのものや社会的位置付けがどのように変化していくのかについて検討します ●事前学修:第11回授業で指示します |
13 |
要点の確認:テストと解説 ●事前学修:第12回までの授業内容を復習して要点を整理しておいて下さい |
14 |
指定する課題について調査を行ってもらいます。質疑等や課題提出とそのフィードバックを行います。 ●不要 |
15 |
授業の全体解説 ~全授業のまとめと補足について解説を行います ●事前学修:第13回までの授業内容を復習して要点を整理しておいて下さい |
その他 | |
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教科書 | 指定の教科書は使用しません |
参考書 | 適宜、授業で紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト(70%)、授業参画度(30%) 第5回目授業で行う小テストは途中経過の理解度を把握するために行うので、結果が悪くても成績評価へのペナルティとはなりません。 授業参画度では事前学修や事後学修を含めた積極的な取り組みの度合いによって評価します。 |
オフィスアワー | 授業後、教室にて |
備考 | 後学期に西洋史特講6を履修することが望ましい |