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神話研究

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科目名 神話研究
教員名 梶川 信行
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 国文学科
学期 前期 履修区分 選択
授業テーマ 『古事記』上巻を読む
授業のねらい・到達目標 『古事記』の上巻を読み進める。一般に上巻は神話であると言われるが、それは決して荒唐無稽な話ではない。その序文によれば、各氏族が自家の歴史を語る際、多くの虚偽があったので、天武天皇によって「削偽定実」がなされたとされる。それはまさに真実を伝えたものと見做されたのだが、そこから古代の王権のどのような世界観が見えて来るのか。この講義では、古代的な世界観を見据えることを通して、日本文化の深層を考えることを目的とする。
授業の方法 毎時間プロジェクタを使用して、多くの画像などを見せつつ講義を行なう。時折、学生たちに意見を求めることもある。コメントシートに意見や感想を書かせることもあるが、問題を投げかけた時には、積極的に発言する姿勢を期待している。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 事後学習のための教材は、Blackboardに掲載する。
授業計画
1 ガイダンス 序文について 古事記はどのように生まれたか
2 天地初発 世界の始まり
3 国生み 東アジアの中の豊葦原中国
4 神生みと伊耶那美神の神避り 世界の形成を考える
5 黄泉の国 他界をどのようにイメージしていたか
6 三貴子の分治 大和の王権の世界像
7 天の石屋 天照大御神の誕生
8 八岐の大蛇 出雲神話の始まり
9 兎とワニ 民話とどう異なるか
10 根の堅州国 他界はどう意識されたのか
11 八千矛神の歌物語 歌謡物語を読む
12 少名毘古那神と国作り 大和国一宮の始原
13 建御雷神と国譲り 出雲大社の起源
14 天孫降臨 天皇の誕生へ
15 これまでの復習、解説を行い授業の理解を深める・レポート提出
その他
教科書 中村啓信 『新版 古事記 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)』 角川書店 2009年
ハンディーで廉価、原文と現代語訳があるので、このテキストを選んだ。しかし、信頼性の高いテキストならば、指定のもの以外でも可。
参考書 授業中に適宜指示する。
また、Blackboardにも参考文献の一覧を掲載する。
成績評価の方法及び基準 レポート(70%)、授業参画度(30%)
レポートを基本とするが、授業中の課題も参考にする。
11月中に、レポートの書き方に関するプリントを配布する。それに基づいてレポートを作成すること。
なお、提出期限を過ぎたレポートは、特別な事情がない限り、受理しない。
オフィスアワー 月・木・金。具体的な時間は、開講時に伝える。

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