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社会学演習1

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平成28年度以降入学者 社会学演習1
教員名 立道 信吾
単位数    1 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 前期 履修区分 必修
授業テーマ 就活をテーマに学ぶ産業社会学 ~貧困に陥らないために今何をしなくてはならないか~
授業のねらい・到達目標 大学卒業後の初期キャリア形成に失敗すると、生涯を通じて貧困層から脱出することが困難になり、人生の上での様々な幸福を喪うことになります。自分自身の初期キャリア(就職)や産業社会全体についての現実的な認識を持ち、早い段階で入念に準備すること以外に、就活を勝ち抜く術はありません。この演習では、「働くこと」や「企業」を研究領域とする産業社会学という学問を「就職活動」を題材にして学ぶとともに、2年生の今絶対にやらなくてはならない就活に向けての準備の基本を学びます。
授業の方法 就活・初期キャリア形成や産業社会についての講義の他に、①実際の企業の採用選考で使われるSPIなどの適性検査を体験し、就活の前に自分の弱点を自覚するとともに、実際の試験で必要なスピード感覚を授業の中で身につけます。②採用選考の第一段階であるエントリーシートには、代表的ないくつかのパターンが有り、これらのパターンに沿って自分のエントリーシートの基本形を完成させる作業を行います。③面接やグループディスカッション対策を十分に行うことが内定を得られる確率を上げることに直結しますので、全員参加で練習を行います。④企業や業界を早めに絞り込むために、企業研究の方法を学び、実際に受講生が特定の企業を選んで研究した成果を発表します。⑤日経新聞の「経済教室」の要約をします。
履修条件  2018年度社会学演習生受講者を決める選考に合格した者
事前学修・事後学修,授業計画コメント SPIやwebテストなどの練習問題について一通り経験してみて下さい(対応年度が古いものでも基本は変わりません。古書でも売っています)。その作業の中で自分の弱点(例えば中学時代の数学や英語など)が自覚できたら、復習しておいてください。新聞に目を通す習慣を身につけて下さい。新聞の中でわからない言葉があれば、必ず調べて意味がわかるようにしておいてください。就職活動に関する情報はインターネット上に大量に存在します。授業のテーマに沿ってそれらの情報を事前に検索して整理するようにして下さい。
授業計画
1 ガイダンス 最近の就職を巡る状況の説明―英のEU離脱と米の保護主義政策、相次ぐメガバンクのリストラによって就職戦線に氷河期が訪れる
2 就活の失敗=人生の敗北―断崖絶壁の中堅大学卒業後の生活 フリーターでは結婚もできない。
  統計でみる大卒者の進路とその後のキャリアや生活 正社員にならないと二億円損する!!
3 適性検査の種類と対策
4 学歴フィルターの謎 なぜ日大の先輩達は憧れの職業に就職できないのか 日本のメリトクラシー
「やりたい仕事」に就けない謎 不平等を分配する装置としての教育システム「キャリアデザイナー」達が隠し通す不都合な現実―〈就職内定率〉という統計に隠された嘘を暴く
5 面接試験の内容と対策
6 高偏差値大学には就活地獄は存在しない 日大生と早稲田大生では面接試験の際の待合室が違う?
7 グループディスカッションの内容と対策
8 度重なる企業の採用選考スケジュールの変更―史上最悪のスケジュール。4年生は単位も取れない、内定ももらえない、卒業もできないの「3ない状態」採用選考期間が圧縮されるために、中堅大学生はさらなる悲劇にさらされる
9 自分のやりたい仕事は何か? 15歳のハローワークを使ってみる
10 大学生の「やりたい仕事」とは何か 大学生は外食産業以外の仕事をどの程度知っているのか 日大生はなぜ200円のハンバーガーよりも、3千万円の「住宅」の方が簡単に売れると考えているのか? 日大生の不動産・住宅販売業界への大量就職の謎
11 企業・業界研究の方法①―企業のホームページのどこを見るか? IR情報や中期経営計画の見方
12 企業・業界研究の方法②―SWOT分析 企業の強み・弱み・機会・脅威
13 企業研究の方法③―5FORCES ANALYSIS 業界の収益性を決める5つの競争要因
14 第2回目から第13回目までの講義内容について質疑応答を行う―1つの業界を選び、業界研究や企業研究を行う
15 これまでの復習・解説を行い授業の理解を深める。そのうえで、夏休み中に何をやるべきかを検討する。
その他
成績評価の方法及び基準 授業参画度(50%)、授業貢献度(50%)
全授業を成績評価の対象とします。
オフィスアワー 毎週火曜日の4時限目に研究室で対応します。その他必要があれば、授業の空き時間に対応します。なお、原則としてe-mailで予約を取って下さい。

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